挑戦する心

もう五月ですね。
ゴールデンウィークで連休の合間ですが、全国石油連盟の「ＳＳ見本市」に出展するための準備作業です。

ようやくプリンターを新調しまして自社で資料作成を行うことになりました。
我々の商品は仕様変更やバージョンアップを頻繁に行うため印刷屋で一度に大量の印刷物を創りますと無駄になり易く、カタログ作成は必要に応じて自社で印刷することになりました。

お陰様で新しいプリンターは非常に好調で奇麗に印刷できます。

しかし、問題は内容です。今回は前回のカタログの手直しということでＴ嬢が頑張って校正と企画を行いまして立派なものが完成しました。

少ない人数でＩＴ企業としての企画、開発、カタログなどのドキュメント制作、マーケティング、営業活動、納入作業、サポートまですべての業務を消化するわけですから、よい意味でいえばすべての業務を習得することが出来る訳で必然的に個人の業務スキルも向上します。

問題これから入社する新入社員で、何でも覚えなくてはならないわけです。
仕事のハードルは年々高くなっています。

少ない人数で、何でもやってしまう企業ですがこれからは業務が多忙になりますから当然人材も必要になります。各業務ごとに事業部などもつくるようになるのでしょうが、あまり形骸化した組織よりも個人が自発的に能力を発揮できる体制を維持することも大切であると考えています。

仕事はすべて「やってみなければ判らない」事が多い訳で、個人の能力や才能もやってみなければ判りません。いろいろな事に挑戦して能力を充分に発揮できる職場の環境作りがポイントになっています。

数年前には私も自分でやった事もない「カタログ制作」をしていました。

今回完成したカタログを見るとＴ嬢も立派なグラフィックデザイナーに育っています。何でも挑戦してみる心が大切です。

そこから人が育ちます。
組織も自然に充実してきます。

大人の幼稚園

昨日は久しぶりに大人の幼稚園（ゴルフ場）へ登園しました。
私が通園する幼稚園には仲の良いサークルがありまして色々なお友達が集まります。

色々な人生を歩む人達と色々な話題で盛り上がります。
昨日は旧友のＡさんとすでに大手電子機器会社を退職して農業に専念するＭ氏と初めてのラウンド。

現在６２歳のＭ氏はサラリーマンを退職してから５７歳で本格的に農業を始めたのだそうですが現在では６町分の広大な農地で農業をしているそうです。農地は遊休農地を借りているのだそうですが、現役のサラリーマンの時代から狭い土地を使って農業の勉強をして準備していたのです。退職を機にかねてからの「夢」であった本格的な農業を開始したのだそうです。

実は、サラリーマンが本物の農家としての資格を取得するのは大変なのだそうです。本格的な農業では簿記もある程度必要なんだそうです。そのほか、色々な助成制度を研究したり、もちろん農業の勉強も大変なようです。

無農薬の農作物を作るための努力は大変なんですね、農業用の機械というものはメーカーの方針で「中古」が少ないのだそうです。そのため安い中古の農業用機械を探すのにも苦労したそうです。

とても健康そうで、仕事も楽しそうで気力も充実。元気一杯のＭさんと話していたら私も農業をしてみたくなりそうですが、とても無理でしょう。

人生の先輩の人達と色々な話をしていると本当に勉強になります。
人間には色々なライフスタイルがあるものです。
まさに、これが「人生の楽園」だと感じます。

共通して言えることは表面的なことよりもその陰にある「努力」ですね、本当に仕事が好きなのです。

忙しい農業の合間に上手に時間を作って悠々と趣味のゴルフを楽しむＭさんのゴルフは実にゆったりとしていて楽しそうなプレーで学ぶべき点が多かったのです。

人生で、幸せになるためには怠慢な気持ちと闘いながら永い人生一時的には家庭を犠牲にするくらい仕事に打ち込む時が必要なのだそうです。仕事というものはそれだけ厳しいものなのですね、しかし、「その先」には本物の悠々たる人生があるのだと思います。

家庭や家族を大切にするために、長期的な計画を立て地道に当面の課題に立ち向かう心が彼の人生を豊かなものにしているのだという事がよく判りまして、自分自身の事を振り返り反省をしつつ、一緒にプレーをしてきました。

趣味で農業をしているわけではないという確固としたプロ意識。
大変勉強になりました。
ありがとうございました。