どこのご家庭でも、ほとんどの場合、オヤジは内閣総理大臣の地位を与えられているように見えますが、その内情は、おかみさんが財務大臣として大きな権力を掌握しているのではないでしょうか?
昔なら、宝くじを当てて夢の不労所得(利息)生活などと考えておりましたが、期日指定1年物で0.77%程度の金利では1億円預けても77万円の利息に対して20%の源泉分離課税を受けて、手取りは60万円。これでは利息で食っていけない。低金利の時代は、預け入れには不利かもしれないが、借り入れに対しては有利に働き、設備投資に向かうべきなのですが、貸し手側(銀行)が融資してくれない。実質的には、産業(物つくり)による経済の振興には向かわず、相も変わらずマネーゲームによる金融商品で利ザヤを稼いでいる状況に変わりはないようです。
有るようで無いのが「金」、無いようで有るのが「借金」などとも申しますが、近隣の農家経済・収支をみても成功者と破綻者の両極に振り分けられつつあります。主な融資の担保となった土地は、資産としての価値を持たなくなり、返済に窮した場合、同じ零細な農家が連帯して保証することになる。このまま進めば、農家も倒産を続ける負の連鎖が容易に予想できます。
経営に理念の無き者は去れ・・・自由主義経済や勝者の論理だけで、日本の農業を語って良いのだろうか・・・自国の食料さえ調達出来ない国が繁栄を続けるということは、古今東西ないように思えるのですが。
立ち上がるのは政治好きなジイサンたちでは無いと、田圃の『イチモンジセセリ』がセセラ笑っているのであります^^;