摂食障害を自分で治す方法(4)
2008年12月20日(土)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋
摂食障害を自分で治す方法の4回目です。
お待たせしました。
今日は摂食障害になった直接の原因、修正しなければいけない原因を探しに行きましょう。
最初に考えて欲しいのは感情です。
よく考えながら読んで下さいね。
「太るのは嫌だ」
という位の感情では病的な状態にはなりません。
(原因から見たら摂食障害は通常の病気の原因であるウイルスや病原菌、老化現象、遺伝子、薬物などではないから通常の病気ではありませんが心療内科などに行かなければいけないほど苦しい状態ですから病的な状態と書いています。)
病的な状態になるには、
「怖い」
という強い感情(恐怖心)が存在していなければ病的な状態には決してなりません。
では、摂食障害のクライエントさん達は、何を怖がっているのでしょうか?
その各々のクライエントさんが怖がっているものを見つけ、その怖いものを怖くないと精神的に克服できれば、怖いから病的な状態になっているのですから、怖くなくなって、太るのは嫌だ程度になったら、摂食障害はなくなる、という事はお分かり頂けますよね。
ここで少しだけ、個々のクライエントさんが怖がっているものを探しに行く前に、摂食障害はほぼ100%が女性だという事を考えてみましょう。
なぜ、摂食障害はほぼ100%女性なのでしょうか?
「男性より女性の方が容姿にこだわるから。」
ある程度は納得できますが、容姿にこだわる男性も最近はいます。
そして、男性と比べると多くの女性が男性よりも容姿にこだわっていると思いますがこだわる程度が女性同士違っていると思います。
ですから、男性より女性の方が容姿にこだわるから、という答えでは摂食障害がほぼ100%女性だという事の十分な説明にはなりませんよね。
私は多くの摂食障害の人と仕事として接して来ましたが、摂食障害の人は他の対人恐怖症や神経症、うつ病の人と比べるととても頑固です。
クライエントさんと一緒に怖がっているものを探し出して怖がっていたものを客観的に見に行く事で、怖いと思っていたものは本当は怖いものではない、と論理的に説明が付いて行きます。
すると、摂食障害以外のクライエントさんは、怖いと思っていたものは本当は怖いものではない、と論理的に説明が付いて来るとだんだん受け入れて来ます。
しかし、摂食障害の人の多くはまるで子供が「ただをこねる」ように、
「怖いものは怖いの」
と論理的な話が最後は感情の話になってしまいます。
私はこういうクライエントさんを見て10数年前の社会党の土井委員長をたまに思い出すのです。
土井委員長が消費税反対の時に言い続けたフレーズ、
「ダメなものはダメ」
覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、「ダメなものはダメ」では議論にも話し合いにも何にもなりませんよね。
頑固な摂食障害の女性のクライエントさんは「怖いものは怖いの」言い続けます。
私の心の中では摂食障害のクライエントさんと土井委員長と重なって見える時があります。
摂食障害のクライエント(患者)が、ほぼ100%女性なのは私の推論ですが、
1男性よりも女性の方が論理よりも感情に重きを置く傾向があり、特に摂食障害になっている女性は特に論理よりも感情を自己判断の材料にしている。
2摂食障害の女性は女性の中でも特に依頼心が強いのではないかと思える。
例えば、自分自身の人生を自分自身で切り開くのではなく誰かに切り開いてもらいたいという依頼心が強いために、切り開いてくれる人に自分が選ばれないといけない。
という事は「太っている自分は選ばれない」という子供的な思考が強いのではと思っています。
なお、上記はよくあるケースの例で、自分は罪を償わなければいけない、吐く事が怖い、などの恐怖心で拒食症になっている、原因の違う摂食障害もあります。
さて、摂食障害のクライエントさんが怖がっているものは具体的に何でしょうか?
多くのケースは摂食障害のクライエントさんに「何が怖いの?」と質問をすると
「太るのが怖い」
「太った自分に価値はないから太ったら怖い」
「痩せる事に価値が有るから太ったら怖い」
というような答えが出てきますが、これ以上具体的な答えは中々クライエントさん自身の口からは出て来ません。
私の所のセラピーでは一緒に何が怖いのかを具体的に見つけに行きます。
論理的な答えを先に書くと、具体的に見に行けば見に行くほど、
『太ると嫌な事はあるが怖い事はない』
という答えになります。
このブログで以前書きました「さざえさんの話」の押入れの話と同じなのです。
小さな子供は悪い事をすると
「押入れに閉じ込めるぞ」
と言うととても怖がりますが、カツオ君は人生勉強が良く出来ている子供ですから早くから
「押入れに閉じ込められる事は怖いと思っていたけれども何が怖いのだろうか? 押入れの中は暗くて狭いから心地悪いけれども何も怖い事なんかないじゃないか。」
と怖いと思っていた事を具体的に見に行きマンガの中では押入れに閉じ込められたカツオ君は怖がるどころではなく押入れの中に隠していたマンガ本を同じく隠していた懐中電灯で読んで笑っていました。
摂食障害で
「太ったら怖い」
と思っている人、良かったら具体的に太ったら何が怖いのか? を家族や友人と一緒に考えてみて下さい。
一人で考えるのはダメですよ。
あなたに希望の灯が見えて来るはずです(大丈夫(笑))。
今日はこれで終わりにしますね(笑)。
摂食障害の話は次回に続きます。
大丈夫です(笑)。大丈夫(笑)。
摂食障害は、特に拒食症の場合は命の危機になる場合がありますから絶対に精神科、神経科、心療内科に通われて下さい。
心理療法は医学に代わるものではありません。
医学の投薬治療と考え方を修正する心理療法は「両輪の車」です。
片方だけではうまく走りません。
必ず病院に通ってください。
本の出版を考えていますが、企画書の段階で中々うまく通りません。
このブログを読まれている出版社の人や出版に詳しい方、宜しかったら、アドバイスをお願い致します。
よろしくお願い致します。
心理療法ハッピーライフのセラピーに興味が有る方は、郵便番号、住所、氏名、電話番号を書いて
a@happylife.jp
に無料資料請求と題名を書いて無料資料を請求して下さい。
電話番号はまれにある配達先不明の場合に必要ですからお伺いしております。
こちらから配達先不明の場合以外にお電話をする事はありません。
ヤマト運輸メール便にて約50枚ほどの資料を無料でお送り致します。
心理療法ハッピーライフ公式ホームページhttp://www.happylife.jp
心理療法ハッピーライフは1998年開業ですから11年目になります。
2008年12月20日(土)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋
摂食障害を自分で治す方法の4回目です。
お待たせしました。
今日は摂食障害になった直接の原因、修正しなければいけない原因を探しに行きましょう。
最初に考えて欲しいのは感情です。
よく考えながら読んで下さいね。
「太るのは嫌だ」
という位の感情では病的な状態にはなりません。
(原因から見たら摂食障害は通常の病気の原因であるウイルスや病原菌、老化現象、遺伝子、薬物などではないから通常の病気ではありませんが心療内科などに行かなければいけないほど苦しい状態ですから病的な状態と書いています。)
病的な状態になるには、
「怖い」
という強い感情(恐怖心)が存在していなければ病的な状態には決してなりません。
では、摂食障害のクライエントさん達は、何を怖がっているのでしょうか?
その各々のクライエントさんが怖がっているものを見つけ、その怖いものを怖くないと精神的に克服できれば、怖いから病的な状態になっているのですから、怖くなくなって、太るのは嫌だ程度になったら、摂食障害はなくなる、という事はお分かり頂けますよね。
ここで少しだけ、個々のクライエントさんが怖がっているものを探しに行く前に、摂食障害はほぼ100%が女性だという事を考えてみましょう。
なぜ、摂食障害はほぼ100%女性なのでしょうか?
「男性より女性の方が容姿にこだわるから。」
ある程度は納得できますが、容姿にこだわる男性も最近はいます。
そして、男性と比べると多くの女性が男性よりも容姿にこだわっていると思いますがこだわる程度が女性同士違っていると思います。
ですから、男性より女性の方が容姿にこだわるから、という答えでは摂食障害がほぼ100%女性だという事の十分な説明にはなりませんよね。
私は多くの摂食障害の人と仕事として接して来ましたが、摂食障害の人は他の対人恐怖症や神経症、うつ病の人と比べるととても頑固です。
クライエントさんと一緒に怖がっているものを探し出して怖がっていたものを客観的に見に行く事で、怖いと思っていたものは本当は怖いものではない、と論理的に説明が付いて行きます。
すると、摂食障害以外のクライエントさんは、怖いと思っていたものは本当は怖いものではない、と論理的に説明が付いて来るとだんだん受け入れて来ます。
しかし、摂食障害の人の多くはまるで子供が「ただをこねる」ように、
「怖いものは怖いの」
と論理的な話が最後は感情の話になってしまいます。
私はこういうクライエントさんを見て10数年前の社会党の土井委員長をたまに思い出すのです。
土井委員長が消費税反対の時に言い続けたフレーズ、
「ダメなものはダメ」
覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、「ダメなものはダメ」では議論にも話し合いにも何にもなりませんよね。
頑固な摂食障害の女性のクライエントさんは「怖いものは怖いの」言い続けます。
私の心の中では摂食障害のクライエントさんと土井委員長と重なって見える時があります。
摂食障害のクライエント(患者)が、ほぼ100%女性なのは私の推論ですが、
1男性よりも女性の方が論理よりも感情に重きを置く傾向があり、特に摂食障害になっている女性は特に論理よりも感情を自己判断の材料にしている。
2摂食障害の女性は女性の中でも特に依頼心が強いのではないかと思える。
例えば、自分自身の人生を自分自身で切り開くのではなく誰かに切り開いてもらいたいという依頼心が強いために、切り開いてくれる人に自分が選ばれないといけない。
という事は「太っている自分は選ばれない」という子供的な思考が強いのではと思っています。
なお、上記はよくあるケースの例で、自分は罪を償わなければいけない、吐く事が怖い、などの恐怖心で拒食症になっている、原因の違う摂食障害もあります。
さて、摂食障害のクライエントさんが怖がっているものは具体的に何でしょうか?
多くのケースは摂食障害のクライエントさんに「何が怖いの?」と質問をすると
「太るのが怖い」
「太った自分に価値はないから太ったら怖い」
「痩せる事に価値が有るから太ったら怖い」
というような答えが出てきますが、これ以上具体的な答えは中々クライエントさん自身の口からは出て来ません。
私の所のセラピーでは一緒に何が怖いのかを具体的に見つけに行きます。
論理的な答えを先に書くと、具体的に見に行けば見に行くほど、
『太ると嫌な事はあるが怖い事はない』
という答えになります。
このブログで以前書きました「さざえさんの話」の押入れの話と同じなのです。
小さな子供は悪い事をすると
「押入れに閉じ込めるぞ」
と言うととても怖がりますが、カツオ君は人生勉強が良く出来ている子供ですから早くから
「押入れに閉じ込められる事は怖いと思っていたけれども何が怖いのだろうか? 押入れの中は暗くて狭いから心地悪いけれども何も怖い事なんかないじゃないか。」
と怖いと思っていた事を具体的に見に行きマンガの中では押入れに閉じ込められたカツオ君は怖がるどころではなく押入れの中に隠していたマンガ本を同じく隠していた懐中電灯で読んで笑っていました。
摂食障害で
「太ったら怖い」
と思っている人、良かったら具体的に太ったら何が怖いのか? を家族や友人と一緒に考えてみて下さい。
一人で考えるのはダメですよ。
あなたに希望の灯が見えて来るはずです(大丈夫(笑))。
今日はこれで終わりにしますね(笑)。
摂食障害の話は次回に続きます。
大丈夫です(笑)。大丈夫(笑)。
摂食障害は、特に拒食症の場合は命の危機になる場合がありますから絶対に精神科、神経科、心療内科に通われて下さい。
心理療法は医学に代わるものではありません。
医学の投薬治療と考え方を修正する心理療法は「両輪の車」です。
片方だけではうまく走りません。
必ず病院に通ってください。
本の出版を考えていますが、企画書の段階で中々うまく通りません。
このブログを読まれている出版社の人や出版に詳しい方、宜しかったら、アドバイスをお願い致します。
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電話番号はまれにある配達先不明の場合に必要ですからお伺いしております。
こちらから配達先不明の場合以外にお電話をする事はありません。
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