行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

クサギの花

2012-08-23 22:36:33 | 花,植物
8月になり,野道を歩いていると,
ところどころから甘い香りが漂ってきます。
臭木(クサギ)の花が咲き出したのです。
臭木の名は葉や茎を傷つけると特有のにおいがするから,
葉に接触しない限り臭木ではなく,
むしろ,花の時期はとてもよいにおいのする香木なのです。




咲きたてのクサギの花,
花から突き出た雄蕊の先端の葯が
とてもきれいな紫色をしています。
花がちょっと古くなると,
この紫色の葯(花粉)すぐになくなってしまうようで,
咲きたての花でないと見られません。


クサギ,一つの木にたくさんの花が咲きますが
桜のように一斉に咲くのではなく,
少しずつ花を咲かせるようです。


上の写真にはいろいろなステージの花が確認できます。
花が咲くまでを想定してみると
黄緑色の萼は膨らみだすとともに紅色に色づき出します。
膨らんで紅く色づいた萼の先端からは
やがて,長い花梗を持って白い蕾が飛び出し,
萼の前におさまります。
間もなく,蕾が開くと白い5弁(5裂)の花,
この花から紫の葯を抱えた雄蕊が
さらに突き出るようにその存在を主張します。
萼,花びら,雄蕊と色が豊富な花です。
秋には紅い萼を従えて,青い宝石のような実がなります。

いろかたち匂い豊かに臭木咲く
コメント
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