熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
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水無瀬兼成の雛駒の文字

2024-10-27 16:53:31 | 文章

10月27日(日)、曇りがち。

本日、2枚目のアップ画像は、水無瀬兼成の「将棋図」の一部。



これは前にもアップしたことがありますので、ご存じの方は多いと思います。
本日、この画像をアップしたのは理由があって、今日、ある方が工房に来られて、その方が持ってこられた「駒」に関連して、参考のためとしてアップしました。

本日の来訪者は大阪市近郊に在住の方で、昨日、電話で「観てもらいたい駒を持って明日にでも訪ねたい」とのこと。
以前にも何度か古い駒を見せに来られた人で、それならと「明日なら午前中に」と、来ていただきました。

持ってこられた駒は、4組ほどあって、いずれも古い時代を思わせるツゲの駒で、「漆の書き駒」「彫り駒」「彫埋め駒」、そして「墨書の駒」でした。
玉将の尻には「八十二翁」、または「木見好」あるいは「木▢(文字として読めない文字らしきものも)」とあったり、無銘のままであったりと様々で、「國島権次郎を思わせる大阪駒の雰囲気」や、「奥野一香を思わせる駒」もあったりで、いずれも私にとっては初見の駒でありました。

中でもオヤオヤと驚いたのは、ひと回りふた周り小さい「墨書の雛駒」。パッと見ただけで「ただモノではない」と分かり、これには暫し見とれてしまいました。
箱は立派な蒔絵が施された
江戸時代後期の蒔絵大名道具なのですが、大きさは普通サイズ。
ですので、中の雛駒とは大きさがイマイチ不似合いなのでした。
箱は、後に組み合わされたように思われたので、そのことは持ち主に申し上げました。

ところで、雛駒の文字を子細に見ると、将に水無瀬兼成の筆跡ではありませんか。まぎれもなく、400年前の水無瀬兼成の筆跡と見ました。「ああ、このような駒が残っていたんだなあ」と、びっくりした瞬間でした。

持ち主に「これらの駒をブログで紹介してもよろしいでしょうか?」と断りを得て、カメラを捜したのですが、生憎見当たりません。別のところに持ち出していたのです。
と言うことで、ブログでは皆さんにお見せ出来ませんが、その駒の文字の参考にと(駒は40枚の小将棋ですが)、冒頭の映像「将棋図」に残された水無瀬兼成さんの筆跡を示しておきます。

持ち主のKさん。いかがですか? 
お持ちの雛駒と見比べてください。
雛駒の文字は、将にこの「将棋図」の文字そのものであるのを、改めてご確認ください。


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「福ら駒」を2種

2024-10-27 07:16:19 | 写真

本日の映像、2種。
いずれも「福ら駒」。
「福ら駒」は、彫埋め駒と盛上げ駒との中間的な、文字の漆が少し「福っくら」した発展形の駒で、彫埋め駒にくらべて「ベチャ」とせず、指感覚は盛上げ駒に近い駒です。
今回は2種類をアップします。

1、「巻菱湖の駒」。

  

2、「源兵衛清安の駒

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どうなる楽しみ

2024-10-27 01:54:57 | 文章

10月27日(日)、深夜。

今日の結果、楽しみ。どうなる。

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駒の写真集

リンク先はこちら」 http://blog.goo.ne.jp/photo/11726