ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

毬と殿さま

2012-05-08 11:24:59 | 日記・エッセイ・コラム

♪ てんてん てんまり てんてまり・・・♪ 
BS日本 フォレスタのコーラスがひびく。

ぴかぴかの一年生。 
学芸会で殿さまのぼくは
毬をつきながら大好きなフミ先生の言いなり。
かわいい! かわいい! あちこちから声が上がり 
そのとき以来ちやほやされることの快感を知った。

二年生のときは牛若丸。
本番中、大天狗の脳天を木刀でぽかん。
大天狗は大泣き。
大好きなフミ先生は慌てて幕を引く。
主役のぼくが懸命にがんばっているのに
何もしないで偉そうな天狗に腹が立ったのだ。

でも、フミ先生には申し訳ないことをしてしまったと
長い間こころが痛んだ。

想いだすにも わがままな少年。
昨日のことは忘れても
50年前のことは鮮やかに憶えている。

秒速29.8㎞の球体の上で 
よくもまあ振り落とさずにここまで来たものだ。
いつも何やら軽いめまいがしているのは 
このスピードのせいであったか。

  つばめ来る空の青さをいぶかしみ
  (放射能はだいじょうぶか)