その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

百害と一利

2010-09-30 07:05:51 | 夢屋王国
本日、9月30日。明日からたばこ税の値上げであります。一箱あたり110円から120円程度の値上げ・・・さて、どれだけの方が禁煙を誓われているのでしょうか。
たばこは「百害あって一利なし」などと言われますが、副流煙による受動喫煙被害や室内のヤニ臭さ、喫煙者本人の肺ガンリスク・高血圧症など、迷惑そのものと言われ続け、喫煙所は施設の片隅に追いやられ、今や喫煙者は野蛮人そのものの扱いを受けるのでありますが、決して皆無にならないのであります。
かく言う私も学生時代から数え、何度かの休憩を挟みながら30年以上も紫煙と付き合っております。吸い続ける者の言い訳は、百害は充分承知の上で、一利があるとすれば、気分転換であったり、緊張感からの開放であったり・・・。いずれにせよ、非喫煙者とは関係のない世界での言い訳であります。
数年前、職場の研修会(缶詰状態)で喫煙機会を奪われたことを機に、3ヶ月ほど休煙に成功したことがありました。その時は、未開封のたばこの箱をひと箱と一本だけ残った箱を常に身の回りに置いた状態にして、いつでも吸える状態を保ちながら、休煙を維持したのですが、100日めを数えた時に、ご褒美と称して一本吸っちゃいました・・・^^;
たばこを吸わないでいるとご飯が美味しい。そして、禁煙の度に体重が増える・・・新たなるリスクが発生してしまう訳ですが、夏バテで体重が減った今年は、少し減煙に挑戦してみましょうか^^;
畑のアキアカネが火の点いたたばこに見えなくなるのはいつの日かぁ・・・。
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ボケの実

2010-09-29 06:59:36 | 夢屋王国
人気アニメ『ONE PIECE(ワンピース)』の「ゴムゴムの実」ではないのだから、庭先の『木瓜(ボケ)』の実を食べたからといって「呆け」てしまう訳でもありませんが・・・^^;
実を付けたままでは木を痛めてしまうのだろうかなどと思いつつ、庭に植えられた「ボケ」の木に今年も実を付けたままにしております。昨日、新聞の投稿欄を見ながら、表現の巧みさに思わず唸ってしまいました。
きれい好きであった母親の介護を通しながら、デイサービス職員と交換した近況報告書。家庭内での異常行動について「ちょっと混乱されたのでしょう。」との職員のアドバイス。錯乱と混乱では、似ているようで、介護者にとってはまったくニュアンスの違った表現である。
我が家では、夫婦共稼ぎであり古老も亡くなり、デイサービスへの通所を諦めてグループホームを利用しております。若い頃は、年老いた両親の面倒くらい見なければなどと考えておりましたが、療養費負担を家計が許すのであれば、施設利用をすることの方がお互い幸せであると思うようになりました。一緒に暮らせることの幸せとお互いの生き様を大切にできる幸せと・・・。
人それぞれでありますが、余裕の無い介護はお互いを不幸にしてしまいます。今年も新米を届け、食べてもらう位しかできませんけれど、まだ、私のお袋は、私の顔だけは判るようです。
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9月の雨

2010-09-28 06:43:50 | 夢屋王国

今年の夏の猛暑でイネの生育が進み、刈り取り適期は例年より10日ほど早いと報道されましたが、9月4日以降、曇り空と雨の繰り返しであり、秋作業が遅々として進みません。巻頭の画像は、実は昨年9月5日の青空であります。
曇り空だからといって刈り取りが出来ない訳ではありません。しかし、朝露や前日の雨がイネの穂を濡らし、刈り取れば乾燥機の灯油代が嵩むだけなのであります。ミスト(動噴)で穂先の水を飛ばしたり、農家も工夫を凝らしていますが、例年に比べ10時頃には始まる稲刈りがお昼過ぎになってしまう。当然、我が家の周辺の田んぼは、適期とは逆に例年より10日ほど遅れた作業となっているようです。倒伏しやすい「山形産コシヒカリ」などは、元々刈り取り時期が遅い品種でありますが、倒伏した状態で雨にあたり、このままの陽気が続くと発芽してしまうのではないだろうか…などと他人事ながら心配になってきます。これほど秋上げの悪い(天候不順な)年も珍しい。
私の場合、機械所有者の計らいで既に秋作業を終えているので、よそ様の心配を部屋の窓越しにしているだけなのですが…。
秋分の日を挟んだ土日に、友人Tと王国の換金作物候補『ニンニク』を植え付けたのでありますが、圃場は連日の雨でぬかるんでおり、窓から見える我が家の屋敷畑も通路は水浸しであります。農作物は、手を掛けた分だけ結果を与えてくれますが、お天気だけは人智では解決できない問題なのであります。

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揺りかごの中で

2010-09-27 15:54:09 | 夢屋王国

古い映画ではありますがジャック・ニコルソン主演の『カッコーの巣の上で(One Flew Over the Cuckoo's Nest)』は1970年代にアカデミー賞の主要5部門を受賞したすごい映画だったんだぁ…などと今更ながら驚いております。
しかし、映画に関するイメージは、ロボトミー術という今では考えられないような処置(処置が外科的か内科的かというだけで、意欲や性欲を減退させる内科的療法が肯定されるものでもないのでありますが)に驚愕し、何故この映画のタイトルが「カッコーの巣」なのだろうとツマらないことに気を取られて来ました。「the Cuckoo's Nest」= 精神病院の蔑称であることを知り、「
One」= ある男が「Fly Over」するというところでようやくタイトルの真意に辿り着く。実に35年ぶりに「頭のモヤモヤ」が晴れたのであります…^^;
モヤモヤは晴れたのでありますが、何故いまさら『カッコーの巣』なのかと言いますと、ツユクサのガクに収まったタネ?が、揺りかごの中で窮屈そうに思えたから…カッコーは『托卵』という他人に子育てを任せることが有名であり「ヨシキリ」の小さな巣の中で、カッコーの幼鳥が窮屈そうに餌をねだる姿が頭に焼き付いていて、連想ゲームのように映画まで辿りついてしまったのであります。(想像力を評価すべきなのか、暇な時間を呪うべきか…)
精神病院における人間としての尊厳はどう護られるべきなのか?とても重厚なテーマなのでありますが、今朝、全国紙の社説を読んでいる内に、農家の尊厳はいかに守られるべきか…などという、これまた重厚なテーマにぶち当たりました。60Kg当たり9,000円の米価で農家は存続できるのか…いやいや、生業(ナリワイ)としての農業と、生産緑地としての農村環境をいかに存続させるのかというふたつの側面を切り分けて、議論すべき時代に突入したのではないだろうかなどと、重いテーマに頭痛が痛い。共存あるいは共生などと言っていた時代が、今や揺りかごが狭い場合は、他を蹴飛ばしても…自分のスペースは確保しなきゃ~などと、重いテーマに空想がまた膨らむのでありました。

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無我夢中

2010-09-25 07:14:22 | 夢屋王国
秋雨の合間をぬって「籾摺り」作業をお願いしました。コンバインで収穫した籾の量から、概ね23.5~24俵と収量予測をしましたが、籾殻が厚かったり、くず米の量で微妙に収量が変わります。作業後半、籾摺機に籾を送りながら俵数を数えていると5俵ほど足りない(予約数量が確保出来ないのでは・・・冷や汗がタラリ)
軽トラックに積み込んだ数量を数え間違えておりました。(遂に、数を数えられないほどボケちゃったか^^;)
結局のところ、24俵に5Kg程足りない状態・・・当初予想通りの収穫量であります。10a当たり12.5俵の収穫。2年目の素人百姓としては、例年並みの収穫を確保しました。
60Kg当たり、山形県産『はえぬき』の買受価格は9,000円。昨年からみると3,300円の価格低下であります。同じことを地道にこなして、単純に80,000円の収入減であり、秋の機械作業代金分が消えてしまった勘定になります。我が王国は、趣味と赤字覚悟の作付けですから仕方がないとしても、生業として10ha以上作付けしている専業農家は、一気に300万円以上の減収であります。自給率の向上とか、夢ある農業などとマイク越しに支持を訴えられても、米の生産過剰は疑いの無い事実であり、政権が変わろうが所得補償が行われようが、意欲の減退を招いてしまうのが現実であります。
何か変わったことを選択していかないと、日本の農業は立ち行かなくなってしまう。友人の「貧乏父さん(H.N.)」の自宅近くの「そば畑」を見ながら、無我夢中で過ごした一年を振り返る「夢屋国王」でありましたとさ。
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日向ぼっこ

2010-09-24 08:51:58 | 夢屋王国
我が家の長男『ポン太郎君』の大切なペット「クサガメ」
一匹は「アメリカガメラ」と命名されたのでありますが、こやつは、まだ名前がありません。小学校4年生の頃、教室で飼っていたカメでありますが、夏休みに持て余した先生が、カメ好きの『ポン太郎』に飼育をたくし、以来10年我が家に住み込みで働いております。
来客が玄関先のカメの音に驚き「珍しいカメですね。」などと評価してくださるのですが、実は彼(彼女)は、身体に障害を持ったカメなのであります。本来、甲羅が下向きに伸びなければならないのに、何故か甲羅は上にめくれ上がってしまっています。結果的に頭を隠してもお尻は丸出し、お尻を隠すと頭が表に出てしまうという状態。自然界では敵から身を護れないのではないかと思うのでありますが…。
とても臆病なカメで、家にやって来た頃は、手を差し伸べても逃げ回っておりましたが、爪楊枝で魚肉ソーセージを与え始めると少しずつ人間に慣れてくれたようであります。
大雨で籾摺り作業が中止となったお彼岸の中日から一夜明け、朝日の差し込む玄関先から妻の悲鳴とも感嘆のとも取れる「ひえ~」という声が今朝の目覚まし時計と成りました。「ちょっと見て…」という誘いに起き出すと彼(彼女)はプラスチックの飼育箱によじ登り、朝日を浴びてまったりとご満悦。慌ててカメラに収めましたのでピントが合ってませんけど…^^;
10年も一緒に暮らしてますけれど、こんな自慢気な彼(彼女)の顔を見たことがありません。「亀は万年」などと申しますが、このままのんびりと9,990年を生き続けるのでしょうか?「万年ヒラ社員」も努力次第では高見に登れると言うことを実践した彼(彼女)に祝福を・・・。
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おねしょ

2010-09-23 08:54:25 | 夢屋王国
彼岸の中日。ビールを飲んでほろ酔い加減で寝て見た夢は、豪快な放尿シーン。
何故かその場所は、子どもの頃、お世話になった親戚の古い家屋のトイレ。
とてもスッキリした気分で目を覚ますと、私の布団に世界地図が・・・^^;
そんな訳はない。私の祖母に言われたものである。「お前は、オシメを外してから、一度も粗相をしたことは無いよ・・・。」
いや、むしろ、祖母は就寝前にオシッコをさせて、同じ布団で寝ている孫の異変に気付くと夜中であれ、朝方であれ、オシッコをさせてくれたのかもしれません。夜尿症の治療には、睡眠のバランスを崩さないように夜中起こさない方が良いなどと言われることもあるようですが、幼い頃の娘に添い寝して気付いたことは、オネショの直前に何らかの動きは確かにあると言うこと。ただし、自分も眠いので放って置きましたけど・・・^^;
50を迎え、オネショの難から逃れた私は、スッキリした気分で二度寝。いや、今朝は、国王御狩り場のクリーン作戦ボランティアの日なのであります。地元『蛭沢湖(ビルザワコ)』という灌漑用の人造湖に、10年来、愛護会が助成を受けながら「ヘラブナ」を放流して来ましたが、漏水による減水で築堤の検査を実施することになりました。せっかくの観光資源もまた、一からやり直しとなるのでしょうか・・・?
私の豪快な放尿の夢は、ダム湖漏水の暗示だったのでしょうか?
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満天の・・・

2010-09-22 13:29:39 | 夢屋王国

満天の…と来れば『星』と続く。
今夜は「中秋の名月」、「芋名月」でもあります。
夢屋王国内にも試験的に「どだれ芋(里芋)」を10株ほど植えてみましたが、まだ収穫には早いようであります。しかし、しびれを切らした友人を納得させるために、9月20日の敬老の日に一株掘り起こし、山形名物の芋煮を作りました。今年取れたての新米と共に天の恵みに感謝しながら、生産者の喜びを一足先に頂戴しました。
さて、夢屋王国の新米「はえぬき」は、夏の水不足や紋枯れ病など、国王の心痛の種となって参りましたが、ようやく昨日刈り取りを終えました。明日の午後には籾すりをし、出荷出来る状態に調整します。夏の高温に悩み、秋は雨に悩まされ、疲れが一気に溜まってしまった5ヶ月間でしたが、終わってしまえば脱力感とちょっとした満足感がジワジワと湧いてきました。
満天の…との前振りは、実は「満点の…」とすべきところかもしれません。今年一年、満点を目指すあまり、疲れが溜まってしまったようです。所詮、遊びの範疇と思っていたはずなのに、いつの間にやら自分の技術や知識を過信し、失敗が許されないかの如く考えてしまう。いつの間にか笑顔も消えてしまうような毎日になってしまいました^^;
3年ほど前であれば、収穫をみんなで喜び、ワイワイ、ガヤガヤ過ごしてきた毎日が、子どもが巣立ち、母の認知症が進み、父が亡くなってしまう。軽い鬱と思える日々が続きました。幸せな日々というものは、中々、その時気づけないものだなどと、フ~っと秋の夜空を眺めながら感じております。
ホッホッホ。これから秋の恵みにひたる毎日…いや、菜っ葉攻めと言った方が適当かもしれませんけど…。

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秋野菜

2010-09-06 12:58:38 | 夢屋王国
昆虫のお目めを追いかけている内に、あ~あ、遂に「ハエ」の目玉に辿りついてしまいました。畑の雑草に止まった『センチニクバエ』と思われる種でありますが、こうした画像は婦女子に嫌われる第一歩であります^^;
カンカン照りの土曜日に、白菜を植え付け、山形青菜の種をまき、大根を播いて、クキタチを播く…この日照りで秋野菜は発芽するのでしょうか?
この夏、珍しく夏バテし、色々考えた挙句、「夢屋王国」という自分の理想国家像と仕事や農作業の経験不足から、課題とスキルに大幅なかい離が見られ、悩むうちに精神的にも肉体的にも疲労を感じている自分に気付きはじめました。
もうすぐ、我が家の古老の一周忌。疲れた体を持て余しながら、あと1週間程度で稲刈りに突入するのではないかと、また次の作業を考えています。
そこで、私は一周忌をひとつの区切りとするため、しばらくの間、夏休みを取ることにしました。一週間程度で復帰できると思いますが、稲刈りが終了するまで力を蓄えて来ますので、みなさん、突然お休みなさい…はれ~。
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おんぶにだっこ

2010-09-03 06:32:35 | 夢屋王国
「おとうさん、おんぶ!だっこ!」
小さな子どもたちが、歩き疲れたり遊び疲れると、親の都合には関係なく突然の要求を突きつけられたりします。もう成人した我が家の子どもたちのことを考えれば、懐かしい思い出であります。夏のうだるような暑さの中では、おんぶする方は大変なのですが、一方の子どもたちはどうだったのでしょう。子どもって暑さを感じないのでしょうか^^;
昆虫のお目めに興味を持って、さて、何作目でしょうか。本日は、隣の畑で見つけた『オンブバッタ♀』であります。昆虫の目は『複眼』として一律に扱われ、代表的な構造図は「トンボ」の複眼が掲載されることが多いのですが、何故かしら、お目めの中心に黒い眼点のような物が見えます。骨格や色彩から、カメレオンの目を連想してしまいました。『オンブバッタ』の目がカメレオンの様に、周囲を確認するために、くるくる回るなどと言うことは聞いたことがありませんし、アップして構造を見ていても回ることは無いだろうと思います。あくまでもイメージの世界なので・・・。
『オンブバッタ』と言われる所以は、交尾の際に♂が♀の上に「おんぶ」している姿が良く見られるからと言うことでしょうが、代表的な「蚤の夫婦」であります。「バッタの夫婦」に『蚤の夫婦』という表現は如何なものかとも感じますが、体格差は一目瞭然。いつも一緒で仲が良いよねぇ・・・これもまた、イメージの世界であります。『オンブバッタ』の夫妻が、夫婦喧嘩をしたら一体どうなるのでしょう?国王の妄想は、果てしなく続くのであります。
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