ムクドリはヒヨドリと並んで,スズメ,カラスに次いで多く見られる野鳥,。
昼間は十数羽の小群で行動をしていますが,
特に冬の時期は,夜になると大群を形成し,
都会の街路樹などに集まり,
鳴き声による騒音,糞害などの公害を引き起こし問題となっています。
椋鳥の名は椋の実を好んで食べることから名付けられましたが,
木の実から虫,何でも食べる雑食性であり,
泥,土の中に嘴をつっこんでミミズなども食べるようです。
羽色もグレーで汚く見え,上記のようなこともあり,
存在を認めても,レンズを向けるのをなんとなく敬遠していた椋鳥です。
先日,200mmの望遠ズームを300mmに少しグレードアップしました。
散歩がてらに,小鳥を撮るのに,
200mmでは足りないことが多いというのが大きな理由です。
本格的に鳥を撮るのなら,大砲のような500,600mmのレンズに
三脚ということになり,300mmでも不十分と思いますが,
散歩がてら,旅行がてらに,鳥以外の対象も含めて,
手軽に撮るのが目的であり,
重さ,操作性,経済を考慮した結果,
70~300mmの望遠ズームの選択になりました。
さっそく,そのレンズを持ち出し,外に出て見ました。
その日は曇天の寒い日,なかなか小鳥には出会いません。
やっと,出会ったのが椋鳥,
数羽が土手の傾斜地に舞い降り,早足で土手を降りてきます。
まるで滑降の早さを競争しているようです(写真上)。
こうやって写真でみますと,3羽の椋鳥ですが,
顔つき,表情がそれぞれに異なりおもしろく思えます。
眼が大きく,どこか人間の顔にも似ているように思えます。
椋鳥,毛色がそれぞれ微妙に違い,個体差があり,
表情のあるおもしろい鳥のように思えてきました。
写真下,電線にとまっていた椋鳥,こちらは一匹で寂しそうに見えます。
直前に土の中の餌を探っていたと思われ,
特徴である橙色の嘴が土で汚れています。
どの顔も消し炭ごとく椋鳥(むく)群れる