ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

軽自動車だから「軽油」 ・・・??????

2007年11月10日 17時54分37秒 | Weblog
ニュースではJAFの調査で首都圏の一都三県で4月~6月に153件のトラブルだそうです。

まあ、なんと言いますか、軽自動車だから「軽油」。
思いもつかない発想です。
しかし、笑って済ませられる問題でもないようです。

庶民にとってガソリン価格の値上げがそれだけ切実だということ。
しかし、安からといって、「軽油」ですか。。。
なんて、笑っている場合ではありません。

トラブルの多くはセルフSSで発生しているとの事です。

間違って軽油を入れた場合どうなるのか。「JAF Mate」07年11月号によると、エンジンの力が無くなり白煙を噴きエンスト。仮にガソリンと軽油を50%ずつ入れると約5キロメートルで走行不能になる。軽油100%では500メートルで止まってしまう。こうなると、整備工場やディーラーで軽油を抜き洗浄しなければならず、部品が壊れるケースもあるのだという。

では、なぜガソリンと軽油を間違ってしまうのか。JAF愛知支部は「ガソリンスタンドの店員や車の知識があるドライバーなら間違うことは通常ありえない」という。

さらに、「ガソリン価格が高騰していますから、できるだけ安いガソリンを買おうとセルフ店に行って、さらに、軽油の方が安いから軽油を入れる、という例があります。また、軽自動車だから軽油、と勘違いするドライバーもいるようです」

と説明した。
J-CASTニュースより

秋の夜長の経済学

2007年11月10日 17時30分16秒 | Weblog
少し、マクロな話題ですが
バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が先日の議会証言で、米景気は減速して来年半ばまで低成長が続くと指摘しました。

アメリカの株価も㌦も大変な状況となっています。
先行き不安材料が山積です。
㌦が下がれば当然原油が上がる。

これでは、一部産油国の原油価格をユーロ立てにとの主張にもうなづけます。

いかに円高とはいえ、日本でもこれ程の原油高騰はとても対㌦為替だけで吸収できるものではありません。
ですから、日本で調達する原油価格はまだ上がる事になるのでしょうが、一体どこまで行くのやら、一説では100㌦超えといわれますが現実味を帯びてきたのが怖い昨今ですね。

欧米では1バーレル160㌦説まで出ているようです。
そしたら、米国と㌦はどうなるのでしょう?

日本への経済波及はどんな形で表れるのか心配ですね、輸出産業も大変です。

大量に米国債を保有する中国の動向にも注目です。
それでも、日本は米国債を売ることは絶対にできないのでしょう。

米国のサブプライムローンが起爆剤となって、とんでもない事が起きそうです。

もし、中国が米国債を売りにかけたら一気に経済戦争勃発!!
なんて事になるのでしょうか?

我々庶民はこんな「井戸端会議」が現実とならないように祈るばかりです。

ここ数日、秋の夜長に経済雑誌を買ってきては読みふけっています。
マクロ経済の危機が徐々に身近に迫って来たような気がして不安です。

我々庶民には直接関係ないマクロ経済なのですが、それでも石油製品を筆頭に身の回りの生活用品の値上がりが目立ってきました。
そういえば、洗剤とトイレットペーパーが少なくなっていたっけ、帰りに買って帰りましょう。

せめてもの庶民の生活防衛手段です。
でも、買いだめはいたしませんよ。

変化する石油ビジネス

2007年11月10日 11時41分59秒 | Weblog
元売り系販社や大手スーパーディラーでは、
石油流通ビジネスに関する「基盤再構築」が急速に進んでいます。

SS店頭でのガソリン販売だけでなく
大口客を中心とする直売部門の整備。
灯油を中心とする小口外販配送体制の強化。
ホームエネルギーを中心とする機器販売、ホームライフサポート。
車検、中古車販売を中心とするカーライフサポート。
工業用潤滑油に特化しての販売専門チームの構成
住宅産業、リフォームビジネスの展開
「天然水」などの宅配サービス
大規模プロジェクトなどに対する専門化による「パトロール給油」体制強化

などなど、
石油関連ビジネスはセグメントされ、
地域性や企業特性などを勘案しながら凄いスピードで強化されつつあります。

こうなると、単純なガソリンスタンドでの店頭販売だけでは勝ち残りは難しい。
一気に基盤構築を進める大手企業が増えることで、今後の石油業界の未来が見えてきます。

すでに、地域ナンバーワン企業では「正規カーディラー」などを兼ねているところも多い訳です。

「負け組業者」による元売りや国内の流通体制批判をよそに、
ウイニングロードを一直線といった感じです。

確かに、石油価格が上がっても当分の間はコアとなる消費量は底堅いものがあります。零細企業の経営者がマクロ動向を論じているあいだに着々と進むべき方向に時代は確実に進んでいるように見えます。

やはり総合的な石油正統派ビジネスは強いです。
決して儲からないビジネスではありません。
この事は、最近強く感じます。

経営規模を問わず、企業としての「基盤(特性)」を確立すべき時代です。

石油業界はリセットされることで新しい時代を迎えようとしているのです。
まだまだ、捨てたものではありません。