ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

迎え盆の日に

2010-08-13 16:59:35 | 日記・エッセイ・コラム

ぼくの詩の理解者である男が亡くなった。

コロッケをもって訪ねようかと思っていた矢先のこと。
そのうちに、そのうちにと延ばしているうちに
こんなことになってしまった。

13日、大勢のご先祖さまが還ってくるというのに
まるですれ違うように彼岸に旅立っていった。

里山を愛し 里山の自然を守り
元気なころは幾日も山にこもり
夜行性の禽や獣の写真をとった。
それらの作品はNHKテレビにも紹介され
その分野では名の知られた写真家でもあった。

短歌を詠む彼とぼくの中には同質の血が流れていて
あまり喋らなくとも理解し合うことができた。

去年の今頃、
屋敷にはキツネノカミソリがびっしり咲いていて
わが家にも株分けしたいと話したことが
鮮やかに想いだされる。

享年82歳 やっと愛妻に再会できる・・・ご冥福を。

      日暮れてふくらみゐるや盆の村