給油してもらうと
「暑いですね!」 と 店員。
でんわをすると
「暑いですね!」 と 魚屋のあるじ。
暑い、暑い、暑い・・・・
その挨拶の方がよっぽど暑い!
きょうは夏至、夏に至る・・・・
暑くて当たり前なのに。
涼みがてら
二つ隣りの町へ コロッケ買いに走る。
ここはいつでも客が並んでいて
すぐには買えない。
コロッケで家を建てたほどの評判の店。
揚げたてのコロッケをほほ張りながら
車の窓を全開にし
田んぼの香りを取り込む。
ちょっと生ぐさいような青臭い風・・・・・
栗の花だ。
知らぬ間に辺りは栗の花でいっぱい。
こればかりは観賞に値しない花。
人の想いとは関係なく
季節は着々とめぐりめぐる。
「女ひとり俯き過ぐる栗の花」
昔作ったエロチックな句など思い浮かべている。