熊澤良尊の将棋駒三昧

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「大振りの駒」、ご質問に答えて

2020-10-06 19:47:59 | 文章

10月6日(火)、晴れ。

北海道のある方から、「昔に比べて、今の駒は大振りになったように思うのですが、それはいつ頃からでしょうか?」とのご質問をいただきました。

「確かにそうですね。その傾向は今から30年か35年ほど前ですかね。大山名人は大振りの駒が好みだとおっしゃっていました。その影響もあったと思います。それで、段々大振りの駒が多く作られるようになってきたように思います。ですが、その以前でも、タイトル戦などで使われるような『上等な駒』は、大振りで作られていました。それが、今は普通の駒でも大振りに作られることが多くなったということではないでしょうか」。

「ということは、盤のサイズも大きくなったということですか?」。

「いいえ、将棋盤の『定寸』は、江戸時代も現在も同じで、1尺2寸x1尺1寸と決められています。ですが、原木の関係でこれより小さく作られているものは、結構多いです。同じような榧の材料で作られていても定寸に満たない小さいものは、規格外の安物ということで価値は下がります。ですから、榧の盤を購入するときは、厚みだけではなく、タテヨコの寸法にも留意しなくてはいけないです」。

 

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