美談
閉会式が今日行われたオリンピック、たくさんなドラマを楽しませてくれた。そんななか、美談でも心を洗うことができた。
競争社会に住んでいるため、勝ち負けは存在していることが普通。結果を見て「そうか」と頷くだけ。ところが、レスリングの吉田選手が銀メダルと決まった際、応援席で大粒の涙を流している後輩の登坂選手の映像に、二人の関係や努力を想像して、もらい泣きをする。自分の心が優しくなった瞬間だ。
さて、先ず、陸上女子5000㍍、交錯して二人が転んだ。先に立った選手が一緒に転んだ他国選手に「立って立って。完走しなきゃ」。一緒に走り出したが、今度は自分が足の激痛で倒れこむ。助けた相手に助けられて、最下位でゴールした。先に立った選手が助け、次に倒れこむ所はレース中にも映し出された。
もう一つ、体操男子個人総合で内村選手に敗れたウクライナのベルニャエフ選手。「敗者」だが、会見では内村選手を助けた。「あなたが審判に好かれているからこんな得点が」。との記者の質問。「いったん得点が出ればそれは公平な結果。質問は無駄だと思う」。とベルニャエフ選手が進んで答えたと言う。
これら二つは新聞に取り上げられていたことだが、その内容を知って自分の心も洗われてきれいになるように感じた。日本人でない二人の主人公であり、世界をも親近感を持つことができたことだった。
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