国会運営
安倍政権への所感のこと。通常国会を振り返って大島衆院議長が記者会見し、政権に注文を付けたと新聞に報道された。(8月1日中国新聞)
問題とされたのは、財務省の決裁文書改ざんや自衛隊日報隠蔽など。「民主主義の根幹を揺るがす問題だ。立法府の判断を誤らせる恐れがある」と。
また厚労省の労働時間調査での不適切データ問題に「国民に大いなる不信感を引き起こした。個々の関係者の一過性の問題として済ませずに、深刻に受け止めていただきたい」と強調。
私も同感であり、審議中の証拠書類を変更したり、隠したりすることは公務員がなすことではない。どちらも決裁された証拠書類という。また、国会の今年のテーマである働き方改革。導く方向を示す為の、現状を示すデータ。都合の良いように加筆されていたとわかる。
「民主主義の根幹を揺るがす問題」と指摘。確かに民主主義は多数決で決済するが、故意に判断材料を変更すれば、結論も変わってしまう。日本国の、行政の行為であった。
三権分立の1つ「--国会としての正当かつ強力な調査権の一層の活用を心がけるべきだ」と衆院議長は述べている。その通りだと思う。
とは言え、上記された問題は、議論をできなくするものであり、国会の役割は果たせない。行政の行為はすでに、民主政治の域を外れていると言えそうだ。