熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
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作品 文章 写真 販売品

夕景

2009-08-14 20:35:59 | 文章
8月13日(金)、快晴。

朝9時の気温は27度。
今日は、カラッとして涼しい風が吹いていました。

昨日、木曜日は蒸し暑い中を、戸外で「古水無瀬」の研ぎ出しを始めました。
以前彫っていた分と2組纏めて、一通り粗い220番のサンドペーパーで不要な漆を大方削り落としましたのですが、途中で、右手の中指の先に近いところが痛み出しました。
見ると、皮の中のほうが少し白っぽくなっていました。
この工程では、右手の親指と人差し指、それに中指の3本で駒を保持してペーパーの上で前後に動かしますが、一番力が掛かるのが中指です。
おまけに、丁度駒の先がここに当たります。
白いのは、水ぶくれになりかけているのです。

でも、もう少しということで、痛めたところを使わないようにしながら、一通り粗摺りを終えるところまでやりました。
1日経って、痛めたところはまだ「チクチク」していますが、白っぽいのは大分元の色に戻っています。
あと、1日か2日経つと、痛みも消えると思うので、この続きは明日か明後日。

従って、今日は駒づくりは一休み。
その代わり、一人来客がありました。
11月21日から大阪府島本町で、水無瀬駒の文化財指定記念の展示会があるのですが、そのときに使う関連資料や写真を島本町に貸し出すことにしていて、今日はそのうちドレを展示するかの下調べのため、担当者の方が来られました。

現物をいくつか見ていただいたのですが、ついでに江戸時代の「木札の百人一首」を見せたところ、いずれは百人一首の関係も企画する予定とかで、そのときは是非貸して欲しい、とのことでした。
木札は、1.5ミリくらいの薄いものです。
200年くらいは経っているものだと思いますが、「カヤ」で出来ています。
鼻を近づけると、例の甘いニッキのような匂いがホンノリとします。
明日、写真に撮ってご覧戴きます。

写真は、小生の部屋から見た西日が沈む間際の夕景。久しぶりの快晴でした。

正面やや左の山の間あたりが「当尾(とうのお)」と呼ばれるところで、「浄瑠璃寺・岩船寺」があります。

正面、遠くの山の向こうが奈良の春日山原始林です。


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駒の写真集

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