♪ てんてん てんまり てんてまり・・・♪
BS日本 フォレスタのコーラスがひびく。
ぴかぴかの一年生。
学芸会で殿さまのぼくは
毬をつきながら大好きなフミ先生の言いなり。
かわいい! かわいい! あちこちから声が上がり
そのとき以来ちやほやされることの快感を知った。
二年生のときは牛若丸。
本番中、大天狗の脳天を木刀でぽかん。
大天狗は大泣き。
大好きなフミ先生は慌てて幕を引く。
主役のぼくが懸命にがんばっているのに
何もしないで偉そうな天狗に腹が立ったのだ。
でも、フミ先生には申し訳ないことをしてしまったと
長い間こころが痛んだ。
想いだすにも わがままな少年。
昨日のことは忘れても
50年前のことは鮮やかに憶えている。
秒速29.8㎞の球体の上で
よくもまあ振り落とさずにここまで来たものだ。
いつも何やら軽いめまいがしているのは
このスピードのせいであったか。
つばめ来る空の青さをいぶかしみ
(放射能はだいじょうぶか)