6月4日(金)、雨。
蒔絵筆の話、続々。
昨日、試し使いをした玉毛の蒔絵筆。
飛車角など10枚ほどを盛り上げた結果は、上々でした。
ということで、前日述べました点が改善されれば、良い筆になると思います。
以上。
昨日の玉毛蒔絵筆のこと。
水毛の揃い具合もよさそう。
早速、使おうとして、その前に2つ3つ問題を見つけました。
詳細は後ほど説明しますが、とにかく使える状態にして使ってみました。
折からは盛上げ作業中で、筆をこれに変えて飛車角など何枚かを盛上げました。
結果はまずまずで、この映像。
漆はまだ濡れています。
ところで、使うまえに気が付いた問題点(改善点)は次の通りでした。
1、毛の束(筆先)がやや少なく細い、こと。
これは2~3割程度増やして、もう少し太くできないか、です。
映像でも分かりますが、愛用している筆と比べて毛の本数が少なく細く、
繊細な使い方には向いているのですが、少し増量することで漆の含みも
よくなり、腰も強くなって、よりオールマイテイな使い方ができる。
2、穂先の太さと、それを支える2段の部品の太さが合っていない。
結果、文字を書いていると漆のネバリで穂先がズルズル動き、
安定して使えない。
これは致命的で、このままでは使えないので手元の別の部品と
交換して使った。
(部品を細くするか、毛を増量すれば、この欠陥は解消する)
3、穂先の繊細さに比べて、軸(黒い軸)が太重く、バランスがいまいちで
使いにくい。
送られてきた筆を2~3本の指で持った時、重心が穂先にではなく、
軸の手元(上)のところにきている感じで、違和感があった。
(これは微妙なことで、筆使いで神経は筆の穂先に集中させるが、
重心は、支える指が当たる辺りにあるのがよい)
なお、軸(映像の黒軸)を、手持ちのものと比較すると
重さは、4グラム:3グラム。(1グラムの差が重要なのかどうか?)
太さは(ある程度太くして使っている。細い方が良いということではなく
軽さ重さの要因としての太さ)、5ミリ強:4ミリ弱。
以上、この辺りのこともご参考になれば幸いです。
6月3日(木)、晴れのち曇り。
夕刻から雨。
本日の映像は、今日到来した玉毛蒔絵筆。
と言いますのは、この筆(試作品)の作者Hさんから「試しに使ってみてほしい」。
「わかりました、使ってみて私なりの感想を申し上げましょう」。
ということで、左の黒軸が今日到来した筆です。
因みに、右がストックしている未使用筆、枕にしているもう一本が現在使用している筆。
次の映像は、分解した穂先部分。
左が本日の到来筆。右がストック筆の穂先。
先ずは、映像で対比してご覧いただきます。
穂先は、水毛の様子を撮影するため菜種油を含ませて、それぞれ扁平にして撮影してみました。
でさて、その使い勝手はいかに。
ということで、早速、試しに使ってみました。
この続きは、明日。