ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

「コスモ石油」系列の課題

2007年05月08日 21時46分45秒 | Weblog
元売り販社によるリテール浸食が急速に進行中ですが、全国を歩いてみるとコスモ石油系列の特約店はかなりの速度で減少しているように感じます。実際の数字を把握しているわけではありませんがコスモ系の有力な老舗業者の経営意欲は確実に減退しているように感じています。

地域によっては、特約店がなくなったエアポケットも発生しています。(系列販社に移行してしまったのです。)もし、元売り系列によってリテール業者の経営状況が左右されるとしたら気になるところです。

この傾向がこれからの数年後の石油業界各社の傾向を示しているとしたら、一体どうなってしまうのか?

掲示板などで業転価格情報などを流しながら無知で能天気な事を言っているサブ店などは「親なし子」になってしまいます。困ったものです。

SSという業態はそのままに、SSフィールドを飛び出しての油外収益の模索が待ったなしの状況なのですが、このままでは未だにSS店頭の視点だけしか見えない視野の狭い販売業者は今年から来年にかけて相当数が淘汰の憂き目にあうことになりそうです。

身動きが出来るうちに外資系に鞍替えするか、思い切った仕入手法に切り替えるしか方法がなくなるはずです。先ずは「赤字の止血法」を考えるべき時期なのです。

たまたま、他系列の老舗若手社長と話をしていたら、全く同じことを言っていました。

コスモ石油は昔はツバメのマークの丸善石油でした。私も系列化で商売をしていたことがあります。当時から、社員は代議士や大手企業のご子息などが多くて油屋としての商売そのものが下手でした。泥臭い商売が不得意ですから大協と合併(実際には吸収)する事になったのですが、社風なのでしょうか・・・

当時の丸善石油のロゴである、赤字のツバメが「左前」に飛んでいく・・・、なんて陰口を叩かれたものです。

力のある一部有力ディラーには弱く、弱い特約店には強くでる。
結局は元売りとして自社が生き残ればよいという企業風土が問題なのでしょう。

列島横断です

2007年05月08日 20時27分54秒 | Weblog
昨日は、富山、石川のユーザー様を巡回サポート。
金沢から和歌山へ移動予定でしたが、時間が遅れまして京都まで移動して宿泊。

今朝はゆっくりと京都から和歌山へ移動。
日本海沿岸の能登半島から太平洋岸の紀伊半島へ列島横断大移動でした。

毎年、五月からは日本各地を飛び回るのです。

今回は一人で運転しての移動ですから体力勝負です。
今日は和歌山での仕事を終わりまして、何とか京都まで到着。
京都に泊まって明日関東へ向かいます。

地域有力ディラーの経営の方向性がかなり明確になって来たようです。
やはり、SS店頭中心の企業は苦労しています。

経営監理コストの削減や直売部門の充実を目指す有力企業が増えています。米国のジョバーのように中間流通を充実させる企業では流通管理システムの構築が勝負となりそうです。忙しくなりそうです。