熊澤良尊の将棋駒三昧

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大局将棋駒の余り

2012-12-05 05:31:22 | 文章
12月5日(水)、曇り。

昨夜は冷えました。
夕方から大阪に出かけたのですが、帰りの夜の空気がことのほか寒かった。

ところで、昨日、棚の奥の引き出しからこんなものを見つけました。

箱の扉には「大局将棋駒 残り 2001 さつま」と書いてあります。
12年前「大局将棋駒」を製作した時の残りなのです。
数は良く分かりません。
引き出しいっぱいだし、1000枚近くはあるでしょうか。

かすかな記憶では、この時、1組800枚余りの倍以上を成型をしました。
いつもの癖で、木地は必要な数よりかなり多い数を用意します。
余ったモノは、その内に何かに活用すれば良いという考えです。
結局は1組しか作らなかったので、その時の木地がワンサカと。

大あり小ありで、寸法は確か6段階ぐらい。
大きさは、現今のレギュラーサイズより、ホンの僅か小さめ。
その代り、普通の駒サイズと比べてかなりの肉厚。
ボリュウム感があります。
そして、中将棋の駒の操り方は「摘まんで指す」と言う感じ。
肉厚にしたのは、その時に都合が良い。

これが現れた時、直感的に「中将棋駒」にピッタリだと思いました。
つまり、中将棋駒は、レギュラーサイズの駒のサイズでは大きすぎ。
実は、水無瀬の中将棋駒は、小将棋駒に較べてやや小さいのですね。
「玉将」同士を較べても「歩兵」でもやや小ぶりに作ってあります。
盤も碁盤サイズではなく、江戸時代の資料ではチョッと小さいです。

出て来た木地は成型してから12年が経っているので色合いも濃い。
ですから、削りなおさず、このままこれを活用しようと思っている。
削り直すと、色合いが随分戻ってしまいますのでね。
今の仕事が一段落すれば、これで中将棋駒を作ってみようと。

さて、彫り駒にするか、書き駒にするか。
まあ、そんなこんなで、正月明けの楽しみが一つ増えました。

ーーーー
「カニツアー」。
3人の方から早々と「参加」の連絡がありました。
いつものように、10人くらいになりそう。
今のところ、「宿で昼ころまでゆっくりと、ワイワイ」と言う声が多いですね。




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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2022-07-28 22:34:15
大局将棋、俺も打ってみたいです
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Unknown (熊澤です)
2022-07-29 12:51:23
どなたか分かりませんが「大局将棋を指してみたい」とのコメントですね。
もう随分前になりますが、伊藤博文七段と、安用寺孝功六段がテレビで、大局将棋を戦ったことがありましたね。確か「トレビアの泉」でしたね。
有馬温泉で、三日間、無理やり決着をつけたと聞いています。
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