夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

菅義偉は「権力に酔って、権力に負けた」、望月衣塑子記者の優れた論評、私は学び、教示させられて・・。

2021-09-04 15:55:05 | ささやかな古稀からの思い
先程、ときおり愛読している公式サイトの【 AERA dot.】に於いて、
『 菅義偉とは何者だったのか 
     望月衣塑子記者が語る「権力に酔って、権力に負けた」悲しき首相の最後 』
と題された見出しを見たりした
・・。

私は東京の調布市に住む76歳の年金生活の身であるが、
政治の世界にも専門知識もないが、ひとりの国民として社会生活をする上、
やはり政治は欠かせないので、多少は関心がある。

そしてテレビのニュースを視聴したり、総合月刊誌などを読み、
関心のあるテーマの場合は、ネットで専門分野の寄稿された記事を読み、
学んだりしてきた・・。



過ぎし昨年の2月上旬の頃から、新型コロナウイルスに伴い、テレビのニュースなどで、
感染した事態が日々報じられ、これ以来何かと重苦しい風潮の中、
私は戸惑いながら過ごしてる。


こうした中、幾たびの緊急事態の中、何かと制約が多く、無力な私でも、
苦手なマスクをしながら、「三密(密集、密接、密閉)」を避け、
人出の少ない時間、場所を選定した歩いたりしてきた・・。

しかしながら本音として、私なりに長らく自粛してきた為か、
新型コロナ疲れとなっているが、やがて感染が激少するまでは、
自粛の延長戦だ、と自身を叱咤激励をしたりしている。

ご近所の御方とは、マスク越しに2メートル以上離れて、短めに歓談する程度となり、
平素の買い物も3日間に一度として、まとめ買いをしたりした。
 


こうした中で、私は、何かしら菅首相は、幾たびも虚ろなまなざしで会見する実態を
テレビのニュースで見たりして、落胆を重ねてきた・・。

しかしながら国民の健康と命に関わる新コロナウィルスの対策の責務でも、
菅首相は、好き嫌いの園児のようなふるまいに、
無力な国民のひとりの私でも、困惑してきた・・。
 

過ぎし昨年の秋、長らく感染に対応する医療関係者の重圧、疲労感が増し、
医療崩壊の危険が叫ばれる中、
西村康稔コロナ対策担当大臣が確か昨年の11月25日頃、
勝負の3週間、と公言されたりした。

この後、都心の街並みは、人出が多く、
やはり『三密』のエチケットも無視される御方が多く、
無力な私は憂いたりした。

私は菅義偉首相が国民の命を守る為に、感染が沈静化するまで、
人の動きを止める為『GoTo』関係を中止、
宣言されることを待ちわびたりした・・。




やがて昨年の12月14日夜、、遅ればせながら菅義偉首相は、
首相官邸で開いた新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で、
観光支援事業「GoToトラベル」について、
28日から来月11日までの間「全国一斉に一時停止する」と表明されたりした。

私は、西村康稔コロナ対策担当大臣が、

確か昨年の11月25日頃、勝負の3週間と公言され、
12月14日まで、菅首相は感染の拡大を放置していたのか、
と余りにも遅い言動に、不信を深めたりした。
 


このような深情を重ねてきた私は、やはり菅義偉は、
首相としての教養と品格にも欠けていると感じたりしている。

過ぎしサミットの時、
主要国の中で、孤立した言動をテレビのニュースを視聴して、
感じながら、私は日本人のひとりとして、恥ずかしかった・・。

何かしら雑誌などで、官房長官の時代から人事権を盾に官僚を恫喝、
そして冷徹な左遷を繰り返し、更に新型コロナ対策は失敗続きをすれば、
周囲のスタッフ、大臣まで、怒鳴り散らす・・。

このように私は学んできたので、民間のサラリーマンをしてきた私は、
「自分の延命のためなら、なりふり構わない」ような言動は、
嫌われる代表選手のようだ、と無力な私でも軽蔑してきた。



今回、幾たびも優れた記事を公表している東京新聞の望月衣塑子記者の論評を学びたく、
【 AERA dot.】に於いて9月4日に配信されて記事、
無断ながら転載させて頂く。
東京新聞の望月衣塑子記者(写真=本人提供)

東京新聞の望月衣塑子記者(写真=本人提供)

 

まさに、逃げるような退任劇だった。

菅義偉首相の自民党総裁選不出馬が報じられた3日、
13時からの囲み取材では「総裁選よりもコロナ対策に専念する」とだけ語り、
記者の相次ぐ質問を振り切った。

この1年の菅政権とは、一体何だったのか。
ほぼ何も説明もせず、首相の座を放り出した菅氏とは、結局、どのような人物だったのか。

官房長官時代から「天敵」として菅氏を鋭く追求してきた東京新聞の望月衣塑子記者に聞いた。


【アンケート結果】テレビを見ていて信用できないと思う人1位は?

*  *  *

――急転直下の辞任劇でした。
  内閣支持率が危険水域に入り、「菅おろし」の声も大きくなってはいましたが、
  総裁選直前にこのような形で、辞任するとは想定外でした。
  どう受け止めましたか。


世論の逆風が吹く中で、総裁選モードに突入しましたが、
途中までは、実に菅さんらしいやり方だったと思っていました。


8月30日に下村博文政調会長に対して
「(総裁選に)立候補するなら、政調会長を辞任しろ」と迫り、出馬を断念させました。

さらに岸田文雄前政調会長が出馬を正式表明し、「党役員を刷新する」と明言した途端に、
力技で二階俊博幹事長を交代させる方針を打ち出し、総裁選の「争点隠し」を図りました。

そして総裁選前に党役員人事を行って、
解散総選挙に打って出るという「禁じ手」のようなことまで模索していた。


どんな状況でも、人事権を行使して、
なりふり構わずに、自分の権力を最大限に見せるよう執着している姿は、
いかにも菅さんらしいと感じていました。


ただ、リークも含めて解散総選挙の腹案がマスコミに漏れ、
自民党内部から想像以上の反発が上がったあたりから、今までとは様相が違ってきました。

すぐに菅さんは「今は解散できる状況ではない」と火消しに走り、
小泉進次郎環境相と5日連続で会談して意見を仰ぐなど、
迷走の度合いを深めているように見えました。


この状況下で、小泉さんしか進言してくれる人がいないのか、と不思議に思いましたし、
そうだとしたら、相当な“菅離れ”が進んでいると感じました。

しかし表面上は、強気の姿勢を貫いていたので、
総裁選から降りるという選択をしたのは、驚きました。

よほど、助け舟がなかったか、
安倍晋三前首相や麻生太郎財務相らの「菅おろし」の圧力が
すさまじかったのだろうと察します。



――菅首相といえば「勝負師」、「ケンカ師」などとも呼ばれ、
  負け戦でも、勝負に出る性格であると言われています。

  過去の政局でも“賭け”に出たこともありますし、
  東京五輪開催の判断について「俺は勝負したんだ」と発言したとの報道もありました。
  今回は、なぜ勝負に出なかったと思いますか。


選挙を戦う自民党議員にとっては、
ここまで世論の支持を失っている菅さんは、
「選挙の顔には、ならない」というのが、一致した見解だったのではないかと思います。


その一方で、ほとんど脅しに近い形で、
下村さんの立候補をとりやめさせたあたりから、
菅さんの圧力のかけ方は、常軌を逸していきました。


これまで霞ケ関の官僚たちは、人事権を握られ、
言う事を聞かざるを得なかったのでしょうが、
自民党議員に同じことをしても、理解は得られません。

周囲に圧力をかけすぎた結果、
「いいかげんにしろ」と与党内での反発が広がり、
菅さんを引きずり降ろそうとする圧力が、想像以上に働きました。


辞任を受けて、涙していた小泉さんも「解散をしたら、自民党が終わる」
と菅さんに迫っていたわけで、ある意味、慕っている側近たちからも、
権力維持に固執し、解散の可能性を探る菅さんに、「NO」が出されていたわけです。


結果、自らの策に、溺れた感がありました。
外堀を埋められて、自分でやれることが、ほとんどなくなってしまった。

解散権が封じられてしまい、頼みの党役員人事も受け手が見つからずに、
相当難航していたようです。

人事権を行使しようとしても、状況を変えられない、
人を従わせられないという状況は、菅さんにとって相当つらかったと思います。
それこそが、菅さんの権力の源泉だったわけですから。




さらに、自身の選挙区である神奈川2区でも
野党候補優勢という情報が、永田町で出回っているなかで、
このまま解散総選挙に突っ走り、政権交代でも起こったら、
政治家生命が絶たれかねないという恐怖もあったかもしれません。

そんなことになるくらいなら、選挙の「顔」からは降りて、
総裁選を盛り上げれば、少なくとも与党には恨まれず、
野党には、ダメージを与えられる。

自民党を政権与党として存続させるために、
「身を引いた」政治家として評価される可能性がある、と思ったのかもしれません。


いずれにせよ、人事権を行使しても、状況を変えられないと悟った以上、
もう自分を強くは見せられない、と判断したのだと思います。




――結局、菅義偉という政治家はどのような人だったと思いますか。

菅さんは、権力を維持するために人事を操り、頂点まで上り詰めた人です。
でも、その権力が無力化すると、予想以上に弱かった。
権力に酔っていた政治家が、最後は権力に負けたということだと思います。


裏で、参謀として権力を振るうことには、たけていても、
日本をどうしたいのかという国家観を語れず、
コロナ禍で浮き彫りになったのは、ワクチン一本打法で、
市民の命を犠牲にし、五輪利権に血眼になっている菅さんの姿でした。


記者会見では、相変わらずかみ合わない質疑が続きました。
そこから市民の命と健康を預かっているという覚悟は、感じられませんでした。

菅さんの語る言葉には、市民を思う魂が込められておらず、
これほど言葉に重みがない政治家は、いなかったと思います。


今、国民のためにやるべきことは、
臨時国会を開いて、コロナ対策の議論をすることです。
それしかありません。

外交的には、総裁選の最中、アフガンでの救出作戦も体制を立て直さなければいけない。
当初退避予定者は、JICAや大使館の関係者含めて総勢500人と言われていましたが、
日本が救出できたのは、わずか1人です。

総裁選に明け暮れている裏で、
多くのアフガニスタン人の命が現在もなお危険にさらされ続けているのです。


国会でも、この問題は何よりもまず議論されなければならないはずですが、
菅さんは、野党から追及されるのは、選挙で不利になるから、と国会を開く気配さえない。

アフガンに関しても興味を示さず、
五輪開催のときと同じで、まさに人命軽視の政治が繰り広げられました。



こうした姿を見せられ続けた結果、
菅さんがやっている政治は、単なる政権維持の手段であって、
市民のための政治では、なかったのだとはっきりわかってしまった。

裏方の官房長官時代には、わかりづらかった菅さんの政治家としての本質的な姿勢が、
首相として表に出てきてから、より鮮明にはっきりと浮かび上がってしまいました。 


そして最後は、菅さんの周りからは、人が次々といなくなり、市民の心も離れていった。
結局は、市民のために尽くす思いがない人が政治家、
ましてや首相などやってはいけなかった、ということに尽きると思います。


これから次の総裁選に向けての新たなレースが展開されます。
忘れてはならないのは、首相を目指す人は、権力のトップに立つことを目的とせず、
日本や世界に住む人々の命を預かる仕事をするのだ、
という当たり前の覚悟を誰よりも深めるべきだと思います。


(構成=AERA dot.編集部・作田裕史)・・ 》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。 




今回、《・・菅義偉は「権力に酔って、権力に負けた」・・ 》、
優れた東京新聞の望月衣塑子記者の論評、私は学び、多々教示させられたりした・・。

特に《・・菅さんは、権力を維持するために人事を操り、頂点まで上り詰めた人です。
でも、その権力が無力化すると、予想以上に弱かった。
権力に酔っていた政治家が、最後は権力に負けたということだと思います。


裏で、参謀として権力を振るうことには、たけていても、
日本をどうしたいのかという国家観を語れず、
コロナ禍で浮き彫りになったのは、ワクチン一本打法で、
市民の命を犠牲にし、五輪利権に血眼になっている菅さんの姿でした。


記者会見では、相変わらずかみ合わない質疑が続きました。
そこから市民の命と健康を預かっているという覚悟は、感じられませんでした。

菅さんの語る言葉には、市民を思う魂が込められておらず、
これほど言葉に重みがない政治家は、いなかったと思います。
・・》、



私は学びながら、瞬時に共感を深めたりし、
新コロナウィルスにも、日本丸の舵取りとしての菅義偉の困惑とした言動で、
終息させるまでの意志が欠落している。

今後、衆議院選に於いて、選挙区の神奈川2区より立候補されると思われるが、
これまでの言動からして、多くの御方から恨み、軽蔑される中、
国家議員としてふさわしくないので、落選されると思う。

政治家から引退されて、ゆっくり静養されたら、と私は思ったりしている。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする