信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

山清路上空からの風景&長野県町村会先進地視察

2020年10月21日 | 生坂村の風景
 21日(水)は晴れて穏やかな秋晴れになりましたが、夕方以降は雲が厚みを増し広がりました。

▽ 毎朝恒例の写真は、朝出発が早かったので、18日(日)に撮影した山清路上空から撮影した風景です。
山清路上空からの風景






 私は朝7時前に家を出て、長野県町村会先進地視察で青森県に向かい、長野県町村会役員の皆さん全員が大宮駅で集合し駅弁を食べながら、新青森駅に12時35分に着きました。

 さっそく近くの青森県観光物産館アスパムに行き、地上51mの高さの13階の展望台では、天気が良かったので、青森市街はもちろん、 下北・津軽の各半島やむつ湾、八甲田の山々、青森ベイブリッジ・八甲田丸など、360度ぐるり眺望が視察できました。




 一階には県内最大規模の品揃えのお土産店があり、りんごのお菓子やジュース、津軽塗をはじめとした民工芸品や、青森県のきれいな海から獲れた新鮮なほたて、水産加工品等を豊富に取り揃えてありました。





 次ぎに、青森県の下北半島太平洋岸に位置して、原子燃料サイクル施設などの原子力施設の他、国家石油備蓄基地や、やませを利用した風力発電基地等、エネルギー関連施設が集中している六ヶ所村へ行きました。





 そのエネルギー村の原子燃料サイクル施設に行って、日本原熱株式会社の担当者方から、六ヶ所村の概要と施設の詳しい説明を伺いました。




 六ヶ所村の日本原燃株式会社によりウラン濃縮工場、低レベル放射性廃棄物埋設センター、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター、再処理工場が操業・建設されています。また、MOX燃料工場が建設されていました。


 日本原燃株式会社は、資本金4,000万円、売上高2,011億円(2019年度)、株主は9電力会社と日本原子力発電が主要の株主(全体の91%)、従業員の2,928名の内、約62%が青森県出身者であり、2020年度新入社員の81名の内、青森県出身者は69名とのことでした。また、協力企業数は約900社で、現地就労者数は平均して一日約5,000名で、地域の活性化と地場産業の振興に貢献されているとのことでした。


 原子力発電の燃料となるウランは、ウラン鉱山から採掘された後、様々な工程を経て燃料集合体に加エされ、原子炉に装荷される、原子燃料の採掘から再利用までの流れの「 原子燃料サイクル」についても説明を受け、下記のような事業の展示を見ながら詳しく説明していただきました。


▽ この1個のペレットの発電で、4人家族半年分の電気料が賄えるとのことです。


 原子力発電所で発生した低レベル放射性廃棄物を埋設する「低レベル放射性廃棄物埋設センター」は、最終60万㎥(200リットルドラム缶300万本相当)の施設規模で、2020年9月末での埋設量は、ドラム缶数で約31.6万本分とのことでした。


 再処理の海外委託に伴い返還されるガラス固化体を冷却のために30~50年間一時貯蔵する「高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター」は、貯蔵容量2,880本の施設規模で、2020年9月末現在で1,830本とのことでした。


 原子力発電所から発生する使用済燃料を再処理する「再処理工場」は、今年7月に新規制基準へ適合するための事業変更の許可が下り、2022年度上期に竣工予定とのことでした。




 再処理工場で回収されたMOX粉末を原料に原子力発電所用のMOX燃料を製造する「MOX燃料工場」は、現在、新規制基準に基づく安全審査を実施中で、一層の安全性向上を図るために「火災対処設備の追加」「建屋の耐震強化」「設備の配置場所確保のための建屋容積の増加」を行うとのことでした。




 重大事故の対応強化として、サポートの追加等の地震対策強化、防護ネット設置等の竜巻対策、電源車、ポンプ車、ホイルローダの配備、水素爆発対策、凝縮器の設置、放水砲の準備、無尽蔵な水源確保等による更なる安全対策を講じているとのことでした。



 六ヶ所村は、国、青森県、産業界などが一体となって取り組んできた「むつ小川原開発」の地域で、国家石油備蓄基地や原子燃料サイクル施設が立地するなど、国内でも有数のエネルギー関連施設の集積地となりました。しかし、東日本大震災とそれによる東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故などの影響により、我が国のエネルギー供給量割合は大きく変わりました。そういう点で有意義な視察ができました。


▽ 毎朝恒例の写真の山清路上空から撮影した風景写真の続きです。



 その他生坂村では、小学校で音楽会、児童館でのらのら青空塾・しょうぎ教室、歩こう部、ビニールハウス栽培土壌診断結果報告会、豚コレラ経口ワクチン散布、健診結果返却などが行われました。