ゲリラ雷雨ローソン
幼児期の子供の水遊び場、周りでは親が見守る。都会の広い公園。食事をする場所も大人がゆっくりできるベンチもある。定期的に出て来る噴水に2~30人の子供は声をあげはしゃいでいる。
我々は、木陰で「暑い」と言いながらシートをずらし日差しを避ける。遊ぶ子供たちを見守り、景色や空を見たりしている。遠い空に黒雲が見えてくる。やがて頭にポツリと雨滴を感じる。「お、雨」「こりゃあ来るぞ」声をかける。話し掛けられた人の反応は鈍い。すぐに周りの人も退避を始めた。子供たちの着替えが先だから、声の割に動きは鈍い。
雨は強くなってきた。皆着替えも中途に、シートを抱えてビルの雨宿り場所に移動。我々も同じだ。そして雨の、呼吸の間に4人連れの我々は帰り始めた。3人は、雨が気になり自転車に乗り帰って行く。私は急ぎながら歩く。少しすると、歩くことが困難な状況となった。雨宿りして雲が通り過ぎるのを待とうと考えた。20メートル程度先にローソン店があるが、そこにも行けそうになくなった。ローソンのローラー付き看板が風に負け動き、横断歩道上まで移動して行く。2メートル程度奥まった雨よけ場所も膝下は効果が薄く、時おり顔にも雨滴がかかる。ゲリラ雷雨だ。
居場所に困惑していると、先に帰った者が車で迎えに来てくれた。「ホット」したが、車に移る数秒間にビショ濡れとなった。30分前の穏やかさでは想像できない。写真はローソンの看板。
人生も同じだが、どんな遭遇があるか分からない。そんな思いを持って過ごすことが大切だとも感じられた。