先の話の続きです。
この盤、さてどうするか。
ブログではどうするかと段落をつけましたが、その時の私は、とにかく買いたい気持ちいっぱいでした。
「この盤は、どうして手に入れたのですか?」と聞くと、「この間、さるお屋敷で披露販売会があって、立派な碁盤、将棋盤がいくつも並んでいました。その中で、これを落札したわけです」。
「そうですか。その、さるお屋敷というのは文京区では?」と問うと、「よく分かりましたね。しかし、それ以上のことは、商売上の仁義なので話せません」。
私には、実は思い当たることがありました。
と言いますのも、あるとき上京して、よく立ち寄っていた水道橋のM碁盤店を訪れたときのこと、店主曰く「文京区に財閥の当主がいて、その人は碁盤、将棋盤の収集が趣味で、すばらしいのをいくつも集めて、自分でも脚を作ったりで、鋸の目立てやノミの研磨などをこちらがやっている。時々ここにも来るのだが、今はコレクションの収納展示室を普請中で、その内、お屋敷にお連れしようか」。「ハイ、普請が終りましたら、連れて行ってください」と。
だが、最近になって尋ねたときには「あの話、当主が亡くなってしまった」と。残念に思っていたところだったので、骨董屋の話にピーンと反応したのでした。
ところで、示された値段はかなりなもの。我が家の経費の半年分くらい。
ザーッと盤を確認して、「買いたいと思っている。だが相談するところもあるので2~3日待って欲しい。それまでは厳重に箱に入れて、キズがつかないように、奥に直しておいてほしい」と、あわただしく、千葉に向かいました。
その途中、どこだったか、総武線の乗換駅で時間があったので、家内に電話。「東京に将棋盤があって、このようなモノはこれからは出会わない。コレコレの値段だが、許可が欲しい」ということで、許可を得て、骨董屋に「買うことにした。値段はこれぐらいにしてほしい」と。購入契約を終えたのでした。
話は、まだ続きがあります。
それはこの次。
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