ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

実り多い灯油ビジネスに向けて・・

2007年01月20日 12時38分17秒 | Weblog
今年は灯油ビジネスに強い「雪ん子」ユーザー様にとってよい年になっているようです。嬉しい事です。

データベースマーケティングの強みが発揮されています。
一般業者は仕入れ調達価格(特に業転市況)の下げの話題だけに眼がいっておりますが、販売市況を視野に入れての「収益性」をリアルタイムに視野に入れながらのビジネス展開で収益ポジションが明確となっていますから、余裕が違います。

売上が落ちているところはほんの一部で、灯油ビジネスに積極的な展開のところはほとんどの企業で拡販傾向となっています。

全国的なグローバルな灯油マーケットは確かに消費減などで減販となっているようですが、やはり、閉鎖やセルフ化による配送体制と弱体化による窓口集約が進行中ですから、個別的には増販となっている企業が多いのです。

昨年と比較して利幅はどうでしょう?
ここにきて、仕入れ調達価格が急降下!!
販売市況との相関性を見ても、昨年と比較して収益は大幅向上のところが多いはずです。昨年度「豊作貧乏」だと嘆いていた企業も今年はホクホクのようです。

「雪ん子」のユーザー様はほとんどがリテール販売が中心です。
業転市況の下げを話題にして、乱売による悲観論だけで悲鳴を上げている素人衆のSS運営業者を尻目にしっかりと落ち着いた分析で収益を確保しています。ぜひ今年の灯油ビジネスを実り多いものにして頂きたいものです。

今年の販売データは必ず来年の灯油ビジネス戦略に反映出来ます。
生の販売データベースは大きな経営資産なのです。

今年は昨年とは異なったパターンでした。
そして、来期のパターンは?
来シーズンもお任せください!

今週は東北、北陸の優秀店とスーパーディラーなどを巡回サポートしてきました。大きな声ではいえませんがということで、どこでも灯油収益については大幅に向上しているのです。

今シーズンのご意見を基に、来季に向けて「雪ん子」はIT機能をより強化します。

開発経費はかかります。
しかし、ユーザー様のために可能な限り開発を進めてまいります。

冷静な分析:目線で生まれる経営格差

2007年01月20日 09時15分57秒 | Weblog
業転市況は急降下、今後は系列価格にも連動するのでしょう。
現在の暴落の要因は天候という自然現象とWTI原油価格暴落という世界的な潮流でしょう。

リテール業者が市況の下げをどう捕らえるか、その「目線」で大きな経営力格差が発生します。

流通段階での下げは販売業者にとっての「仕入れ調達価格」ですがリテール販売業者にとってはどうにもなりません。サーフィンの波のようなものです。

しかし、自分の販売価格とどのように連動させるかは個人の腕次第。上手な方もいれば下手な方もいらっしゃいます。良い波を捕まえて上手く乗れた方のみが「粗利益確保」できるのです。

いうまでもなく、リテール業者にとって一番大切な経営情報とは収益環境です。
その時点における仕入調達価格と販売市況の「差益」が粗利益となるのは当然の事です。

例えば仕切り調達の下げと販売価格の下げとの相関関係について、前年比との分析をする事が最大のポイントでしょう。すなわち、前年の当月における灯油の仕入調達価格と販売価格の格差(粗利益)と本年の比較をしてみてください。

仕入れ調達の手法で変わりますが、多くの業者で灯油について販売数量は「減少」。しかし粗利益は「増収」となっているはずなのです。今週私が巡回面談した企業での直近の分析結果です。

昨年度においては天候要因もあり、販売数量は増加しても仕入れ調達として業転手当ての比率が高かった企業ほど「豊作貧乏」であったようです。

灯油に関して今年はホームセンターなどの業者も前期の学習効果で「ある程度」の値取りをしています。ですから一般的にはリテール販売市況は前年と比較し安定的に推移している市況エリアがほとんどなのです。従って「収益」は確保されています。

某ホームセンターでは販売数量は落ちても大幅収益増となっています。今後彼らがこの現実をどう捉えるかで灯油販売の戦略展開も変わるはずです。私はよい方向へ行くはずだと願っています。

既存販売業者では、今回の下げを「悲惨」と表現する方もいますし、内心では「大きなチャンス」これから気温が下がって増販できたら史上最大の収益確保と張り切っている方もいらっしゃいます。

冷静な経営情報の取得環境と「目線」で随分と変わるものです。
大きな較差があるものです。

相場商品の原則。
『下げで嘆く人は、上げでも愚痴ります』

経営情報取得の原則はデータ分析でしょう。

過去数年の販売収益履歴データが自社にデータベース化されていれば、即時過去のデータ情報分析が可能ですし現在のリアルタイム情報との対比も簡単に可能です。市況に即時対応したスピーディーで機動的な経営展開が可能となります。

一方、手作業やペーパーベースの資料をエクセルなどで集計や分析をしている企業では、通り過ぎたビジネスチャンスを反省資料として振り返るだけで対応が不可能です。対応が遅すぎます。灯油に関していえば大チャンスとなっています。

やはり、ビジネスチャンスを捉えるためには「チャンスの女神の前髪をつかむ」事がポイントなのです。

上げには上げのビジネスが、下げには、下げのビジネスがあります。

商品アイテムごとに仕入れ調達と販売市況について過去のデータとの比較ができれば、下げの商売のポイントと現在のポジションが見えてくるはずです。

皆さんの企業では、前年の灯油仕入れ調達価格と販売価格との差、すなわち「粗利益」の状況はどうなっているでしょうか?

そうしたら、自分の経営ポジションが見えてくるはずです。灯油に関しては上げても下げても慌てる必要は全くありません。

今シーズンの結論は見えているはずです。
ご参考までに