熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
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作品 文章 写真 販売品

水無瀬兼成卿八十二才の駒、写

2015-10-01 05:52:26 | 作品
10月1日(木)、曇り。

只今、6時前。
遅い夜明け。
まだ薄暗く、雲多し。

ーーーー
「水無瀬兼成卿八十二才の駒」の写。
駒尻に、小生六十五才とあり、7年前に初めて筆写したものです。



文字の位置なども、400年前の本歌に倣いました。
本歌の駒文字は、肉筆ゆえ、微妙に一枚一枚変化しています。
どうするかです。
それらを、一枚一枚写すことは、考えませんでした。

必ずしも細かいところまでソックリにするのではなく、全体を見て、水無瀬駒の雰囲気を写す事を考えました。
従って、小生の感性で制作。
1組が出来上がって、同じものをもう一組作成。

丁度その頃、水無瀬神宮のある島本町により「水無瀬駒と関連史料」が、歴史的文化財として顕彰する話が持ち上がり、
やがて、「八十二才の水無瀬駒」は、町の第1号文化財に指定されました。
島本町では、常時本歌を水無瀬神宮から借りて展示するわけにはいかないので、レプリカの作成要請がありました。
それで、手元にある二組目の「兼成卿の筆跡写」を納めました。

後に、町からは本歌と同じように「駒尻の一方はブランク、一方は八十二才に」との要請があり、そのように直しました。
現在、この駒は町の資料館に常設展示されています。

後日、これをある人が写真に撮り、コピーした駒を商品化する事件が。
その話は、いずれ。



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駒の写真集

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