詩も俳句もさっぱりできないときがある。
頭と心がそれに向かわないのだ。
昔ならいらいらしたものだが
この頃は只ひたすら待つことにしている。
焦ったところで ムキになったところで
できないものはできない。
そういうことがようやくわかってきた。
「待てば海路の日和あり」の心境。
人とお喋りしたり 本を読んだり 音楽を聴いたり
美味いものを食べたりしているうちに
ぽろっと一つのフレーズが浮かんでくる。
そのフレーズにイメージをふくらませることで
一編の詩が生れる。
一編も一句も
どうやら与えられるもののような気がしている。
チャンスとはそういうもの。
ものにしようとガツガツするほど
詩の女神さまは遠のいてしまう。
熱い思いを胸に秘めてひたすら待つのがいい。
そういうことなので昨日は詩から離れて
とんかつ食べに大田原市へ出かけた。
爽やかな五月晴れの田園風景。
田植えの済んだばかりの水田が
西日を浴びて海のように煌めいている。
母の日や写真の母は娘ほど