熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
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作品 文章 写真 販売品

朝の光

2011-08-15 05:59:49 | 写真
8月15日(月)、雲多き晴れ。

66年前の今日、3年9カ月続いた大戦が、日本の全面降伏で終了。
小生は2歳半。
この時は、名古屋に居ました。
2歳半でしたので、そのこと自体は覚えていません。
しかし、戦時中の怖い体験というか、恐ろしい情景は、一幅の絵として記憶があると、以前にも書きました。

空から降ってくる焼夷弾。
屋根の向うの上空から、「シュるシュる」と音を伴ってゆっくり降ってくる筒っぽでした。
家の前のアスファルトの道路には、道路ごと焼け爛れて炎上するトラック。
道路には、防空頭巾姿の女の人が倒れている。
小生は、母親の背中でそれを見ていました。

場面は変わって、陸橋の上から見下ろした貨物駅。
陸橋のたもとには、リヤカーが立てかけられていたように思います。
戦争とは直接結びつきませんが、何か印象的だったのでしょう。
近所の大人や兄たちは、店先の床几で将棋をしていたように思います。

終戦後、間もなく一家は名古屋から京都に移り住みました。
高野川の上流です。
ここでの記憶は、進駐軍のトラック。
走りすぎるとき、子供たちに向かってトラックから「チョコレート」がばらまかれました。
多分、小生も一欠片ぐらいは口にしたことでしょう。
それから、下鴨神社にほど近い葵橋、鴨川右岸の辺りに移り住みました。
この頃の記憶は、鴨川と下賀茂神社の境内。
境内の高木には、玉虫。
何匹かは兄が獲ったように思います。
鴨川では、川の水たまりに足を付けた程度だったのでしょう。
10歳ほど上の兄は、竹筒を川に沈めて、ウナギを獲っていました。
当時の食糧難に大いに貢献したことでしょう。

以上が、終戦の日を迎えて、小さい頃の記憶でした。

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