前回の[Part1]に引き続いて、プジョー908のル・マン参戦のお話です。
2009年。
過去2年連続してアウディR10 TDIの優勝を阻止できなかったプジョーは、さらに改良を重ねた908 HDi FAPを3台エントリーしました。
予選3位に付けた7号車は、レースの序盤に他のクルマから追突され、修理に永い時間を費やすというアクシデントに見舞われながらも、その後素晴らしい追い上げを見せ、結局首位から13周遅れの総合6位と健闘しました。
このミニカーは持っておりません。
機会があれば揃えたいとは思っておりますが...。
8号車はステファン・サラザンが圧倒的な速さで三年連続予選首位を獲得、決勝レースでもスタートから5時間以上首位を走っていました。
ところがトランスミッションのトラブルによりピット・ストップを余儀なくされ、一時は6位まで順位を下げてしまいました。
しかし、ここから怒涛の追い上げを見せ、レース半ばには2位まで順位を上げることに成功したのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/28/dfa76274263c95b755376c81ec0d07bb.jpg)
総合2位を獲得したこのモデルはイクソ製です。
さて、残る9号車は予選5位でしたが、決勝レースではアレクサンダー・ブルツ、デヴィッド・ブラバムらが快調に運転し、8号車に代わって首位に立つとそのままの順位を維持して見事プジョーに総合優勝をもたらしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/9d/1069da505390b8d764ce70f19eaac225.jpg)
こちらの9号車もイクソ製です。
このブログで何度も書いていますが、最近のイクソ製のモデルは斜めになったディスプレイ台を使用しているので、このように並べて写真を撮ろうとすると、何か違和感を感じます。
もちろん、他社製のモデルと並べるのは論外ですが...。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/51/20731e5f62ff2a429e7db39391c2b5ed.jpg)
あえてプジョー908のワン・ツー・フィニッシュを再現してみました。
何せ、1993年以来の非ドイツ車(※)による優勝なのですから感慨深いものがあったでしょう。
※1995年のマクラーレンと2003年のベントレーはドイツ製エンジンを使用。
そして、その1993年の時の優勝車は同じプジョーの905だったんですね。
まあ、因縁と言えば言えるでしょうか。
それにしても、ル・マンでのドイツ車の強さったら...。
さて迎えた2010年。
プジョーはル・マンの連覇を狙い、4台の908 HDi FAPをサルテ・サーキットに運び込みました。
結果から言うと、4台のプジョー908 HDi FAPは予選の上位4位までを独占し、その圧倒的な速さを見せつけましたが、決勝レースでは4台すべてリタイヤしてしまい、予選5位のアウディR15 TDIに優勝を許してしまうことになりました。
1号車と2号車は持っておりません。
下の写真は予選首位の3号車です。
しかし出走した4台の中では最も早く、わずか38周しただけでリタイヤしてしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/ee/cdb5a334bf7671c51b673d43ef84f1b6.jpg)
実を言うとこのクルマは、前年度優勝した9号車と同じ車体なのです。
ル・マンの優勝車はどこかの博物館にでも飾っておくものだと思っていましたが、案外そうでもないようですね。
このレースの前にもセブリング12時間(総合2位)、スパ1000キロ(総合優勝)の2レースに出ています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/49/c06ffd60dc36ccd61d0970329c9b4538.jpg)
このモデルはスパーク製です。
レジン製の特長である緻密な細工は素晴らしいのですが、そのぶん高価ですし、オークションでもなかなか安いものは出ないので、集めるのに苦労した一台ではあります。
一方、下の4号車はチーム・オレカ・マットムートというプライベート・チームからエントリーされたクルマです。
予選は4位、決勝は終盤まで実に373周も頑張って走ったのですが、最後にリタイヤしてしまいました。
最後の一台に望みを託したプジョー・ファンの落胆はさぞ大きかっただろうと思われます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/76/859d1c4995ea81e2ff0716b8a45dc9f3.jpg)
実はこのクルマ、2008年の9号車(総合3位)であり、2009年の7号車(総合6位)でもあります。
ル・マン三年連続出場、まさに歴戦のつわもの、といったところでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/65/10843e191f1e87d3f22817385c7deaaf.jpg)
こちらのモデルもスパーク製。
プライベートのクルマらしく、塗装がとてもカラフルです。
オレカ・チームの特色ですね。
3号車と4号車を並べてみました。
カラフルなクルマは、陳列棚に並べておいても「並べ甲斐」があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/6b/4bb7053a17447e21da0677cc6178b9d1.jpg)
先日のブログにもちょこっと載せた、中野の中古ショップで見つけたというモデルがこのカラフルな4号車なのです。
今回他のワークス車に交じって、このブログに登場させることができました。
2011年。
プジョーは新たな908(この年から名前に「HDi FAP」は付きません)を開発してル・マンに参戦しました。
新しい908は3.7リットルV8のツインターボ・ディーゼル。
高性能のこのクルマはル・マン以外ではアウディR18 TDIを上回る成績を上げ、この年のヨーロッパのレースのシリーズ・チャンピオンを獲得するまでになりました。
しかし残念ながら、2011年のル・マンではアウディR18と大接戦の末、惜しいところで優勝を飾ることはできずに終わりました。
総合4位に入った7号車は持っていません。
下の写真はその中の1台、総合3位に入った8号車です。
この年流行りのシャークフィンが目を引きます。
デザインもなかなかに格好いいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/d0/d0b06818c89937ac59960a3154223ee4.jpg)
モデルはスパーク製です。
青い車体が白い台座に良く映えます。
一方こちらは、総合2位に入った9号車です。
首位に遅れることわずか14秒ほどだったそうです。
24時間走った差がわずか14秒ということで、珍しく最後までデッドヒートを繰り広げたんですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/98/2ff6f79a77303895892cb67a51bbc971.jpg)
こちらのモデルはイクソ製です。
プジョー908は車体の下部が黒い色(908のベース色)なので、黒い台座だと外形がぼやけてしまいます。
イクソがスパークに及ばないところでしょうか。
ちなみにこの年もオレカ・チームは908(「HDi FAP」の名前が付く前年のマシン)を出走させ、総合5位を獲得しています。
残念ながら、このモデルもコレクションにはありません。
さて、来たるべき2012年に備えてプジョーではハイブリッド車の開発を続けていました。
アウディが「e-tron」という名前のハイブリッド車をR18の車体に積む、という情報が流れていたのでしょう。
しかし2012年の1月、プジョーは突然耐久レース活動全般の打ち切りを発表してレース活動から撤退してしまいました。
当然、前回取り上げた908ハイブリッドもレースに出ることなく幻のクルマとなってしまいました。
原因はプジョー社本体の経営難からと言われております。
それでもいつの日にか再び(いや三たび)「ブルー・ライオン」がサーキットに姿を現す日が来ることを願っています。
2009年。
過去2年連続してアウディR10 TDIの優勝を阻止できなかったプジョーは、さらに改良を重ねた908 HDi FAPを3台エントリーしました。
予選3位に付けた7号車は、レースの序盤に他のクルマから追突され、修理に永い時間を費やすというアクシデントに見舞われながらも、その後素晴らしい追い上げを見せ、結局首位から13周遅れの総合6位と健闘しました。
このミニカーは持っておりません。
機会があれば揃えたいとは思っておりますが...。
8号車はステファン・サラザンが圧倒的な速さで三年連続予選首位を獲得、決勝レースでもスタートから5時間以上首位を走っていました。
ところがトランスミッションのトラブルによりピット・ストップを余儀なくされ、一時は6位まで順位を下げてしまいました。
しかし、ここから怒涛の追い上げを見せ、レース半ばには2位まで順位を上げることに成功したのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/28/dfa76274263c95b755376c81ec0d07bb.jpg)
総合2位を獲得したこのモデルはイクソ製です。
さて、残る9号車は予選5位でしたが、決勝レースではアレクサンダー・ブルツ、デヴィッド・ブラバムらが快調に運転し、8号車に代わって首位に立つとそのままの順位を維持して見事プジョーに総合優勝をもたらしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/9d/1069da505390b8d764ce70f19eaac225.jpg)
こちらの9号車もイクソ製です。
このブログで何度も書いていますが、最近のイクソ製のモデルは斜めになったディスプレイ台を使用しているので、このように並べて写真を撮ろうとすると、何か違和感を感じます。
もちろん、他社製のモデルと並べるのは論外ですが...。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/51/20731e5f62ff2a429e7db39391c2b5ed.jpg)
あえてプジョー908のワン・ツー・フィニッシュを再現してみました。
何せ、1993年以来の非ドイツ車(※)による優勝なのですから感慨深いものがあったでしょう。
※1995年のマクラーレンと2003年のベントレーはドイツ製エンジンを使用。
そして、その1993年の時の優勝車は同じプジョーの905だったんですね。
まあ、因縁と言えば言えるでしょうか。
それにしても、ル・マンでのドイツ車の強さったら...。
さて迎えた2010年。
プジョーはル・マンの連覇を狙い、4台の908 HDi FAPをサルテ・サーキットに運び込みました。
結果から言うと、4台のプジョー908 HDi FAPは予選の上位4位までを独占し、その圧倒的な速さを見せつけましたが、決勝レースでは4台すべてリタイヤしてしまい、予選5位のアウディR15 TDIに優勝を許してしまうことになりました。
1号車と2号車は持っておりません。
下の写真は予選首位の3号車です。
しかし出走した4台の中では最も早く、わずか38周しただけでリタイヤしてしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/ee/cdb5a334bf7671c51b673d43ef84f1b6.jpg)
実を言うとこのクルマは、前年度優勝した9号車と同じ車体なのです。
ル・マンの優勝車はどこかの博物館にでも飾っておくものだと思っていましたが、案外そうでもないようですね。
このレースの前にもセブリング12時間(総合2位)、スパ1000キロ(総合優勝)の2レースに出ています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/49/c06ffd60dc36ccd61d0970329c9b4538.jpg)
このモデルはスパーク製です。
レジン製の特長である緻密な細工は素晴らしいのですが、そのぶん高価ですし、オークションでもなかなか安いものは出ないので、集めるのに苦労した一台ではあります。
一方、下の4号車はチーム・オレカ・マットムートというプライベート・チームからエントリーされたクルマです。
予選は4位、決勝は終盤まで実に373周も頑張って走ったのですが、最後にリタイヤしてしまいました。
最後の一台に望みを託したプジョー・ファンの落胆はさぞ大きかっただろうと思われます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/76/859d1c4995ea81e2ff0716b8a45dc9f3.jpg)
実はこのクルマ、2008年の9号車(総合3位)であり、2009年の7号車(総合6位)でもあります。
ル・マン三年連続出場、まさに歴戦のつわもの、といったところでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/65/10843e191f1e87d3f22817385c7deaaf.jpg)
こちらのモデルもスパーク製。
プライベートのクルマらしく、塗装がとてもカラフルです。
オレカ・チームの特色ですね。
3号車と4号車を並べてみました。
カラフルなクルマは、陳列棚に並べておいても「並べ甲斐」があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/6b/4bb7053a17447e21da0677cc6178b9d1.jpg)
先日のブログにもちょこっと載せた、中野の中古ショップで見つけたというモデルがこのカラフルな4号車なのです。
今回他のワークス車に交じって、このブログに登場させることができました。
2011年。
プジョーは新たな908(この年から名前に「HDi FAP」は付きません)を開発してル・マンに参戦しました。
新しい908は3.7リットルV8のツインターボ・ディーゼル。
高性能のこのクルマはル・マン以外ではアウディR18 TDIを上回る成績を上げ、この年のヨーロッパのレースのシリーズ・チャンピオンを獲得するまでになりました。
しかし残念ながら、2011年のル・マンではアウディR18と大接戦の末、惜しいところで優勝を飾ることはできずに終わりました。
総合4位に入った7号車は持っていません。
下の写真はその中の1台、総合3位に入った8号車です。
この年流行りのシャークフィンが目を引きます。
デザインもなかなかに格好いいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/d0/d0b06818c89937ac59960a3154223ee4.jpg)
モデルはスパーク製です。
青い車体が白い台座に良く映えます。
一方こちらは、総合2位に入った9号車です。
首位に遅れることわずか14秒ほどだったそうです。
24時間走った差がわずか14秒ということで、珍しく最後までデッドヒートを繰り広げたんですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/98/2ff6f79a77303895892cb67a51bbc971.jpg)
こちらのモデルはイクソ製です。
プジョー908は車体の下部が黒い色(908のベース色)なので、黒い台座だと外形がぼやけてしまいます。
イクソがスパークに及ばないところでしょうか。
ちなみにこの年もオレカ・チームは908(「HDi FAP」の名前が付く前年のマシン)を出走させ、総合5位を獲得しています。
残念ながら、このモデルもコレクションにはありません。
さて、来たるべき2012年に備えてプジョーではハイブリッド車の開発を続けていました。
アウディが「e-tron」という名前のハイブリッド車をR18の車体に積む、という情報が流れていたのでしょう。
しかし2012年の1月、プジョーは突然耐久レース活動全般の打ち切りを発表してレース活動から撤退してしまいました。
当然、前回取り上げた908ハイブリッドもレースに出ることなく幻のクルマとなってしまいました。
原因はプジョー社本体の経営難からと言われております。
それでもいつの日にか再び(いや三たび)「ブルー・ライオン」がサーキットに姿を現す日が来ることを願っています。
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