ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

少年の声

2011-06-23 22:58:36 | 日記・エッセイ・コラム

遠くの見知らぬ詩人から詩集が届く。
途中までは読んだが、それ以上気が進まない。
(作者には申し訳ない)

自分もそうだったんだろうなあ。
勝手に送りつけて・・・・・
詩人の多くは自己顕示欲がつよく
やたらに詩集を出したがり
500部、800部作ったら
知らない人にまで送ってしまうものだ。

中にはぐさっと心えぐられるような詩集もあるが
大概は終わりまで読み切れないのが実情。

夜、BS放送でモンセラート修道院少年聖歌隊の
歌を聴いた。
バルセロナからバスで1時間ほどの辺境の地、
カタルーニャ州。
奇岩が聳える山々の真下にある修道院。
聖歌隊の歴史は800年、
ヨーロッパ最古の少年合唱団である。
9歳から14歳まで全寮制で学んでいる。

変声期前の少年のソプラノは黄金の玉のように
涼やかでうつくしく
世界中からファンがこの修道院にやってくる。

          遠い日が闇を赤くす熱帯夜


栗の花

2011-06-22 19:13:52 | 日記・エッセイ・コラム

給油してもらうと
「暑いですね!」 と 店員。
でんわをすると
「暑いですね!」 と 魚屋のあるじ。
暑い、暑い、暑い・・・・
その挨拶の方がよっぽど暑い!
きょうは夏至、夏に至る・・・・
暑くて当たり前なのに。

涼みがてら
二つ隣りの町へ コロッケ買いに走る。
ここはいつでも客が並んでいて
すぐには買えない。
コロッケで家を建てたほどの評判の店。

揚げたてのコロッケをほほ張りながら
車の窓を全開にし
田んぼの香りを取り込む。
ちょっと生ぐさいような青臭い風・・・・・
栗の花だ。
知らぬ間に辺りは栗の花でいっぱい。
こればかりは観賞に値しない花。

人の想いとは関係なく
季節は着々とめぐりめぐる。

  「女ひとり俯き過ぐる栗の花」
昔作ったエロチックな句など思い浮かべている


森のせんせい

2011-06-21 17:06:37 | 日記・エッセイ・コラム

「くまねこ」さんにきゃらぶきを届ける。
そこで久しぶりに森のせんせいに出会い
原発についての論評を聴かされる。
相変わらずお元気で、舌鋒は益々冴えている。

昼はロータリークラブの例会。
米山奨学金の留学生が挨拶にやってくる。
モンゴルはウランバート出身24歳の女性。
現在宇都宮大学に学び
なかなか聡明な女性である。

昼食はサバの味噌煮と野菜サラダ。
好き嫌いがないのできれいに平らげる。

夕立の凄いのが来そうな雲行き、
急いで帰宅するや 案の定の豪雨。
ほんの一瞬にもかかわらず、庭はすっかり水浸し。

目覚めよ! と、天地が怒っている。


只今戻りました。

2011-06-20 23:35:12 | 日記・エッセイ・コラム

きょうは梅雨の晴れ間の
むしむしと暑い一日であった。
でも、坐骨神経痛持ちには暑い方が都合がいい。
苦痛がやわらいで動きが楽になる。

そこで、というわけでもないが
山陰から送られてきた蕗を煮ることにする。
ぼくにとっては初めてのことだが
 みりん・日本酒・醤油をそれぞれ同量
 昆布と鰹の粉末だしを2パック
 砂糖・味の素少々で約2時間かけて煮る。
これがまあ! おどろいちゃう。
こんな旨いキャラブキ食べたことない。
やっぱり料理は愛情と感性
(インスピレーション)・・・・・・

しばらく姿が見えず心配していたネムが
夜、風呂場の入口で待っていた。
きちんと正座して「只今戻りました」というような顔。

ひとりが消えると、新たにひとりが現われる。
猫の世も人の世も同じ。

 


歯・歯・歯

2011-06-17 00:41:54 | 日記・エッセイ・コラム

夕方、歯科院に予約してある。
悪いところ 痛いところがある訳ではなく
定期的予防治療のため。

その歯医者は評判がよく患者が増えている。
朗らかである。腕がいい。清潔である。
この三拍子が患者を引寄せている。
妬みを持った他の歯医者が
あることないこと歯科医師会に中傷し
愚かな歯科医師会は
その中傷に乗せられて注意を与えたという。

真実を知るには患者の声を聴くのが一番よい。

私は患者に好かれているか?
私は患者から信頼されているか?
私の治療に患者は満足しているか?
妬むまえに自らをかえりみることだ。

ぼくには一本の虫歯もない。
総てが自前の歯でひとに誇れる唯一のもの。
母親に感謝しなければ・・・・

小学生のとき
歯の健康郡大会で一等賞、
商品として半年分の歯磨き粉を頂いた。
 (たしかライオン歯磨きだったような)

格別、気をつかっている訳ではないが
ここまでやってきたのだから
生涯自分の歯で徹したいと思っている。

明眸皓歯・・・・・
歯のうつくしい女性はいい!
笑った時、ほんとうに笑みがこぼれる・・・・・。

夜、ピッザ・マルガリータを食べに町にでる。

     夜の蟻十三階に迷ひゐる