私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅の地域に住む71歳の身であるが、
東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)の秋、
映画の脚本家になりたくて、大学を中退し、やがて文学青年の真似事をして、敗退し、挫折した。
その後は、何とか大手の企業に中途入社する為に、あえて苦手な理数系であるコンピュータの専門学校に一年通った後、
1970年〈昭和45年〉の春、この当時としては大手の音響・映像のメーカーに何とか中途入社でき、
そして音楽事業本部のある部署に配属された。
まもなく音楽事業本部のあるひとつの大きなレーベルが、外資の要請でレコード専門会社として独立し、
私はこのレコード専門会社に転籍させられ、やがてこのレコード会社で、制作に直接かかわらない情報畑、
経理畑、営業畑などで奮戦した。
こうした中で、1998年(平成10年)に中小業の多い音楽業界全体の売上げピークとなり、
デパート業界と同様にかげりが見え、この前後に各レコード会社が社内業務の見直し、組織の大幅な改定、グループ会社内の統廃合、
そして資本による合併などが行われたりした。
これに伴ない、正社員のリストラが行われ、人事配置転換による他部門の異動、出向、早期退職優遇制度により退職が行われた。
私が勤めていた会社でも、先輩、同僚、後輩の一部の人が、 第二の人生を選択し、早期退職優遇制度に申請を出され、
そして私も、まもなく出向となり、各レコード会社が委託している音楽商品のCD、DVDなどを扱う物流会社に勤めた。
やがて私は何とか2004年(平成16年)秋に、出向先で定年退職時となり、
35年近くの間に幾たびのリストラの中、何とか障害レースを乗り越えて、定年を迎えることができたので、
敗残者のような七転八起のサラリーマン航路を過ごした。
このように私のつたないサラリーマン時代であり、もとより一流大学を卒業され、大企業、中央官庁などに
38年前後を邁進し栄達されたエリートとは、遥かに遠い存在であり、
何かと半生記は自慢史が多い中で、私は砂漠にある一粒の砂に過ぎない、と感じ深めたりしている。
このように悪戦苦闘の多い中で、敗残者のような状況であったので、
せめて残された人生は、多少なりとも自在に過ごしたく、その直後から年金生活を始めた・・。
そして60代の10年間の年金生活を過ごして、
一昨年の9月に古稀と称される70歳となり、まもなく9月の誕生日を迎えると72歳となる。
本日、昼下がりのひととき、ネットで愛読している『東洋経済オンライン』を読んでいる中、
【高年収な人ほど「老後貧乏」に陥りやすい理由】と見出しを見て、精読してしまった・・。
やがてサラリーマン御方が、まもなく到来する定年を迎え、セカンドライフのひとつの年金生活を思案されている方たち、
確かな指南役のひとつだ、と私は思ったりした・・。
この記事は、『東洋経済オンライン』に於いて、6月28日に配信され、
無断ながら、転載させて頂く。
《・・「老後破産」「老後貧乏」――。
近年、よくメディアで目にするこれらの言葉を見て、現役世代の人はどう思うでしょうか?
もし、「自分は大丈夫」「なんとかなるだろう」と思っているとしたら、とても危険です。
☆老後の家計は、基本的に「赤字」
日本の生活保護受給世帯は、160万強。そのうち約半数を高齢者世帯が占めています。
今後も高齢者人口の増加と比例して、生活が立ち行かなくなる世帯が増え続ける可能性が高そうです。
なぜなら老後の家計は、基本的に「赤字」になるからです。
2014年度の総務省の家計調査によると、
年金暮らしの高齢夫婦無職世帯の収支は、平均で月6万1560円の不足で、年間約74万円の赤字。
この分は貯蓄で補填していることになります。
現在、貧困に苦しむ高齢者の方だって、好き好んで苦しんでいるわけではありません。
きっと「なんとかなる」と思っていたはずです。
しかし、現実はそうではなかった。
これから人口が減っていき、ますます厳しい状況が予想される現役世代は、
どうすればおカネに困らない老後を迎えることができるのでしょうか?
『「なんとかなる」ではどうにもならない定年後のお金の教科書』の著者であり、
ファイナンシャルプランナー・公的保険アドバイザーとして多くの人におカネにまつわるアドバイスをしてきた山中伸枝氏が、
老後貧乏に陥らないためにどうすべきかを紹介します。
実は「老後貧乏」に陥る危険性が高いのは、いま年収がそこそこある人です。
マイホームもあって、特に節約なんてしなくても、普段の生活でおカネに困ることなんてない。
このような人は、老後の生活というものがどういうものか、
そして退職後は、誰でも収入がガクンと減ることをイメージできないのです。
退職後はみんな年金生活に入り、収入がガクンと減ります。
国が発表している標準的な夫婦の年金額は、月22万円(平成28年度新規裁定者)、年収にすると260万円程度です。
いま年収500万円であれば約半分、800万円であれば、およそ3分の1に収入が減ります。
いま年収が多い人ほど、このギャップに苦しむことになります。
人は一度上げた生活水準を下げることはなかなかできないものです。
ですから、年金収入で足りない部分は貯蓄で補うしかありません。
私はファイナンシャルプランナーとして、多くの人の老後の資産形成の相談を受けますが、
「老後が不安」という人は、たくさんいます。
しかし、「不安だ」と言いながらも漠然と「なんとかなる」と考えていて、
具体的な貯蓄の計画を実行している人は、ほとんどいません。
現役世代である今のうちから、老後の生活をイメージし、
計画的に老後の資金を貯めておかなければ、安心した老後生活を手に入れることはできません。
老後の資金計画を立てるうえで、まず考えなければいけないことは、次の2点です。
*老後の毎月の生活費を見積もる
*老後の定期的な収入を見積もる
☆老後の生活にはいくらかかるの?
生命保険文化センターが発表した2013年度の「生活保障に関する調査」の速報値では、
いわゆる年金生活者の家計を見ると、食費などの生活費の合計が25万円程度。
旅行やレジャーなど、ゆとりある生活を送るには、35.4万円が必要であると発表しています。
よく「老後には1億円が必要」といわれることがあります。
実際にゆとりある生活を送るために必要な1カ月の生活費を35.4万円とすると、
65歳から25年間に必要な老後資金は1億0620万円となります。
仮に老後を20年間と仮定しても8496万円となりますから、
なるほど老後に1億円というのは、ウソではないことが実感できます。
しかし、これはあくまでも「よそんち」の話だということです。
実際には、60歳のときに住宅ローンがいくら残っているか、
まだ教育費がかかる年齢の子どもがいるかなど、さまざまな要素によって毎月いくら必要になるかは異なります。
大切なことは、ご自身の家計が、どうかということです。
特にいま家計簿や家計の収支が、わかるような記録をつけていないというドンブリ家計の方は要注意です。
まず、現在のおカネの出入りを確認するため、1カ月でも家計簿を続けてみましょう。
いま毎月いくらかかっているかがわかるようになれば、老後の月の生活費も予測しやすくなります。
実際に、ご自身の毎月の老後の生活費をシミュレーションする際には、
下記のようにカテゴリ分けしてみると、何におカネがかかっているかわかりやすいでしょう。
*食料費
*住居費
*光熱・水道費
*家具・家事用品
*被服および履物
*保健医療
*交通・通信
*教育
*教養娯楽
*交際費
*その他
*税金・社会保険料
☆年金はもっともリターン率が大きい投資
老後の収入源といえば、年金です。
しかし、少子高齢化が進むこれからの日本では、
「国の年金はあてにならない」という人もいますが、果たして本当にそうでしょうか?
そもそも国の年金は、支え合いの仕組みなので、損得で語るべきことではないのですが、
それでも損得が、気になるのが人情というもの。
ちょっと日本に住むすべての人が、加入義務を負う国民年金で損得を検証してみましょう。
現在の国民年金保険料は、1万6260円です。
日本に住む20歳以上のすべての人が、負担すべき金額です
(厚生年金加入者の場合、厚生年金保険料に国民年金保険料が含まれています)。
国民年金の保険料を480カ月、まったく未納なく納付すると、老齢基礎年金満額が受給できます。
この額は、78万100円です。これが年間の受取額です。
これに対して支払う保険料の合計は、780万4800円です。相当大きな金額ですね。
支払った保険料を受け取り年金額で割ると、損益分岐点となる年数がわかります。
780万4800円÷78万100円=10.0048年。
つまり、受給開始から10年経過すると、元が取れるという計算です。
老齢基礎年金満額78万100円を65歳から受け取りはじめると75歳で支払った保険料を回収し、
それ以降は利息の受け取りとなります。
仮に、年金を90歳まで25年間受け取るとすると、受け取り総額は1950万2500円です。
これは月々1万6260円を年利6%で、35年にわたって積み立てた元利合計とほぼ同額となります。
資産運用をしたことがある人であれば、これがどれほどすごいことか理解できると思います。
厚生年金についても、ほぼ同じくらいの損益分岐点となっています。
老後は誰でも、年金と貯蓄の取り崩しという二段構えの生活になります。
そんな生活のなかで、貯蓄は目減りしていく一方ですが、年金は亡くなるまで毎月安定した収入となります。
やはり公的保険は、頼りになる制度だと思います。
老後の暮らしを安心なものにするためにも、まず国の制度である年金に関する知識を頭に入れてフル活用しましょう。
ところで、あなたは自分がいくら年金をもらえるのかご存知でしょうか?
もし、知らないということであれば、すぐに自宅に届いているねんきん定期便を確認してみましょう。
脱老後貧乏は、老後の収入、つまり自分がいくら年金をもらえるのかを把握することから始まります。
☆年金だけでは、老後生活は乗りきれない
収入が高い人が勘違いしがちなのが、収入が高ければ、年金もたくさんもらえると勘違いしている点です。
確かに会社員であれば、収入が上がればもらえる年金額は増えていきますが、それには上限があります。
一般的な会社員が、退職後もらえる公的年金は、国民年金と厚生年金です。
国民年金は加入した年数により算出されるので、
20歳から40年間まったく未納がなかったとしてもおよそ80万円。これは誰でも一緒です。
一方、厚生年金は負担する保険料によって、年金額が増えていきます。
厚生年金の年間の年金額の算出は、下記の式で計算できます。
標準報酬月額(見込み)× 5.481 ÷ 1000 × 厚生年金加入月数
※ただし標準報酬月額の上限は62万円
たとえば、標準報酬月額30万円で30年間厚生年金に加入した(30年間の平均月収が30万円)とすると、
59万1948円が年間の厚生年金額になり、国民年金80万円と合わせて、約140万円となります。
では、仮に上限いっぱいの62万円で38年間働いたとすると、いくらになるのでしょうか?
標準報酬月額62万円で38年間厚生年金に加入した(38年間の平均月収が62万円)とすると、
154万9588円が年間の厚生年金額になり、国民年金80万円と合わせて、約235万円となります(賞与は含まず)。
すでにお気づきだと思いますが、どんな人でも働き始めて、すぐに月収62万円ということはないでしょうから、
実質的には普通に大学を卒業して働き始めた人であれば、上記のような235万円という数字になることはなく、
必ずそれ以下になるということです。
年金収入は、夫と妻の2人分を合わせて考えるものだとしても、
現在の年収が500万円であれ1000万円であれ、老後の収入がガクッと落ち、
その不足分は貯蓄で補うしかないことは、誰でも同じ状況であることが理解できると思います。
ですから、まず
*老後の毎月の生活費を見積もる
*老後の定期的な収入を見積もる
この2点をしっかり押さえて、不足する老後資金を割り出し、貯蓄計画を立てる。
老後貧乏を脱するためには、まず「なんとかなる」という甘い算段を捨てて、行動を起こさなければなりません。・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
私たち夫婦は子供に恵まれず、たったふたりだけの家庭であるが、
セカンドライフの生活の改めて話し合ったのは、 1999年(平成11年)の新春の当時で、私が54歳あった。
この当時は、少し前の年からリストラ烈風となり、やがて私も出向となり、
各レコード会社が委託している音楽商品のCD、DVDなどを扱う物流会社に勤め始めた時であった・・。
こうた時に、私が定年退職を出来た後、どのような生活をしたいか、そして生活資金などを話し合った。
具体的には、私たち夫婦の第二の人生は、どのように過ごしたいのか、主題であった。
やがて結論としては、定年退職後の60歳以降は、
私は働くことを卒業し、お互いのささやかな趣味を互いに干渉することなく、
共通の趣味のひとつの国内旅行を四季折々できればよいなぁ、と漠然に念願したりした。
こうしたことを実現するためには、
各出版社から数多くの本が発売されていたので、私なりに買い求めた。
そして『定年後』~「もうひとつの人生」への案内~(岩波書店)、
『間違いだらけの定年設計』(青春出版社)、
『「定年後」設計 腹づもり ~50代から考えておきたい~』(三笠書房)などを読んだりした。
或いは雑誌としては、 『ほんとうの時代 ~50代から読む「大人の生き方誌」~』(PHP研究所)であり、
こうした本を読んだりしながら、現在の我が家の貯金の確認、定年退職までの年収、退職金など、そして年金の推定額も算出し、
収支概算表を年別に作表し、平均寿命までの年を総括表にしたりした。
そして、毎年の月別は、家計簿の応用で収入の項目、支出の保険、税金等を含め、
予定表も作成したりした。
この時の私は、幸いに住宅ローンを終えていたが、
私は1944年(昭和19年)9月生まれであるので、
年金の満額の支給は62歳であり、それまでの2年間は、満額のほぼ半分となるので、このことも配慮した。
そして年金が満額となった62歳からの生活の収支は、
私たち夫婦の共通趣味である国内旅行費、そして冠婚葬祭など諸経費は例外として、
原則として生活費は年金を頂く範囲として、収支の概要を作成したりした。
こうした結果、私の年齢、家内の年齢を主軸に、1998年(平成10年)から私が80歳を迎えるまで、
年次別の収支と残額を作成し、パソコンに入れて、計画、実績、差額を毎月入れたりしていた。
こうした中、不慣れな遠い勤務先の出向会社に私が奮戦している時、
出向先の物流会社も大幅なリストラが実施されたり、私が30年近く勤めてきた出向元の会社でも、リストラ烈風となる中、
私の同僚、後輩の一部が定年前の退社の連絡、或いは葉書で挨拶状を頂いたりし、
私は出向先で2004年〈平成16年〉の秋に定年退職を迎えたりした。
そして、私は出向身分であったので、何とか烈風から免れたのも事実であり、
定年前の退社された同僚、後輩に少し後ろめたく、退職後の年金生活に入った理由のひとつとなった。
そして経済にも疎(うと)い私が、信愛している経済ジャーナリストの荻原博子さんなどの数多く著名人の寄稿文を読み、
デフレ経済の蔓延している中、公的年金を受け取りながら堅実に年金生活をし、
預貯金が3000万円あれば、少しづつ取り崩して生活すれば、少しはゆとりのある年金生活ができるかしら、と学んだりした。
年金生活の我が家の基本は、厚生年金、わずかな企業年金を頂き、通常の生活費するのが原則としている。
しかし共通の趣味のひとつである国内旅行、或いは冠婚葬祭などの思いがけない出費などに関し、
程々の貯金を取り崩して生活している。
そして、毎年年始が過ぎた頃に、新年度の月別の概算表を作る際、
家内の要望などを織り込んで作成し、予算としている。
従って、年金生活の身であるから、今年も赤字が120万円前後かしら、とお互いに確認し合っている。
こうした中で私たち夫婦は、月初めには家計簿をお互いに確認しながら実施している。
もとより社会の少子高齢化の中で、公的年金は目減りは減少してきたので、
私たち夫婦はお互い趣味の費用を捻出する為に、収支の実態をお互いに確認し、
ささやかに生活を過ごしたく、家計簿の月次決算をしている。
私たち夫婦は年金生活をして12年目となるが、我が家の銀行、郵便局、信託銀行などの貯蓄は、
安全利回りが原則で、周知の通り金利はわずかである。
そして年金生活を始めて数年は、200万円前後の赤字となったりしたが、
その後は毎年は120万円前後の赤字の実態なので、予定通り貯蓄の残額は減るばかりとなっている。
こうして私たち夫婦は、経済的に贅沢な生活は出来ないが、
働らなくても何とか生活ができるので助かるわ、
と家内がときおり、 呟(つぶや)くように私に言ったりするので、私は苦笑したりしている。
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東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)の秋、
映画の脚本家になりたくて、大学を中退し、やがて文学青年の真似事をして、敗退し、挫折した。
その後は、何とか大手の企業に中途入社する為に、あえて苦手な理数系であるコンピュータの専門学校に一年通った後、
1970年〈昭和45年〉の春、この当時としては大手の音響・映像のメーカーに何とか中途入社でき、
そして音楽事業本部のある部署に配属された。
まもなく音楽事業本部のあるひとつの大きなレーベルが、外資の要請でレコード専門会社として独立し、
私はこのレコード専門会社に転籍させられ、やがてこのレコード会社で、制作に直接かかわらない情報畑、
経理畑、営業畑などで奮戦した。
こうした中で、1998年(平成10年)に中小業の多い音楽業界全体の売上げピークとなり、
デパート業界と同様にかげりが見え、この前後に各レコード会社が社内業務の見直し、組織の大幅な改定、グループ会社内の統廃合、
そして資本による合併などが行われたりした。
これに伴ない、正社員のリストラが行われ、人事配置転換による他部門の異動、出向、早期退職優遇制度により退職が行われた。
私が勤めていた会社でも、先輩、同僚、後輩の一部の人が、 第二の人生を選択し、早期退職優遇制度に申請を出され、
そして私も、まもなく出向となり、各レコード会社が委託している音楽商品のCD、DVDなどを扱う物流会社に勤めた。
やがて私は何とか2004年(平成16年)秋に、出向先で定年退職時となり、
35年近くの間に幾たびのリストラの中、何とか障害レースを乗り越えて、定年を迎えることができたので、
敗残者のような七転八起のサラリーマン航路を過ごした。
このように私のつたないサラリーマン時代であり、もとより一流大学を卒業され、大企業、中央官庁などに
38年前後を邁進し栄達されたエリートとは、遥かに遠い存在であり、
何かと半生記は自慢史が多い中で、私は砂漠にある一粒の砂に過ぎない、と感じ深めたりしている。
このように悪戦苦闘の多い中で、敗残者のような状況であったので、
せめて残された人生は、多少なりとも自在に過ごしたく、その直後から年金生活を始めた・・。
そして60代の10年間の年金生活を過ごして、
一昨年の9月に古稀と称される70歳となり、まもなく9月の誕生日を迎えると72歳となる。
本日、昼下がりのひととき、ネットで愛読している『東洋経済オンライン』を読んでいる中、
【高年収な人ほど「老後貧乏」に陥りやすい理由】と見出しを見て、精読してしまった・・。
やがてサラリーマン御方が、まもなく到来する定年を迎え、セカンドライフのひとつの年金生活を思案されている方たち、
確かな指南役のひとつだ、と私は思ったりした・・。
この記事は、『東洋経済オンライン』に於いて、6月28日に配信され、
無断ながら、転載させて頂く。
《・・「老後破産」「老後貧乏」――。
近年、よくメディアで目にするこれらの言葉を見て、現役世代の人はどう思うでしょうか?
もし、「自分は大丈夫」「なんとかなるだろう」と思っているとしたら、とても危険です。
☆老後の家計は、基本的に「赤字」
日本の生活保護受給世帯は、160万強。そのうち約半数を高齢者世帯が占めています。
今後も高齢者人口の増加と比例して、生活が立ち行かなくなる世帯が増え続ける可能性が高そうです。
なぜなら老後の家計は、基本的に「赤字」になるからです。
2014年度の総務省の家計調査によると、
年金暮らしの高齢夫婦無職世帯の収支は、平均で月6万1560円の不足で、年間約74万円の赤字。
この分は貯蓄で補填していることになります。
現在、貧困に苦しむ高齢者の方だって、好き好んで苦しんでいるわけではありません。
きっと「なんとかなる」と思っていたはずです。
しかし、現実はそうではなかった。
これから人口が減っていき、ますます厳しい状況が予想される現役世代は、
どうすればおカネに困らない老後を迎えることができるのでしょうか?
『「なんとかなる」ではどうにもならない定年後のお金の教科書』の著者であり、
ファイナンシャルプランナー・公的保険アドバイザーとして多くの人におカネにまつわるアドバイスをしてきた山中伸枝氏が、
老後貧乏に陥らないためにどうすべきかを紹介します。
実は「老後貧乏」に陥る危険性が高いのは、いま年収がそこそこある人です。
マイホームもあって、特に節約なんてしなくても、普段の生活でおカネに困ることなんてない。
このような人は、老後の生活というものがどういうものか、
そして退職後は、誰でも収入がガクンと減ることをイメージできないのです。
退職後はみんな年金生活に入り、収入がガクンと減ります。
国が発表している標準的な夫婦の年金額は、月22万円(平成28年度新規裁定者)、年収にすると260万円程度です。
いま年収500万円であれば約半分、800万円であれば、およそ3分の1に収入が減ります。
いま年収が多い人ほど、このギャップに苦しむことになります。
人は一度上げた生活水準を下げることはなかなかできないものです。
ですから、年金収入で足りない部分は貯蓄で補うしかありません。
私はファイナンシャルプランナーとして、多くの人の老後の資産形成の相談を受けますが、
「老後が不安」という人は、たくさんいます。
しかし、「不安だ」と言いながらも漠然と「なんとかなる」と考えていて、
具体的な貯蓄の計画を実行している人は、ほとんどいません。
現役世代である今のうちから、老後の生活をイメージし、
計画的に老後の資金を貯めておかなければ、安心した老後生活を手に入れることはできません。
老後の資金計画を立てるうえで、まず考えなければいけないことは、次の2点です。
*老後の毎月の生活費を見積もる
*老後の定期的な収入を見積もる
☆老後の生活にはいくらかかるの?
生命保険文化センターが発表した2013年度の「生活保障に関する調査」の速報値では、
いわゆる年金生活者の家計を見ると、食費などの生活費の合計が25万円程度。
旅行やレジャーなど、ゆとりある生活を送るには、35.4万円が必要であると発表しています。
よく「老後には1億円が必要」といわれることがあります。
実際にゆとりある生活を送るために必要な1カ月の生活費を35.4万円とすると、
65歳から25年間に必要な老後資金は1億0620万円となります。
仮に老後を20年間と仮定しても8496万円となりますから、
なるほど老後に1億円というのは、ウソではないことが実感できます。
しかし、これはあくまでも「よそんち」の話だということです。
実際には、60歳のときに住宅ローンがいくら残っているか、
まだ教育費がかかる年齢の子どもがいるかなど、さまざまな要素によって毎月いくら必要になるかは異なります。
大切なことは、ご自身の家計が、どうかということです。
特にいま家計簿や家計の収支が、わかるような記録をつけていないというドンブリ家計の方は要注意です。
まず、現在のおカネの出入りを確認するため、1カ月でも家計簿を続けてみましょう。
いま毎月いくらかかっているかがわかるようになれば、老後の月の生活費も予測しやすくなります。
実際に、ご自身の毎月の老後の生活費をシミュレーションする際には、
下記のようにカテゴリ分けしてみると、何におカネがかかっているかわかりやすいでしょう。
*食料費
*住居費
*光熱・水道費
*家具・家事用品
*被服および履物
*保健医療
*交通・通信
*教育
*教養娯楽
*交際費
*その他
*税金・社会保険料
☆年金はもっともリターン率が大きい投資
老後の収入源といえば、年金です。
しかし、少子高齢化が進むこれからの日本では、
「国の年金はあてにならない」という人もいますが、果たして本当にそうでしょうか?
そもそも国の年金は、支え合いの仕組みなので、損得で語るべきことではないのですが、
それでも損得が、気になるのが人情というもの。
ちょっと日本に住むすべての人が、加入義務を負う国民年金で損得を検証してみましょう。
現在の国民年金保険料は、1万6260円です。
日本に住む20歳以上のすべての人が、負担すべき金額です
(厚生年金加入者の場合、厚生年金保険料に国民年金保険料が含まれています)。
国民年金の保険料を480カ月、まったく未納なく納付すると、老齢基礎年金満額が受給できます。
この額は、78万100円です。これが年間の受取額です。
これに対して支払う保険料の合計は、780万4800円です。相当大きな金額ですね。
支払った保険料を受け取り年金額で割ると、損益分岐点となる年数がわかります。
780万4800円÷78万100円=10.0048年。
つまり、受給開始から10年経過すると、元が取れるという計算です。
老齢基礎年金満額78万100円を65歳から受け取りはじめると75歳で支払った保険料を回収し、
それ以降は利息の受け取りとなります。
仮に、年金を90歳まで25年間受け取るとすると、受け取り総額は1950万2500円です。
これは月々1万6260円を年利6%で、35年にわたって積み立てた元利合計とほぼ同額となります。
資産運用をしたことがある人であれば、これがどれほどすごいことか理解できると思います。
厚生年金についても、ほぼ同じくらいの損益分岐点となっています。
老後は誰でも、年金と貯蓄の取り崩しという二段構えの生活になります。
そんな生活のなかで、貯蓄は目減りしていく一方ですが、年金は亡くなるまで毎月安定した収入となります。
やはり公的保険は、頼りになる制度だと思います。
老後の暮らしを安心なものにするためにも、まず国の制度である年金に関する知識を頭に入れてフル活用しましょう。
ところで、あなたは自分がいくら年金をもらえるのかご存知でしょうか?
もし、知らないということであれば、すぐに自宅に届いているねんきん定期便を確認してみましょう。
脱老後貧乏は、老後の収入、つまり自分がいくら年金をもらえるのかを把握することから始まります。
☆年金だけでは、老後生活は乗りきれない
収入が高い人が勘違いしがちなのが、収入が高ければ、年金もたくさんもらえると勘違いしている点です。
確かに会社員であれば、収入が上がればもらえる年金額は増えていきますが、それには上限があります。
一般的な会社員が、退職後もらえる公的年金は、国民年金と厚生年金です。
国民年金は加入した年数により算出されるので、
20歳から40年間まったく未納がなかったとしてもおよそ80万円。これは誰でも一緒です。
一方、厚生年金は負担する保険料によって、年金額が増えていきます。
厚生年金の年間の年金額の算出は、下記の式で計算できます。
標準報酬月額(見込み)× 5.481 ÷ 1000 × 厚生年金加入月数
※ただし標準報酬月額の上限は62万円
たとえば、標準報酬月額30万円で30年間厚生年金に加入した(30年間の平均月収が30万円)とすると、
59万1948円が年間の厚生年金額になり、国民年金80万円と合わせて、約140万円となります。
では、仮に上限いっぱいの62万円で38年間働いたとすると、いくらになるのでしょうか?
標準報酬月額62万円で38年間厚生年金に加入した(38年間の平均月収が62万円)とすると、
154万9588円が年間の厚生年金額になり、国民年金80万円と合わせて、約235万円となります(賞与は含まず)。
すでにお気づきだと思いますが、どんな人でも働き始めて、すぐに月収62万円ということはないでしょうから、
実質的には普通に大学を卒業して働き始めた人であれば、上記のような235万円という数字になることはなく、
必ずそれ以下になるということです。
年金収入は、夫と妻の2人分を合わせて考えるものだとしても、
現在の年収が500万円であれ1000万円であれ、老後の収入がガクッと落ち、
その不足分は貯蓄で補うしかないことは、誰でも同じ状況であることが理解できると思います。
ですから、まず
*老後の毎月の生活費を見積もる
*老後の定期的な収入を見積もる
この2点をしっかり押さえて、不足する老後資金を割り出し、貯蓄計画を立てる。
老後貧乏を脱するためには、まず「なんとかなる」という甘い算段を捨てて、行動を起こさなければなりません。・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
私たち夫婦は子供に恵まれず、たったふたりだけの家庭であるが、
セカンドライフの生活の改めて話し合ったのは、 1999年(平成11年)の新春の当時で、私が54歳あった。
この当時は、少し前の年からリストラ烈風となり、やがて私も出向となり、
各レコード会社が委託している音楽商品のCD、DVDなどを扱う物流会社に勤め始めた時であった・・。
こうた時に、私が定年退職を出来た後、どのような生活をしたいか、そして生活資金などを話し合った。
具体的には、私たち夫婦の第二の人生は、どのように過ごしたいのか、主題であった。
やがて結論としては、定年退職後の60歳以降は、
私は働くことを卒業し、お互いのささやかな趣味を互いに干渉することなく、
共通の趣味のひとつの国内旅行を四季折々できればよいなぁ、と漠然に念願したりした。
こうしたことを実現するためには、
各出版社から数多くの本が発売されていたので、私なりに買い求めた。
そして『定年後』~「もうひとつの人生」への案内~(岩波書店)、
『間違いだらけの定年設計』(青春出版社)、
『「定年後」設計 腹づもり ~50代から考えておきたい~』(三笠書房)などを読んだりした。
或いは雑誌としては、 『ほんとうの時代 ~50代から読む「大人の生き方誌」~』(PHP研究所)であり、
こうした本を読んだりしながら、現在の我が家の貯金の確認、定年退職までの年収、退職金など、そして年金の推定額も算出し、
収支概算表を年別に作表し、平均寿命までの年を総括表にしたりした。
そして、毎年の月別は、家計簿の応用で収入の項目、支出の保険、税金等を含め、
予定表も作成したりした。
この時の私は、幸いに住宅ローンを終えていたが、
私は1944年(昭和19年)9月生まれであるので、
年金の満額の支給は62歳であり、それまでの2年間は、満額のほぼ半分となるので、このことも配慮した。
そして年金が満額となった62歳からの生活の収支は、
私たち夫婦の共通趣味である国内旅行費、そして冠婚葬祭など諸経費は例外として、
原則として生活費は年金を頂く範囲として、収支の概要を作成したりした。
こうした結果、私の年齢、家内の年齢を主軸に、1998年(平成10年)から私が80歳を迎えるまで、
年次別の収支と残額を作成し、パソコンに入れて、計画、実績、差額を毎月入れたりしていた。
こうした中、不慣れな遠い勤務先の出向会社に私が奮戦している時、
出向先の物流会社も大幅なリストラが実施されたり、私が30年近く勤めてきた出向元の会社でも、リストラ烈風となる中、
私の同僚、後輩の一部が定年前の退社の連絡、或いは葉書で挨拶状を頂いたりし、
私は出向先で2004年〈平成16年〉の秋に定年退職を迎えたりした。
そして、私は出向身分であったので、何とか烈風から免れたのも事実であり、
定年前の退社された同僚、後輩に少し後ろめたく、退職後の年金生活に入った理由のひとつとなった。
そして経済にも疎(うと)い私が、信愛している経済ジャーナリストの荻原博子さんなどの数多く著名人の寄稿文を読み、
デフレ経済の蔓延している中、公的年金を受け取りながら堅実に年金生活をし、
預貯金が3000万円あれば、少しづつ取り崩して生活すれば、少しはゆとりのある年金生活ができるかしら、と学んだりした。
年金生活の我が家の基本は、厚生年金、わずかな企業年金を頂き、通常の生活費するのが原則としている。
しかし共通の趣味のひとつである国内旅行、或いは冠婚葬祭などの思いがけない出費などに関し、
程々の貯金を取り崩して生活している。
そして、毎年年始が過ぎた頃に、新年度の月別の概算表を作る際、
家内の要望などを織り込んで作成し、予算としている。
従って、年金生活の身であるから、今年も赤字が120万円前後かしら、とお互いに確認し合っている。
こうした中で私たち夫婦は、月初めには家計簿をお互いに確認しながら実施している。
もとより社会の少子高齢化の中で、公的年金は目減りは減少してきたので、
私たち夫婦はお互い趣味の費用を捻出する為に、収支の実態をお互いに確認し、
ささやかに生活を過ごしたく、家計簿の月次決算をしている。
私たち夫婦は年金生活をして12年目となるが、我が家の銀行、郵便局、信託銀行などの貯蓄は、
安全利回りが原則で、周知の通り金利はわずかである。
そして年金生活を始めて数年は、200万円前後の赤字となったりしたが、
その後は毎年は120万円前後の赤字の実態なので、予定通り貯蓄の残額は減るばかりとなっている。
こうして私たち夫婦は、経済的に贅沢な生活は出来ないが、
働らなくても何とか生活ができるので助かるわ、
と家内がときおり、 呟(つぶや)くように私に言ったりするので、私は苦笑したりしている。
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