木地磨きは一応、区切りがつきましたので、肉筆文字書きの前準備を始めました。
手始めは、どんな文字にするかということで、駒の大きさに合わせての文字とその形、大きさの基本とする制作見本、つまり「ひな形」作り。
普通の駒40枚の将棋であれば、このようなことはしませんが、何せ普段はなじみのない文字を書かねばなりませんし、それに「鉄将」の「鉄」などは「鐵」もあるし「鐡」もありますので、どの字で書くかを決めなければなりません。
それに文字の大きさも、違和感がなく適切なものでなくてはなりません。
ぶっつけ本番では不都合なので、あらかじめ「ひな形」を作っておいて、それを見ながら歩兵なら38枚、そのほかは4枚、あるいは2枚と、必要な枚数を漆書きするわけです。
映像は、今日、作り始めた魔訶大々象戯駒の「ひな形」。
文字を書いた紙を木地に貼り付けたところ。
まだ一部ですが、こんな感じです。
3月1日(火)、雨。
朝から冷たい雨が続いています。
予報では「昨日より暖か」とのことでしたが、昨日より寒さが強まっています。
今日のしごとは、昨日の続き「摩訶大々将棋駒」の木地づくり。
何せ200枚近く用意せねばなりません。
そのうち、昨日今日は、玉将などの大駒と、歩兵以外の140枚ほどを先行しての木地づくりなのですが、ウキウキした気持ちで、磨き続けています。
そのウキウキした気持ちは、このあとの文字書きです。
文字は駒一枚の裏表で3文字平均を書くことになります。
192枚の総数は、およそ600文字になるわけです。
600文字を集中してフリーハンドで書く。
それを考えると、楽しいのですね。
さーて、どんな文字が書けるかですが、フリーハンドの漆書き。
ワクワクはその幸せな気持ち。それが楽しいのですね。
「楽しい」は、創作意欲の原点だと思います。
今は、着手に向け、とにかくそのキャンバスとなる木地に一層の磨きをかけているのです。