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症状を抑える(コントロール)No.2

2009年09月25日 | 心理療法ハッピーライフ
症状を抑える(コントロール)No.2


2009年9月25日(金)
心理療法(認知行動療法)ハッピーライフ、矢野裕洋


本日、運転免許証の更新に警察署に行って来ました。
私の行った警察署では交通安全協会の会費をほとんどの人が何も考えないで払っていました。
交通安全協会の協会費を払う、払わないは個人の自由ですから私は何も言いませんが、何も考えないでほとんどの人たちが払っていたという所が対人緊張症や神経症、うつ病で困っている人たちにとても通じると思いました。
日本人は基本的にたくさんの人が言うから、権威のありそうな人が言うから、などに流され易い民族意識を持っているように思えます。

今日は『対人緊張症や神経症、うつ病の症状を抑える(コントロール)2回目です。』

今日のキーワードは『疑う』です。

8月27日に書きました『新入社員のA君B君の話』を思い出して欲しいのですが(今回は話をもっと大きくしています)、
同じ大学を一緒に卒業して、一緒に同じ会社に入り、同じ部署に配属されて、一緒に仕事をして、一緒に失敗をして、一緒に部長に「お前達は何をやってくれたんだ!」という感じて一緒に強く怒られました。
A君は「部長に怒られたからうつが出て来たと思い、部長にまた怒られるかも知れないとどうしても考えてしまい、会社に行けなくなり、心療内科に行くとうつ病と診断されました。そして、投薬治療と半年以上の休職を勧められました。」
A君は部長に怒られたからうつ病になったという被害者意識を持っています。
しかし、B君は「部長に怒られたのは心地悪いけれども怒られるのも給料の一部だ」というような感じで以前と同じように気持ちも落ち着いたまま出社して仕事をしています。

今の日本人の多くはA君のように、「医師が言うからそうなのだろう」という感じで、多くの人たちが言うから、権威のある人が言うから、そうなのだろうと思い、それ以上深く考える事無く疑いません。

しかし、本当にうつ病になったのは部長のせいなのでしょうか?

では、一緒に怒られたB君は何故うつ病にならないのでしょうか?

A君がうつでこんなに苦しんでいるのに、B君は何故、平気な顔をして会社に行けるのでしょうか?

昔、社会党という政党があって、土井たか子さんという党首がいました。
彼女の名言の一つですが、消費税反対の折に言った言葉です。
「嫌なものは嫌、駄目なものは駄目」

しかし、「怖いものは怖い」では何も始りません。
一生辛いままです。

一緒に部長に怒られたB君は何故平気なのか?
という事を考えて、自分自身を『疑う』事が楽になる第一歩なのです。

本(部長に怒られる、花) → 見る、聞く、臭い、触るなど、あなたの五感で感じる → あなたの認知(考え方や価値観など) → 感情(怖い、奇麗、鬱など)
(注、上記の心の公式の説明は9月11日のブログを読まれて下さい。)

毎度おなじみ心の公式ですが、自分の考え方『あなたの認知(考え方や価値観など)』は
正しいのだろうか?
若しかしたらB君と違っているのではないか?

自分はそう思う。
自分は対人緊張する。
自分は恐怖心が出る。
自分はうつが出る。
という所ではなく、人も自分と同じ環境になると自分と同じように対人緊張や恐怖、うつが出るのだろうか? 決め付けないで、紙に書きながら、論理的に考えて行きましょう。

そして、B君はこんな風に考えているのではないか『あなたの認知(考え方や価値観など)』という事を紙に書きながら整理している内に分かり始めてくると思います。


今日のまとめです。
今まではそうだと思っていた事を『紙に書きながら疑ってみましょう』。
ちなみに、紙に書きながらです。
前回書きました通り、客観視をしなければいけませんから、頭の中だけで考えるのは絶対に駄目ですよ。

次回に続きます(笑)。


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