初夏並みの陽気につられ
日光へ水汲みに出かけたが ざんねん！
そのポイントはもう水が出ないようになっていた。
市中にあることと天然水ブームで
おそらく混乱し止めざるを得なかったのだろう。
それはともかくとして日光のこの閑散とした様子・・・・
人の姿を見ない 観光バスに出会わない
いつも渋滞の市営駐車場は空っぽ。
閑古鳥さえ鳴いていない。
原発事故と計画停電の影響で
ホテル・旅館は８割９割のキャンセルがつづいているという。
これほど人のいない日光は見たことがない。
行きつけの中華料理店「翆園」でランチを摂る。
この周辺も猫の子一匹見あたらないが
一歩店に入るとここだけは相変わらずの盛況ぶり。
水は汲めなかったが美味しい昼食と
元気な女将さんにも会えて満足である。
春風や白雲すでに夏を孕み
不安は不安をまねくだけ。
明るく愉快な話題はないものかと
やっと咲きだした辛夷の花を仰ぎながら
思い巡らせているが
天使のささやきよりも
サタンのささやきの方に気をとられてしまう今日。
昼食にトマトソースのパスタを作ったが
やはり鬱な気分が作用してキツイ味になってしまった。
会計事務所のＳさんには気の毒なこと。
むかし私のレストランで支配人をしていた男が
ひさしぶりに訪ねてきた。
楽しいニュースでも持って来てくれたかと
大いに期待したが
会社から営業のノルマを与えられているので
誰か客を紹介してくれという内容のものであった。
とうに現役から離れ静かに
在にこもっている人間にそんな生臭い話もあるまいに・・・・
放射能汚染騒動のさ中
ここまで訪ねてくるには、よくよくのことなのだろう。
不況不況不況不況と鶯鳴く
日が経つにつれて
震災の被害が益々あきらかになってくる。
今日、ロータリークラブの例会では
当地区の被害が話題に上り
会員の中にも自宅や会社の設備に被害があって
あらためて震災の範囲に驚かされる。
わが家はこれまでも被害無しかと思っていたところ
外便所に何か詰まっていることが判った。
烈しい揺れで地中の排水管がズレてしまったのだろうか・・・・
今、設備工事屋さんにみてもらっているが
状況次第ではそれなりの費用がかかりそうだ。
昨年秋に植えたブルーアネモネが
離れの玄関先で見事に咲いている。
ネットでわざわざ取り寄せたほどなので
いとおしさもひとしお
ほんのひと時でも巷に漂う不安から解放される。
鳥帰るとにもかくにも放射能
昨日、『馴鹿』５４号の合評会があった。
１０時半より、場所はわが家の離れ。
はやくから囲炉裏に炭をおこして部屋を暖める。
大きな地震がきたときのために
水を張ったバケツを近くに用意しておく。
案の定、とちゅうで震度3ほどの揺れがあったが。
合評会はそれなりに賑やかではあるが
活発に意見を出す人と、遠慮がちな人とが定まってしまい
ちょっと刺激が足りないことも・・・・・
午後は鮨屋から取り寄せた６００円の花弁当と
城崎温泉の朝市から送ってもらったお総菜を囲み最も充実の時。
Ａさんが出て来ないのはちょっと残念だが。
おとこたちは床に円陣を組み焼酎の酒盛り、
おんなたちは私の自慢のトマトスープに目を細め
これからが合評会の本音がでる時間帯。
Ｋ氏の詩評はなかなか的を得ており
ハッとさせられることが多い。
厳しい批評も酒と旨いものに中和されて
すんなり呑み込めるというもの。
午後５時終了、
酒が残っていれば
おとこたちは未だ帰りたがらないようす。
八人に八人の春ちらし鮨
