刈り込みがされた草地に一本だけ,
ピンクの花をきれいに咲かせているか細い草が残されていました。
花の形だけを見れば,
春にこの辺りにも咲いていたシソ科のカキドオシに似ています。
茎の途中に花が輪生し,
この咲き方はやはり同じシソ科のオドリコソウに似ています。
本州から九州の里山から低山の
日当たりのよい草地に見られるという
シソ科トウバナ属の多年草,クルマバナのようです。
周辺の草地のどこかにまだ生えているのではと思い探してみましたが,
この一本しか見つかりません。
他の草の間から顔を出し,
赤紫色の小さな花をたくさん見せていました。
同じシソ科の植物,ニガクサ(苦草)です。
日本全国の山野,やや湿ったところに生えるとあります。
その後,草地を意識しながら歩いていますと,
時々,この草が見つかります。
そんなに多いものではありませんが,
こちらは多摩のこのあたりには普通に見られる野の花のようです。
草原の花が終わりかけたそのニガクサに
オナガアゲハでしょうか,
黒いアゲハチョウがやってきました。
草刈りや一茎残されくるまばな