裏ユキヒロック

ロックとバイクとラーメンが大好きだ。

ディス・コミュニケーション居酒屋

2009年04月23日 | ひとりごと・日記
わりと近くにあるが、初めて行った居酒屋さん。

4~6人座れる座敷が6席くらいがワンルーム状態になっていて、
その部屋の端から端までカウンターで仕切られてる。

そのカウンターからチラチラみえるのが、この店のオヤジさんで、
調理からホールまで、なんと!?ひとりで切り盛りしてる。

・・・なので、この店独自のセルフサービス・システムが、
構築されているのですが、初心者には難しいことばかりで、
注意されっぱなし。

基本的にオーダーは、メモ用紙に各テーブルごとに置いてある、
色の違うボールペンで記入して、カウンターの「オーダー用紙入れ」
に置かねばならないが、
少しでも違う場所にそのメモを置くと、
「ここに置いてね!」とボソっと小声で注意される。

・・・そう、厳つい顔の割りに、基本的に気が小さい店主。

「各テーブルごとに色の違うボールペン」

・・・ってのがミソで、お勘定の間違いや、
どこのテーブルが頼んだのか、色をみれば判断できる画期的な?
アイデアなのですが、悪用しようと思えば、隣の席の人たちのペンの
色で自分達のオーダーすれば、隣の人たちにお勘定が廻るような
気がするのは・・・僕だけでしょうか?

あ、運んで来る時にバレるね、独りでやってるんだから、誤魔化しは利かなそう。
(さすが!究極のホール・システム)

昔、昔のクラブやスナックでレーザーディスクの
カラオケを頼む時みたいでなんだかノスタルジックではある。

店の構造も独特で、何故か?店の中のカウンターからの出入りは、
一切できないようになっており、
店主は一回、一回、一旦 玄関を廻ってから各テーブルに、
料理を運ぶのですが・・・凄いロス。

仕事上、楽で無駄のない「動線or導線」ってやつを完全に無視。
唯我独尊、おのれの信じた動きを崩さない。

とにかく、口頭でのやりとりは、極力したくないようで、
帰りの代行を頼む時や、タバコまでこのメモ用紙に書かないと、
受け取ってくない。

一応、営業時間は決まってるが、小心者が故、お客が帰ると言わない限り
店をあけててくれるそうな。

お客さんと極力言葉を交わさないサービス業・・・
やるき茶屋の「はい!よろこんで!」の間逆にある居酒屋。

「どんだけ、ディス・コミュケーションなやねん!!」

・・・と、最初は勝手がわからないので少しイラっとしてたのですが、
案外、慣れると逆に楽しくなってきた。

あのメモで、どこまであの店主とコミュニケーションがとれるのか
挑戦してみたくなってきた。
ある意味、ネットでのメールのやりとりに似てる
・・・案外、先進的なスタイルかも知れない。w

ところが、ところが、この居酒屋さん結構、地元の人たちで
流行っておりまして、なにせ、料理の一品、一品・・・
何を食べても結構美味い!!

味付けも、どこか「俺流」なのですが、なんだかちょっと美味しい。

飲み物の種類もかなり豊富だし、なんだかんだ言って
結構お気に入りになってしまいました。

よく考えれば、「はいよろこんで!」も、「オーダー繰り返します!」も
ウザイっちゃーウザイ。
そんなうわべだけのマニュアル化されたコミュニケーションなんか
本当は要らないのかもしれない。

「男は黙って・・・」じゃないけど、あの店主の不器用さが
なんだかカッコよく見えてきた。

店の名前は「歩」・・・おお!なんて質素な名前。

♪肩で風きり 王将よりも~♪ 
       俺は持ちたい 歩のこころ~♪・・・ってか!
 
♪いつか と金で 大暴れ~!


う~む・・・暫く、通ってしまいそうだ。(笑)


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ちなみ、〆のラーメンの写真



ざる中華・・・可もなく不可もなく・・・盛り方はいい感じ。


醤油らーめん
・・・何故か「おでん」の味・・・オリジナリティー溢れる一杯。



味噌らーめん
・・・コーンたっぷり薄味の白味噌+バター風味。
コーンポタージュっぽい味噌ラーメン、意外とアッサリが〆に良い。