原野や荒野に生育する蔓性一年生草本,
その蔓に棘があり,また強靭であるところから,
名前に鉄の字が用いられている鉄葎(かなむぐら)です。
雌雄異株の植物で,それぞれ雄花,雌花を付けます。


カナムグラはクワ科カラハナソウ属,ビールに使われるホップの仲間です。
写真は雌花ですが,
雌花はホップに似ているといわれればそう思えます。

雄花です。

雌花と雄花が絡み合って咲いています。
源氏物語の中に,荒れ果てた末摘花の館,
その様を表わすのに,庭に八重葎が生い茂っていることが
一つの象徴として書かれています。
「八重葎しげれる宿の寂しきに人こそ見えぬ秋は来にけり」
小倉百人一首にも選ばれている恵慶法師の和歌ですが,
この八重葎,両者ともに,カナムグラのことであるようです。
今も昔も人里近くのどこにでも生える頑固な雑草,
ある意味で,日本人の生活にとてもなじみの深い草です。
葎とは生い茂る草の意味であるようです。
鉄葎 雄花の脇に雌花かな
その蔓に棘があり,また強靭であるところから,
名前に鉄の字が用いられている鉄葎(かなむぐら)です。
雌雄異株の植物で,それぞれ雄花,雌花を付けます。


カナムグラはクワ科カラハナソウ属,ビールに使われるホップの仲間です。
写真は雌花ですが,
雌花はホップに似ているといわれればそう思えます。

雄花です。

雌花と雄花が絡み合って咲いています。
源氏物語の中に,荒れ果てた末摘花の館,
その様を表わすのに,庭に八重葎が生い茂っていることが
一つの象徴として書かれています。
「八重葎しげれる宿の寂しきに人こそ見えぬ秋は来にけり」
小倉百人一首にも選ばれている恵慶法師の和歌ですが,
この八重葎,両者ともに,カナムグラのことであるようです。
今も昔も人里近くのどこにでも生える頑固な雑草,
ある意味で,日本人の生活にとてもなじみの深い草です。
葎とは生い茂る草の意味であるようです。
鉄葎 雄花の脇に雌花かな