行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

鶏頭花(ケイトウカ)

2009-09-20 22:42:54 | Weblog



ヒユ科の一年生草本,
花穂が鶏の鶏冠(トサカ)に似ているので鶏頭の名がある。
このトサカは花の成長点が成長線,すなわち帯状となり,
横に広がった結果であるという。
この名の由来からすると,鶏頭花は赤で,
鶏冠状のものをいうはずだが,
実際はいろいろな種類が創られ,黄色,ピンク,橙,白などの花色,
羽毛状,槍状,丸型などの形状のものも鶏頭の名がある。
写真上は赤色の鶏頭らしき鶏頭,下はピンクの槍状の鶏頭の花。

近寄ればなにか不気味に鶏頭花
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

露草(ツユクサ)

2009-09-19 21:48:20 | Weblog





露草(ツユクサ),夏から秋,6月から10月にかけ,
花を咲かせるが,秋の季語になっている。
朝露の中に花開くところから,露草の名があるが,
その花も昼過ぎには閉じてしまう。

花のかたちがとてもユニーク,
なにか,ミッキーマウスの顔を想像する。
花びらは3枚,上部のマウスの耳と思える部分の2枚が
いつも見とれるほどの見事な青色である。
もう1枚は顔の鼻あたりなるのか,
青い花びらの下に小さく白色の花びらが見える(写真中)。
オシベは6本あり,上に短いのが3本,下に長いのが2本,
まん中にその中間ぐらいなのが1本と,分散しており,形も違う。
花粉の量も下の2本は多く,上3本は少ないのだそうだ。
これは多分,花に来る虫たちに高確率で花粉を運ばせるために
花粉の量も含め,戦略的な配置なのであろう。

露草の茎は節を持っており,
生息する環境により,横に広がり増えるもの,縦に伸びるものがある。
周囲に競合相手がないと判断すると横に広がり,
自分達の生息エリアをどんどん拡大する。
群生して露草が咲いていることがあるが,それがこのパターンになる(写真下)。
競合相手が多い場所に発芽すると,節を真っ直ぐにして,上に伸び,
他の草に覆われてしまわないように背を伸ばす。
そして,虫たちが訪れてくれるように,他の草より上に花をつける。
草の中,灌木の間にひょろ長く伸びている露草がこのパターンになる(写真上)。
また,茎の節は,人間などに突然刈り取られなどしたとき,
この節から根を出し新しく再生する重要な任務を担っている。

露草の他に蛍草,青花,藍花,月草,帽子草などたくさんの別名を持つ,
それは万葉の時代からずっと日本人に親しまれ,利用されてきた証しである。
そして,何千年も脈々と生き続け,今も大都会の高層ビルの下にも花開き,
その個体数が維持できているのは,
どんな環境下でも種を保存し,増やそうとする知恵と仕組みを持ち,
そして,雑草のたくましさを発揮してきた結果なのであろう。
それにしても見事な青色である。

 露草の青は不変ぞ摩天楼
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポーチュラカ

2009-09-18 22:50:20 | Weblog


ホーチュラカは
マツバボタンと同じ,スベリヒユ科ポーチュラカ属で南米原産の草本,
7月~10月と真夏の暑い時期に花が咲き続けることも,
その花の姿形もよく似ている。
マツバボタンはその名のとおり,葉が松葉に似て細いのに対し,
ポーチュラカはやや肉厚で小さく平たい葉を持つ,
別名として,ヘラマツバホタンと呼ばれる所以である。
花色が豊富であり,地を這いながら,長い間咲き続けるので,
公園の花壇などに寄せ植えでよく使われている。
群植するとカラフルでいかにも花園という感がする。
また,花一つ一つもとてもきれいな形をしている。

 太陽の七色に咲きポーチュラカ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黄花コスモスとアカタテハ

2009-09-16 23:19:56 | Weblog




コスモスと同じ,キク科コスモス属であり,
黄色の花を咲かせるので黄花(キバナ)コスモスの名がある。
花時期は6月~10月と長く,暑さにも強い。
草丈はコスモスに比べ小さく,葉の裂片の幅がコスモスに比べ太い。
花色は黄色あるいはオレンジ色がほとんどであるが,
改良により,赤色のものもあり,それも黄花コスモスである。
写真はオレンジ色のキバナコスモス,
ヒメアカタテハでしょうか,訪れていました。
蜜が豊富なのでしょう,このコスモスにはよく蝶が留まります。

ひたすらに蜜を吸うなり秋の蝶
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

百日草とイチモンジセセリ

2009-09-15 20:57:31 | Weblog
 ヒャクニチソウ


7月上旬に掲載した百日草,それから2ヶ月が過ぎても,
そこにはまだたくさんの色の百日草が,まさに百花繚乱と咲いていました。
そして,2ヶ月前より草は大きくなり勢いを増しています。
なるほど,百日草の名に偽りはありません。

好天の中,セセリ蝶,揚羽蝶,シジミ蝶などが
この花たちを訪れ,飛び回っています。
イチモンジセセリでしょうか。
ピンク色のお気に入りの花にとまりました。

 秋風や百日草のなお元気
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韮の花とベニシジミ

2009-09-14 23:38:33 | Weblog



ニラ玉,ニラ鍋などに野菜として利用される韮(ニラ),
ニンニク,アサツキ,ノビルなどと同じ,ユリ科ネギ属の植物,
8月下旬から9月,星形の純白のきれいな花を咲かせ,存在を主張する。

8月29日,野道を歩くと,畑畦,道端にいわゆる
野ニラと思える花があちらこちらに咲き始めている。
この花を見ると夏の終りを意識する。

咲き始めの花にベニシジミ蝶が訪れていた。

とまとなす枯れはじめ 韮咲きはじむ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

灸花(ヤイトバナ)

2009-09-12 21:58:26 | Weblog



歩道橋の支柱に絡まり,
灸花(ヤイトバナ)の花が咲いていました(写真上)。
咲いて間もないのでしょう,花も蕾も若く,傷みがなくきれいです。
しかし,この花は1週間後には駆除されて,跡形もなくなっていました。
これが雑草の宿命なのかもしれません。
写真下は灌木に絡まり,密に蕾,花をつけている灸花,
こちらは多分,無事に実をつけるまで健在でいることでしょう。

灸花は日本各地の山野や藪などの日当たりのよいところに生育する
アカネ科ヤイトバナ属の蔓性雑草,
7月~9月,いろんな植物等に絡まり,
内面の模様がお灸の跡のような花をたくさん咲かせる。
その内面模様から,灸花(ヤイトバナ)の名がある。
また,草を折ったり,つぶしたりするといやな臭いを発生するところから,
屁糞葛(ヘクソカズラ)とも呼ばれる。
これは昆虫等の食害から身を守るため,
悪臭化合物,メルカプタンを発生するメカニズムを持つためである。
雑草とは思えないほど可憐な花を咲かせることもあり,
屁糞葛はあまりにも酷いということで五月女葛(サオトメバナ)の名もある。
秋に茶色の乾燥大豆のような実がなり,これは生け花の花材となる。

あずき色チャーミングなり灸花
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藪枯らし(ヤブガラシ)

2009-09-11 22:15:23 | Weblog



日本全国至るところに見られ,はびこるブドウ科の蔓性植物,
6月~9月に花を咲かます。
蔓性で,はびこりかたが激しく,他の草,藪全体を枯らしてしまうよう
に思えるところから藪枯らし(ヤブガラシ)の名がつけられています。
しかし,実際はよくはびこりますが,他の植物を枯らすほどではないようです。
また,貧乏蔓の別名があります。
これがはびこっている家はいかにも貧乏そうに見えるところからのようです。

葉は5枚の小葉から形成される複葉で,きれいな形をしています。
花は花と呼ぶには,少し,はばかれますが,
蜜は豊富とみえ,揚羽蝶,蜂などがよく集まり,留まっています。
根茎を乾燥させたものは生薬であり,利尿,鎮痛,解毒に用いられ,
また,虫刺されには生葉をこすりつけると効果があるとのことです。
写真(上)はアベリアに絡まり,アベリアの花と並んで咲くヤブガラシの花。
下はアシナガバチでしょうか,盛んに蜜を吸っています。
あまり見てくれのよくない花でも蜜を豊富にし,
たくさん昆虫が集まるようにするのも,繁栄のための雑草の知恵です。
そのおかげでしょうか,ヤブガラシは昔から変わらす,
あちらこちらにはびこり,じゃまもの扱いされている草です。

 古垣や貧乏葛の占領す
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初雪葛(ハツユキカズラ)

2009-09-10 22:20:54 | Weblog



白と淡いピンのク葉がまるで花のように見える垣根がありました(写真上)。

日本の山地に自生しており,
また垣根などにも利用されるテイカカズラの斑入り品種,
初雪葛(ハツユキカズラ)という名の常緑性蔓性低木の垣根のようです。
新芽が淡いピンク色,それが徐々に白くなり,
次いで,白と緑の斑入り,最後に緑の葉と変化して行くようです。
春から秋にかけ,徐々に新芽が出て,
次々にこのステージを経過するので,
色の変化をずっと楽しめる優れもののようです。
比較的寒さにも強いとのことなので,垣根であっても冬を越せるのでしょう。
テイカカズラと同じように5月~6月に花を咲かせますが,
葉がきれいなので,鉢植えなどにして,
観葉植物として鑑賞されていることが多いようです(写真下)。

景色はすっかり秋の様子です。
空にはつい先日までの積乱雲に代り,鰯雲が広がっていました。
おだやかで美しい空でした。

おだやかにもの忘れして秋の雲
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リンゴの実椿の実

2009-09-09 23:14:27 | Weblog



写真上,稲城で見つけたリンゴの樹,
紅いリンゴの実が枝のたわむほどたくさんなっていました。
畑の空地に3本ほどのリンゴの樹,
袋掛けもなく,商売で栽培しているリンゴではないようです。
リンゴ栽培の南限は長野県とよく聞きます。
種類はよく分かりませんが,
それより南の東京でもこんなりっぱにリンゴがなることに少し感動しました。

写真下,ヤブツバキの実です。
リンゴの実によく似ていますね。
リンゴの樹を見つけた同日,すぐ近くの自然公園で見つけました(8/22)。
この実の中に黒い種が入っており,椿油はその種から絞られます。
妻にこの写真をみせると,子供の頃,この種で笛,
椿笛を作って遊んでいたと話していました。

東京の林檎や紅い実のたわわ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする