ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

台所から宇宙へ

2010-07-25 22:10:12 | 日記・エッセイ・コラム

同人誌『馴鹿』の定例会に出席する。

勉強会というよりも雑談会になってしまったが
ときには詩作へのヒントを得ることもあるので
雑談といえども人の話は疎かにはできない。

今や詩界に於いても女性の活躍がめざましく
作品上の男女の差をうんぬんすることなどできない。
台所から宇宙へと見事に飛翔している。

そもそもぼくが詩を書き始めたのも
とある女流詩人の作品に触れたことが
そのきっかけになっている。
感性の鋭さと
大胆な表現に驚かされて
それまでの俳句から詩に傾いていったのである。

     稲びかり女は鬼を身ごもりて

     


神か鬼か

2010-07-25 12:05:57 | 日記・エッセイ・コラム

どこかに落ちているのだろう、
ずしん ずしん 遠く近く
地面に雷鳴がひびく。

風神、雷神、あれは鬼の形相で
とても神と呼べるものではない。
俵屋宗達のそこのところの真意がよくわからない。

それでも鬼子母神という子供を守ってくれる
神の化身の鬼もいるし
鬼さんこちら 手のなるほうへ と
あそんでくれる鬼もいるから
鬼はほんとうは人間に好かれ
愛嬌のあるものだったかもしれない。
あの牙にしても八重歯が少々伸びすぎたと思えば
可愛いものである。

その鬼を怖いものにしてしまったのは、
実は〈 ナマハゲ 〉ではないかと
ぼくは密かに思っている。
 ナマハゲ・・・・・
この呼び名からしても何やら恐ろしい姿を想像してしまう

     群衆の肝は赤色大花火