8月12日(月)、晴れ。
久さしぶりの更新です。
今日の朝刊第1面に、「本を出そう、本を出そう、出したらどうなるか?」という広告がありました。
既に本を出した者にとっては、この本を買ってまで読んでみようとは思いませんが、出したらどうなるか、どうなったかと言うところには、少し興味が持たれます。
そうですね。私の「本」は、半世紀にわたる駒との歩みを綴った内容でもあり、分身が出来たという気持ちが強いです。
私自身、あと何年元気でいられるかは全く分かりませんが、「本」は何年も何百年も生き続けるわけで、私に代わって、そのような分身ができたという思いでいます。
将棋で言うと、裏が「太子」の「酔象」の中将棋の駒ですね。
幸い、こちらの「本」の場合は、6割がた皆さんからお求め頂いて、残りは段々少なくなりつつあり、結構完売は案外早いのかもしれません。
完売しましたら、第二版を楽しみにしてます。写真の所を前の本みたいな写真にして頂けると駒の感じが良く伝わりますので、是非ご検討ください。よろしくお願いします。
ですが、次の第2版はありません。
本の上梓、作成には結構な気力と体力が要るので、今回が生涯の最後になると思っています。
これが最後などとおっしゃらず、もう1つ発行をお願いしたいです。
タイトルはずばり『将棋馬日記 昭和平成令和編』。
おそらく700組を超えると思われる将棋駒を作成され、将棋駒を研究探求された熊澤様にしか出せない本です。
どの書体、どの材質・仕上げで、どこに届けたかがあれば言うことなしです。
写真は大変なので代表作と白木地の杢種類だけの少なめで、将棋駒の考証や材質、杢の考証や駒作成の技術の考証、よもやま話主体で、前2作とあわせ、
いわば、資料編、図録編、考証編の3部作の最後を飾る考証編を期待するものです。
私には、そんな力はありません。
やれることは限られています。
ですから、やれることだけやればよいと思っています。
作成した駒の数は、全く記録もしていないし、類推するしかありません。
ザックリと見積もれば、本業とする前のサラリーマンの頃は、年間4組として、20年間で80組。その後は年間20組強として30年で600組と、+アルファ。
おっしゃるように合計で700組くらいでしょうね。
今思えば、我ながら、これだけ良く作ったモノです。そのほとんどは、各地のどなたかが、お持ちになっているわけで、有難いことだと思っています。
叱咤激励を感謝します。