先程、ときおり愛読している【 介護ポストセブン 】を見ている中で、
『 「芸能人の名前が出てこない」は認知症の始まりか、
それとも物忘れ? 専門家が解説 』、
と題された見出しを見たりした。
私は東京の調布市に住む年金生活の77歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。
こうした中で、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思い、年金生活を丸17年半を過ごしてきた。
そして私は何よりも認知症、心筋梗塞など恐れ、
殆ど毎日のように自宅の周辺3キロ範囲にある遊歩道、公園、住宅街を歩き、
ときおり認知症だけは勘弁してねぇ・・と秘かに祈願しながら歩く時もある。
こうした中、私は過ぎし7年前の70歳を過ぎた頃から、
齢を重ねるたびに、物忘れが多くなった、と改めて気付き、
独り微苦笑する時もある・・。 たとえば家内とテレビの旅番組を共に視聴したりしている時など、
あそこも行ったよねぇ、と私は家内に言ったりした時、
その地の情景などは鮮やかに重ねることができても、
肝心の地域名が言葉に出来ないことが、もどかしさを感じることがある。
私は体力も衰え、物忘れも多くなり、やはり老化が増したのかしら、
と微苦笑したりしてきた・・。
今回の《・・認知症の始まりか、それとも物忘れ? ・・》、
真摯に学びたく、記事を読んでしまった。
この記事は、【 介護ポストセブン 】の『健康』の『医療』に於いて、6月20日に配信され、
無断であるが、記事を転載させて頂く。
《・・ 加齢にともなう記憶力の低下は、避けられない現実だ。
中高年にとって物忘れは身近なもので、
多くの人が自分の物忘れを“ひょっとして認知症かも”、
と不安に感じているかもしれない。
『週刊ポスト』読者から届いた体験事例をもとに、
物忘れのケースを示し、それが何を意味するかを専門家が解説する。(略)
☆認知症などを心配する必要がないケース
●「短期記憶」の消去
■本を読んでいて「あれ、この登場人物って、誰だっけ?」
と数ページ前に書かれていた内容をよく忘れてしまう(61歳男性)
■朝読んだ新聞の内容を、昼食時、話そうとしても思い出せない(72歳男性)
これらは「短期記憶」として、脳に保存された情報を忘れてしまっている状態だ。
短期記憶とは何か。
横浜新都市脳神経外科病院内科認知症診断センター部長の眞鍋雄太医師が解説する。
「人間が目や耳などから得た情報は、
まず脳の中心部に位置する『海馬』に一時的に保存されます。
この情報を『短期記憶』という。
短期記憶は、海馬で『必要な情報かそうでないか』を短ければ数分、
長い場合だと1か月程度かけて選別され、不要と判断されたら消去される。
つまり忘れることになります」
前述の事例では、このような記憶の「消去」が生じていると考えられる。
眞鍋氏は「人間は誰でも、短期記憶のうち8割は1か月もすれば忘れてしまう」と語る。
これは人間にとって正常な生理現象であり、認知症などを過度に心配する必要はない。
●「注意力」の低下
■冷蔵庫にモノを取りにいったのに、扉を開けると
「何を取りに来たんだっけ?」と忘れている(53歳男性)
■電話を取り次ぐとき、先方の名前を確かに聞いたはずなのに、
メモを取る前に忘れてしまう(50歳男性)
■さっきまで手に持っていたのに、
家のカギをどこに置いたかわからなくなることがしばしば(59歳男性)
前出の「短期記憶の物忘れ」と似ているが、
先ほどの事例が「覚えてからしばらくして忘れてしまう」のに対し、
こちらは「覚えてすぐ忘れてしまう」という点で異なる。
これらは、厳密には「記憶力低下」というより、「注意力の低下」に分類される。
「注意力は、男性なら記憶力と同じく60歳前後から低下していきます。
『冷蔵庫の目の前まで来て、何を取りに来たか忘れる』というケースは、
冷蔵庫までの移動中、別のことに気が向いて注意がそれることで、
『モノを取る』ということが課題意識から消えている状態なのです。
またカギの置き忘れは、カギを置く瞬間に別のことに気を取られていて、
どこに置いたかを認識していないと考えられます」(同前)
注意力の低下も、加齢とともに生じる生理現象なので、
特に気にする必要はない。
●「長期記憶」が思い出せない
■テレビを見て、顔を知っている芸能人が出ているのに
名前が出てこない(72歳女性)
■両親の誕生日を思い出せない(66歳男性)
これらは、短期記憶とは異なり、
「長期記憶」が思い出せなくなることによる物忘れと考えられる。
前述の通り、人間の得た情報は海馬で一時保存されたのち、
必要なものと、不必要なものに、選別される。
「必要な情報」だと判断された情報は、
海馬から“倉庫”の役割をもつ大脳皮質に移し替えられ、
長い間貯蔵される。これが「長期記憶」である。
短期記憶は、忘れやすい代わりにすぐ思い出せるのに対し、長期記憶は、忘れにくい代わりに、必要に応じて海馬が大脳皮質内を検索して情報を取り出さなければならないため、思い出すのに時間がかかることがある。また、海馬の機能が低下すると、“貯蔵場所”がわからなくなり、覚えたはずの記憶が思い出せなくなる。
「人の顔はハッキリと覚えているのに、名前を思い出せないケースは、
長期記憶として貯蔵してはいるが、海馬の検索機能が低下して思い出せない状態と考えられます。
特に名前などの固有名詞は、よほど特徴がないと思い出しにくい。
完全に忘却しているわけでない証拠に、
苗字などのヒントを出されると、“ああ、そうだった”と思い出せるはずです。
両親の誕生日も他人から教えられたら、“ピン”とくるはず」
☆認知症などの病気が原因のケース ここまで述べた物忘れは「老化などにより、誰にでも起こる物忘れ」だが、
これから紹介するケースは、「認知症」など病気が原因である可能性がある。
●「エピソード記憶」が抜ける
■去年の旅行先が思い出せないどころか、
「旅行に行ったこと」まで忘れていた(67歳男性)
■同じ話を何度も繰り返すようになり、人から注意されても
「俺、そんな話したっけ?」と思ってしまう(77歳男性)
これらは長期記憶のなかでも、「エピソード記憶」と呼ばれるものが抜けている。
「エピソード記憶とは、“いつ、どこで、誰と何をした”という『体験』を
脳に刻み込んで成立する記憶です。
“旅行にいったこと”や“誰かに何かを話したこと”は、
自分の体験したことであり、忘れた場合は、認知症の初期症状の疑いがあります」(眞鍋医師)
また、同じ話を繰り返す場合、「10分も置かずに同じことを言うなら、特に認知症の疑いが強い」(同前)という。
●「手続き記憶」の障害
■久しぶりに自転車に乗ったが、
乗り方をすっかり忘れてしまい運転できない(66歳男性)
■駐車場の壁にマイカーの側面をよく擦るようになった(70歳男性)
これらは認知症である可能性が特に高いケースだ。
自転車や自動車の運転のように
身体で覚えている記憶を「手続き記憶」という。
これらは、一度習得すれば意識しなくても自然に体が動くようになる。
老化現象で忘れることもない。
「手続き記憶に障害が起こる場合は、
脳内で運動や空間把握を司る『頭頂葉』に異変が生じたと考えられ認知症であるケースが多い」
(榎本内科クリニックの榎本睦郎院長)・・ 》
今回、《・・認知症などを心配する必要がないケース・・》として、
「短期記憶」の消去、「注意力」の低下、「長期記憶」が思い出せない、
具体的なケースで、多岐に学んだりした。
そして《・・認知症などの病気が原因のケース・・》として、
「エピソード記憶」が抜ける、「手続き記憶」の障害、
具体的なケースで、多岐に学んだりした。
こうした中で、短期記憶に関して、《・・海馬で『必要な情報か、そうでないか』を短ければ数分、長い場合だと1か月程度かけて選別され、不要と判断されたら消去される。つまり忘れることになります」
眞鍋氏は「人間は誰でも、短期記憶のうち8割は、1か月もすれば忘れてしまう」と語る。・・》このようなことを学び、私は安堵したりした。
確か2年前の頃、家内が視聴していたテレビ・ドラマで、私は何気なしに視て、
『この俳優さん・・過ぎし年に亡くなわれた御方であったが、
齢を重ねるたびに深みのある名演技をしていたよなぁ・・』
と私は家内に言ったりした。
しかしながら俳優さんの氏名が言えなくて、内心は苦笑したりする。
やがて15分後、亡くなわれた御方は、津川雅彦(つがわ・まさひこ)さんだったことに気付いたりしている。
そして『先程の俳優さん・・津川雅彦(つがわ・まさひこ)さんだった・・
俺も少しボケてきたかなぁ・・』
と私は照れながら家内に言ったりした。
『あなたぁ・・10年早いじゃない・・』
と家内は微苦笑しながら私は言ったりした。
このような体験をしてきたが、今回学んだ《・・長期記憶・・
忘れにくい代わりに、必要に応じて海馬が大脳皮質内を検索して情報を取り出さなければならないため、
思い出すのに時間がかかることがある。・・》
こうした現象なのかしら、と微苦笑したりしている。