SS店頭の価格競争が再び全国で激化しています。
職業柄、全国各地を飛び回るビジネスなので市況のよい地域と悪い地域や動向がやたら目に付きます。数年前に「このエリアは市況形成ができていてよい商売をしているな」と感じた地域であっても最近では過激な価格競争にさらされている地域が増えてきました。
昔はSS店頭に安い価格を上げると『看板商法』といって同業者から「ゴン太店」などと言われたものですが最近では店頭にガソリン価格を提示する事は全国何処でも常識となっています。
そのため、消費者から見ると判りやすいのですが、競合業者間での価格設定に関する競争意識もシビアになっているようです。今となっては「価格看板掲示」は当然のことであり石油業界自らが選択した商法であるともいえるでしょう。
必然的に市況のよい地域にセルフの低価格表示で出店すれば売れるはずだと考えるのはマーケティングの基本であり経営者として経営戦略上考える事は当然です。
こうして「塗り絵」のように全国の市況のよい地域が塗りつぶされているのが現在の状況です。まさに、市場の隙間(ニッチ)を狙った基本的なビジネス戦略手法です。以前は中堅都市以上のマーケットが狙われていたようですが最近ではかなり人口が少ないエリアでも狙われています。
首都圏エリアの中小都市では人口5万人以下の街でも地元老舗特約店が元売販社に集約化されています。次に元売販社系や商社系などの低コスト大型セルフSSが出店して急激に販売量を伸ばしています。北関東エリアなどでは既に数年前から地元の大手特約店の多くが集約化か廃業の道を選択せざるをえない状況になっています。
郊外の大型ショッピングセンターの急速な出店で町の中央部が寂れていく減少と同時進行でSS既存マーケットの破壊も進行中です。大型SCには必ず併設して既存商圏外の業者による新規セルフSSがオープンしています。
外部からの新規出店業者はエリア商圏シェアがゼロからのスタートですから採算に乗るボリュームを早期に確保すべく低価格で急速な市場制圧を図ります。時間が掛かるほど経営的なダメージが大きくなるはずですからなるべく短期決戦で「先ず陣取りでボリュームを確保し地元業者の淘汰を進めてから次に市況形成」とでも考えているのでしょうか?
これでは何処までいっても終わりのない競争になります。一部、元気よく付いていく地元既存業者もありますが減販による防戦一方になるはずですから経営実態はかなり過酷な状況のはずです。
以前は多くの場合、地元業者対JA系SSという構図であったのが最近では様変わりしています。妥協のない体力勝負の価格戦争になりつつあります。
以前からSSビジネスフォームのフィールドテストの場と化しているエリアですから加速度的に構造変化が起きています。仕事柄色々な経営者と話をしますがいまのままでは「勝ち組」が存在しない不毛のビジネスとなってしまいそうです。
私自身が最近強く感じていること。
石油流通企業間の経営管理コスト差の拡大です。
現在、石油業界で業績を伸ばしている企業と古い経営体質の地域老舗業者などでは社内的な業務管理コストの格差かなり拡大しています。
もちろん請求書発行などの基本的な債券管理業務では元売系計算センターなどを利用していますから同等です。しかし流通管理や経営管理などでは古い体質の企業や零細企業はほとんど手作業に頼っています。
先進的な企業ではERP構築などにより経営規模が拡大しても管理コストは増加しないような経営管理システムの仕組みが構築されています。
一般業者は拡販手法で手一杯なのですから、企業としての総合的な収益格差が拡大するのは当然なのです。その事に気付いていない経営者は必ず『負け組』となるはずです。
系列計算センターによる基本的な債権管理は共通です。しかし業態や経営規模、ホームガスなどをはじめとする多角的業種展開の企業などでは、当然のことながら経営管理コストの削減に全力で取り組んでいる経営者が増えています。
自分の会社の経営管理コストを削減して経営状況や収益性をリアルタイムに把握しながら経営する事ができるのですから当然優位です。情報処理の速度が比較になりません。これらの経営者が「勝ち組」となる事は明白です。
これらの状況の意味や知識を持たない経営者との「格差」はさらに拡大します。
焦って意地や感情で突っ走る無謀な経営戦略とは違います。少ないボリュームにも係わらず「系列格差」を批判して一方では安い業転仕入れだけに血眼になっている零細業者が太刀打ちできるはずもありません。
ある意味、石油業界では既に優勝劣敗の決着がついているのかもしれません。
しかし、経営的にボーダーラインの業者が圧倒的に多いようにも感じられます。
2007年が分岐点になる事については間違いないでしょう。
石油業界のプロ経営者なら小手先の店頭収益の可能性などで解決がつく課題ではないことに気付いているはずです。むなしい努力を重ねている事になるかもしれない状況です。
いよいよ「来るべき時が来た」と感じられているはずです。数年後に振り返ると今年は大きなエポックとなるはずです。
「勝ち組」の業者にとっては現状として企業収益が確保されているとしたら、新たな市況のよいエリアに出店して市場制圧を図り採算を確保し相乗的に出店速度を速める強い業者が増えてくる事でしょう。この事がSS業界の淘汰を早め新たな時代の石油ビジネスマーケットを確立する事になるはずなのです。
我々は本年よりいよいよ『ペトロマスター』の全国販売を開始します。
既に、元売、大手商社、有力ディラーでの厳しいフィールド検証をクリアして全国の石油流通業者の皆様にお届けできる体制が整いました。
もちろん軽油税納税管理システム「D-TAX」と共にお届けいたします。
ご期待ください。
職業柄、全国各地を飛び回るビジネスなので市況のよい地域と悪い地域や動向がやたら目に付きます。数年前に「このエリアは市況形成ができていてよい商売をしているな」と感じた地域であっても最近では過激な価格競争にさらされている地域が増えてきました。
昔はSS店頭に安い価格を上げると『看板商法』といって同業者から「ゴン太店」などと言われたものですが最近では店頭にガソリン価格を提示する事は全国何処でも常識となっています。
そのため、消費者から見ると判りやすいのですが、競合業者間での価格設定に関する競争意識もシビアになっているようです。今となっては「価格看板掲示」は当然のことであり石油業界自らが選択した商法であるともいえるでしょう。
必然的に市況のよい地域にセルフの低価格表示で出店すれば売れるはずだと考えるのはマーケティングの基本であり経営者として経営戦略上考える事は当然です。
こうして「塗り絵」のように全国の市況のよい地域が塗りつぶされているのが現在の状況です。まさに、市場の隙間(ニッチ)を狙った基本的なビジネス戦略手法です。以前は中堅都市以上のマーケットが狙われていたようですが最近ではかなり人口が少ないエリアでも狙われています。
首都圏エリアの中小都市では人口5万人以下の街でも地元老舗特約店が元売販社に集約化されています。次に元売販社系や商社系などの低コスト大型セルフSSが出店して急激に販売量を伸ばしています。北関東エリアなどでは既に数年前から地元の大手特約店の多くが集約化か廃業の道を選択せざるをえない状況になっています。
郊外の大型ショッピングセンターの急速な出店で町の中央部が寂れていく減少と同時進行でSS既存マーケットの破壊も進行中です。大型SCには必ず併設して既存商圏外の業者による新規セルフSSがオープンしています。
外部からの新規出店業者はエリア商圏シェアがゼロからのスタートですから採算に乗るボリュームを早期に確保すべく低価格で急速な市場制圧を図ります。時間が掛かるほど経営的なダメージが大きくなるはずですからなるべく短期決戦で「先ず陣取りでボリュームを確保し地元業者の淘汰を進めてから次に市況形成」とでも考えているのでしょうか?
これでは何処までいっても終わりのない競争になります。一部、元気よく付いていく地元既存業者もありますが減販による防戦一方になるはずですから経営実態はかなり過酷な状況のはずです。
以前は多くの場合、地元業者対JA系SSという構図であったのが最近では様変わりしています。妥協のない体力勝負の価格戦争になりつつあります。
以前からSSビジネスフォームのフィールドテストの場と化しているエリアですから加速度的に構造変化が起きています。仕事柄色々な経営者と話をしますがいまのままでは「勝ち組」が存在しない不毛のビジネスとなってしまいそうです。
私自身が最近強く感じていること。
石油流通企業間の経営管理コスト差の拡大です。
現在、石油業界で業績を伸ばしている企業と古い経営体質の地域老舗業者などでは社内的な業務管理コストの格差かなり拡大しています。
もちろん請求書発行などの基本的な債券管理業務では元売系計算センターなどを利用していますから同等です。しかし流通管理や経営管理などでは古い体質の企業や零細企業はほとんど手作業に頼っています。
先進的な企業ではERP構築などにより経営規模が拡大しても管理コストは増加しないような経営管理システムの仕組みが構築されています。
一般業者は拡販手法で手一杯なのですから、企業としての総合的な収益格差が拡大するのは当然なのです。その事に気付いていない経営者は必ず『負け組』となるはずです。
系列計算センターによる基本的な債権管理は共通です。しかし業態や経営規模、ホームガスなどをはじめとする多角的業種展開の企業などでは、当然のことながら経営管理コストの削減に全力で取り組んでいる経営者が増えています。
自分の会社の経営管理コストを削減して経営状況や収益性をリアルタイムに把握しながら経営する事ができるのですから当然優位です。情報処理の速度が比較になりません。これらの経営者が「勝ち組」となる事は明白です。
これらの状況の意味や知識を持たない経営者との「格差」はさらに拡大します。
焦って意地や感情で突っ走る無謀な経営戦略とは違います。少ないボリュームにも係わらず「系列格差」を批判して一方では安い業転仕入れだけに血眼になっている零細業者が太刀打ちできるはずもありません。
ある意味、石油業界では既に優勝劣敗の決着がついているのかもしれません。
しかし、経営的にボーダーラインの業者が圧倒的に多いようにも感じられます。
2007年が分岐点になる事については間違いないでしょう。
石油業界のプロ経営者なら小手先の店頭収益の可能性などで解決がつく課題ではないことに気付いているはずです。むなしい努力を重ねている事になるかもしれない状況です。
いよいよ「来るべき時が来た」と感じられているはずです。数年後に振り返ると今年は大きなエポックとなるはずです。
「勝ち組」の業者にとっては現状として企業収益が確保されているとしたら、新たな市況のよいエリアに出店して市場制圧を図り採算を確保し相乗的に出店速度を速める強い業者が増えてくる事でしょう。この事がSS業界の淘汰を早め新たな時代の石油ビジネスマーケットを確立する事になるはずなのです。
我々は本年よりいよいよ『ペトロマスター』の全国販売を開始します。
既に、元売、大手商社、有力ディラーでの厳しいフィールド検証をクリアして全国の石油流通業者の皆様にお届けできる体制が整いました。
もちろん軽油税納税管理システム「D-TAX」と共にお届けいたします。
ご期待ください。