14日(水)は晴れたり曇ったりで、昼間も少し肌寒くなりましたが、視察には良い天気でした。
視察二日目は、午前8時50分頃に宿泊先のホテルを出発して、今日も飯田建設事務所の細川所長さんはじめ職員の皆さんに同行していただき、まずは三遠南信自動車道の天竜峡大橋を説明していただきました。
天龍峡大橋は、令和元年11月17日開通し、中央道から新東名を接続する三遠南信自動車道が、飯田市内で一級河川天竜川を渡河する橋長280m、アーチ支間210mの鋼上路式アーチ橋(バスケットハンドル型固定アーチ)です。
架橋地の一部は、文化財保護法により国の重要文化財に指定される「名勝天龍峡」であり、名勝地を横断する自動車専用道の架橋事業は前代未聞のプロジェクトでした。
この名勝の歴史ある良好な景観との調和を図るため、峡谷のV字地形に収まり、背後のスカイラインを阻害しない「鋼上路式アーチ橋」を選定したとのことでした。
さらに、峡谷を一機に跨ぐ扁平なアーチ構造として、下部工の基数を最小限として自然改変を最大限抑制しました。ちなみに、天龍峡大橋のアーチ支間・ライズ比11.0は、国内で最も扁平なアーチ橋として位置づけられます。
桁下の歩道は飯田市も事業費を出して整備され、構造は名勝の活用・地域の活性化に資するため、橋梁検査路兼用で計画したものとのことです。
名勝天龍峡南半部を周遊できる新たな遊歩道の一部となり、天竜川からの高さは約80mで名勝の景を楽しめる新しい空間を創出していました。
天龍峡大橋は「名勝天龍峡の自然との調和のため、扁平なアーチと曲線補剛による3次元的造形を実現させたことが、今後の橋梁建設に貢献するもの」と認められ、土木学会田中賞(橋梁分野で最も権威がある賞)を受賞されました。
次ぎに、上村自治振興センターでバスからワゴン車に乗り換え、飯田市地域調整担当主幹の野牧さんが、南アルプスから伸びる尾根に拓かれた高原の地「下栗の里」を案内していただきました。
下栗の里は標高800~1100mで「日本のチロル」と表現されるほどの絶景地で、2009年に「にほんの里100選」に選ばれました。
平成21年秋に、下栗の景観を多くの皆さんにご覧いただけるよう、里を俯瞰できる「天空の里ビューポイント」が地元住民の手造りで開設・整備され、今日も多くの観光客がお越しになっていました。
我々も片道20分ほど歩いて「天空の里ビューポイント」から、「サカイ引越センター」のコマーシャルで有名になった場所が一望でき、急斜面の畑には、下栗いもやそばなどを栽培しているとのことでした。
下栗は観光地以前に人々の生活の場であり、高齢者が多く少子高齢化が顕著ですが、限界集落でなく、現役集落として70~80歳代の方々が中心にご活躍なさっているとのことでした。
急傾斜地に人々の暮らしが息づく下栗の里は、丹念に耕された畑地に、人と自然の深い関わりが感じられ、伝統野菜や伝統文化の宝庫でもありました。
また、素晴らしい日本の原風景が息づいていて、当村も70~80歳代の方々が頑張って活動されて、地域、村を守り育てている取組は、共通しているところが多いと感じました。
帰る途中には、道の駅「豊丘マルシェ」により、直売所コーナーを中心に視察をしました。直売コーナーには、四季折々種類豊富な地元産の野菜・果物・加工品に加え、手工芸品も販売していました。毎日生産者さんから直接届けられる農作物は新鮮だと感じました。
ちょうど松茸を持ってこられた方がいて、みんなで安いと言いながら買われた方もいたようでした。
豊丘村は果物の里ならではの果実味あふれるジャムやジュースはもちろん、信州みそやお漬物、お蕎麦、お酒、地元銘菓など、お土産にもご自宅用にもおたのしみいただける品々がずらりと並んでいました。
最後は、伊那食品工業株式会社の本社・工場周辺の庭園の「かんてんぱぱガーデン」を視察しました。
北丘工場の商品製造の最終工程(袋詰め・箱詰め)を見ることができました。働いている方が笑顔で挨拶されて、社員教育をしっかりされていると感じました。
かんてんぱぱショップでは、すべてのかんてんぱぱ製品をお買い求めいただける「かんてんぱぱショップ北丘本店」と「健康パビリオン売店」がありました。
北丘本店は、かんてんぱぱ製品を製造する北丘工場と併設した1番大きな売店でして、かんてんぱぱ製品の他にも、伊那谷産の新鮮な野菜や、中川村の地酒「今錦」の販売もしていました。
飯田建設事務所の細川所長さんはじめ職員の皆さん、野牧さんや下栗の里の皆さんにお世話になり、区長さん方には、しっかり研修をしていただいたり、楽しく視察をしていただいたりと、今回も有意義な視察研修となりましたことに感謝を申し上げます。
今回の区長会視察研修は、山村活性化対策事業の取組の一環として、各自主防災組織の会長でもあります区長さん方に、当村も被災しました7月豪雨災害について特に研修していただきました。
区長さん方には健康にご留意なされ、引き続き各区の危機管理体制のリーダーとしてもご活動いただきますようお願いいたします。そして、二日間の視察研修大変お疲れ様でした。
▽ 毎朝恒例の写真は、12日の出勤前に下生坂上空から撮影した風景です。
下生坂上空からの風景
その他生坂村では、保育園で筑北スポーツクラブとの活動、小学校で自主研修の日、中学校で完全下校14:30、児童館でえいごであそぼ、商工会で商工貯蓄共済推進、健診結果返却などが行われました。
視察二日目は、午前8時50分頃に宿泊先のホテルを出発して、今日も飯田建設事務所の細川所長さんはじめ職員の皆さんに同行していただき、まずは三遠南信自動車道の天竜峡大橋を説明していただきました。
天龍峡大橋は、令和元年11月17日開通し、中央道から新東名を接続する三遠南信自動車道が、飯田市内で一級河川天竜川を渡河する橋長280m、アーチ支間210mの鋼上路式アーチ橋(バスケットハンドル型固定アーチ)です。
架橋地の一部は、文化財保護法により国の重要文化財に指定される「名勝天龍峡」であり、名勝地を横断する自動車専用道の架橋事業は前代未聞のプロジェクトでした。
この名勝の歴史ある良好な景観との調和を図るため、峡谷のV字地形に収まり、背後のスカイラインを阻害しない「鋼上路式アーチ橋」を選定したとのことでした。
さらに、峡谷を一機に跨ぐ扁平なアーチ構造として、下部工の基数を最小限として自然改変を最大限抑制しました。ちなみに、天龍峡大橋のアーチ支間・ライズ比11.0は、国内で最も扁平なアーチ橋として位置づけられます。
桁下の歩道は飯田市も事業費を出して整備され、構造は名勝の活用・地域の活性化に資するため、橋梁検査路兼用で計画したものとのことです。
名勝天龍峡南半部を周遊できる新たな遊歩道の一部となり、天竜川からの高さは約80mで名勝の景を楽しめる新しい空間を創出していました。
天龍峡大橋は「名勝天龍峡の自然との調和のため、扁平なアーチと曲線補剛による3次元的造形を実現させたことが、今後の橋梁建設に貢献するもの」と認められ、土木学会田中賞(橋梁分野で最も権威がある賞)を受賞されました。
次ぎに、上村自治振興センターでバスからワゴン車に乗り換え、飯田市地域調整担当主幹の野牧さんが、南アルプスから伸びる尾根に拓かれた高原の地「下栗の里」を案内していただきました。
下栗の里は標高800~1100mで「日本のチロル」と表現されるほどの絶景地で、2009年に「にほんの里100選」に選ばれました。
平成21年秋に、下栗の景観を多くの皆さんにご覧いただけるよう、里を俯瞰できる「天空の里ビューポイント」が地元住民の手造りで開設・整備され、今日も多くの観光客がお越しになっていました。
我々も片道20分ほど歩いて「天空の里ビューポイント」から、「サカイ引越センター」のコマーシャルで有名になった場所が一望でき、急斜面の畑には、下栗いもやそばなどを栽培しているとのことでした。
下栗は観光地以前に人々の生活の場であり、高齢者が多く少子高齢化が顕著ですが、限界集落でなく、現役集落として70~80歳代の方々が中心にご活躍なさっているとのことでした。
急傾斜地に人々の暮らしが息づく下栗の里は、丹念に耕された畑地に、人と自然の深い関わりが感じられ、伝統野菜や伝統文化の宝庫でもありました。
また、素晴らしい日本の原風景が息づいていて、当村も70~80歳代の方々が頑張って活動されて、地域、村を守り育てている取組は、共通しているところが多いと感じました。
帰る途中には、道の駅「豊丘マルシェ」により、直売所コーナーを中心に視察をしました。直売コーナーには、四季折々種類豊富な地元産の野菜・果物・加工品に加え、手工芸品も販売していました。毎日生産者さんから直接届けられる農作物は新鮮だと感じました。
ちょうど松茸を持ってこられた方がいて、みんなで安いと言いながら買われた方もいたようでした。
豊丘村は果物の里ならではの果実味あふれるジャムやジュースはもちろん、信州みそやお漬物、お蕎麦、お酒、地元銘菓など、お土産にもご自宅用にもおたのしみいただける品々がずらりと並んでいました。
最後は、伊那食品工業株式会社の本社・工場周辺の庭園の「かんてんぱぱガーデン」を視察しました。
北丘工場の商品製造の最終工程(袋詰め・箱詰め)を見ることができました。働いている方が笑顔で挨拶されて、社員教育をしっかりされていると感じました。
かんてんぱぱショップでは、すべてのかんてんぱぱ製品をお買い求めいただける「かんてんぱぱショップ北丘本店」と「健康パビリオン売店」がありました。
北丘本店は、かんてんぱぱ製品を製造する北丘工場と併設した1番大きな売店でして、かんてんぱぱ製品の他にも、伊那谷産の新鮮な野菜や、中川村の地酒「今錦」の販売もしていました。
飯田建設事務所の細川所長さんはじめ職員の皆さん、野牧さんや下栗の里の皆さんにお世話になり、区長さん方には、しっかり研修をしていただいたり、楽しく視察をしていただいたりと、今回も有意義な視察研修となりましたことに感謝を申し上げます。
今回の区長会視察研修は、山村活性化対策事業の取組の一環として、各自主防災組織の会長でもあります区長さん方に、当村も被災しました7月豪雨災害について特に研修していただきました。
区長さん方には健康にご留意なされ、引き続き各区の危機管理体制のリーダーとしてもご活動いただきますようお願いいたします。そして、二日間の視察研修大変お疲れ様でした。
▽ 毎朝恒例の写真は、12日の出勤前に下生坂上空から撮影した風景です。
下生坂上空からの風景
その他生坂村では、保育園で筑北スポーツクラブとの活動、小学校で自主研修の日、中学校で完全下校14:30、児童館でえいごであそぼ、商工会で商工貯蓄共済推進、健診結果返却などが行われました。