ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

暑気払い

2010-07-21 23:15:06 | 日記・エッセイ・コラム

このところずっと5匹をキープしていた屋敷猫に
2匹の仔猫が加わった。
ひとの姿を見つけると一目散に
藪へ逃げ込んでしまう。
とても可愛いが
野良の産んだ子は生粋の野良、
ひとに慣れるのは難しい。

夕刻になっても気温が下がらない。
わが身大事、
暑気払いの鰻を食べに行く。

宇都宮市内の青やぎという鰻屋。
個人の住宅を改装したもので
いくつかの部屋に分かれ
どこか隠れ家的な気分にもなれる。

玄関にならぶ履物の数に驚かされた・・・・
静かなのに盛っているのだ。

〈 ひつまぶし 〉を注文する。
初めて入る店だが
女将さんの対応もよく
坂東太郎という銘柄の鰻もなかなかの味であった。

帰りにパンを買うつもりだったが
人間、満腹になると、もはや横着そのもの。
次の仕事はどうでもよくなって
パン屋の前を素通りする。

     向日葵の仰ぐかなたに昼の月


季節の中で

2010-07-21 11:46:57 | 日記・エッセイ・コラム

内にいても 外に出ても
人ごとに聞かされる言葉は
「暑いですねえ!」
その言葉でいっそう暑苦しくなる。

夕方 里山の麓に住んでいる農婦を訪ねると
シャワーで汗をながし
野良着から普段着に替え
爽やかな支度で待っていてくれた。

父親と二人暮らしだが
野菜を作り 花を育て豊かな日々を送っている。

「暑い!」 と百万遍唱えたところで涼しくはならない。
生活の中で上手に季節と付き合っている
彼女の心がけに感心させられる。

帰りがけ 小粒の紫玉ねぎを戴いたので
ピクルスにしようかと思っている。

       ひぐらしの声に送られ山下りる