肌寒き かぜ吹き渡る いなほ波 (by 夢屋)
田植えから4ヶ月余り、そろそろ稲刈りの時期を迎えました。黄金色に輝く稲穂ではありますが、今年は何故か色が冴えません。それもそのはず、昨日、山形県産米の売り渡し価格が発表され、1俵(60kg)当たり2,500円ダウンの8,500円とのこと。元々赤字基調の『夢屋王国』では驚きもしないが、10町(10ha)以上耕作しているような大規模農家は、一気に250万円以上の所得ダウンであります。
バインダー(稲刈り機械)を借りに行った友人『トシパン』夫妻も表情が冴えない。「民主党も自民党もダメ。遂に共産党かねぇ~!」とため息が漏れるのであります。アベノミクス効果の地方への波及…とんでもない、地方経済はガタガタでありますよ。規模拡大による生産コストの削減…1俵5,000円台でも対応出来るような試算表が作れるか、『夢屋水田』のように農薬を減らし、天日干しの美味しいこだわり米を少量作って、消費者が納得の上で価格を設定し収入確保を図るか、これからは二極化の時代へと突入するような気がします。
『夢屋国王』は、元々稲作の規模拡大は考えていないから、畑を有効利用して、こだわりの生産物を作ろうと考える。気を取り直して、活力の素となる『オシャレな土曜の朝ご飯』を今日も作るのであります。今朝のメニューは、ガーリックトーストにふわとろオムレツ、メインディッシュは昨日から煮込んだ「牛切り落としを使ったビーフシチュー」であります。トーストには、ルッコラとサニーレタスを添えてみました。デザートは、完熟トマトの「アイコ」と『夢屋農園』特産のメロン「テルサ」であります。朝からガッツリいただきましたよ^^;
以前の職場でお付き合いしていた医療器材屋さんから、昨日「糖度計」を購入しました。糖度13.5%以上ないと売り物にならないなぁ^^; 今年は雨除けハウス内で「うどん粉病」が発生してしまい、登熟に難があったようです。技術力Upに向けて、さらに精進することにしましょう。
今日の天気予報は午後から雨模様…無理に稲刈りはしないで、ニンニクを植え付ける畝立てをします。米価が下がったことを受けて、2畝で作ろうと思ったニンニクの畝を1畝増やしました。来年は絶対売ってやる。政府や米に頼らない農業経営を目指してやる…と、むしろ米価の下落を受けて意欲を燃やす『夢屋国王』であります。
そんな合間を縫って、友人『ノロ君』に今朝約束した「だいごんぱ(大根葉)」の煮物を大鍋ひとつ作ってしまいました。山形県民は、間引き野菜も無駄にせず食べてしまう。まぁ、この「だいごんぱ」は、「葉大根」という専用のダイコンではありますが、ひと晩寝かせて、味が煮しょんだ(味がしみた)「だいごんぱ」を熱いご飯に汁ごとぶっかけて、丼飯で豪快にかき込む…うめぇ~どぉ~^^;
あれま…全然オシャレじゃないか?土曜の朝はオシャレに、そして日曜の朝は豪快に…米価の下落なんかにゃ負けてられませんから^^;