日本では45%の人が65歳以上の人間が占めるような時代に向かっているのだそうです。
当社の裏側に群馬県の社会保険事務所がありますが、多くの団塊の世代の人たちが自分の年金について調査してもらうために訪問しています。私も先日調べに行ってみました。こんなに近くなのに初めて伺った官庁ですが年金問題に対する注目度の高さを再認識させられました。
担当者がPCの画面にデータを入力して「被保険者記録照会回答票」と「制度共通年金見込額照会回答票」というものを発行してくれます。
私も30年以上にわたり社会保険料を納付してきましたので同世代としたらかなり高額な金額を想定していましたが「回答票」を見ると意外と少ないと感じます。
我々団塊の世代の退職が開始されて年金需給者が増えてきます。しかし、最近の年金問題等から現実は年金だけで食べていけるような状況の人は少ないようですね。これでは、「悠々自適の年金生活」なんてとても不可能なのだという事を再確認。気のせいか、みんな暗い顔をして出てきます。
ご本人が思っていたよりも少ない需給年金額を告知されて怒っている方もいました。詳細金額は分かりませんが確かに数年前から年金を受給されている人達とこれから受給される世代では金額がかなり違うようですね、予定していた金額よりもかなり少ないようです。そんな状況では確かに老後の生活設計まで狂ってしまいますから真剣です。
私個人としては60歳になっても為すべき仕事がありますからありがたいと痛感しましたが社会的な問題としては大きな課題が表面化しそうです。
これからは、団塊の世代だけではなく若い人たちも正規雇用者と非正規雇用者や仕事に対する意識格差によって生活格差が拡大していくという事を改めて理解しました。これでは日本でもアメリカのような大変な格差社会が出現することになるはずです。
世界的なグリーバリゼーションの中で所得格差が拡大していく事は確かなようです。一生懸命に働く人たちと責任な生き方をしている人たちに「格差」がつくことは当然のことであり、この現象は仕方のない事なのだと思います。
しかし、その事が表面化する前に国や地方の予算について、特に官僚から公務員に至る無駄な予算管理を徹底して改善する必要があるのだということを再認識。
同時に地方自治体や国の政治に対する国民の政治参加意識が高まらなければならない事も痛感しました。
一般企業や個人の家庭ではそれなりの節約や改革が進んでますが、地方自治体や国の政治を司る公務員といわれる人達の認識が遅れているのでしょう。
「なんとか水」を国家予算で500万円も飲んでいるような政治家までいるわけですから、この国は大変なことになっているのですね・・・
昔、私が住んでいた過疎の村では年2回「村民ゴルフ大会」がありまして、参加を依頼されてびっくりしたのですが、村役場の職員の参加が多い事。
村民参加者が少ないので、役場の職員を参加させているとの事。本当に矛盾しています。しかも、過疎対策に従事している職員そのものが村外の近隣の町に住宅を作って村役場に通勤していました。
あきれ返ってものも言えませんでした。
これから国民は、行政に頼っては生きていけませんね・・・
一体どうして食べていくのでしょう?