その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

春の恵み

2009-04-30 19:19:19 | 暮らし

吾妻山系の山々から地下浸透した水が、我が家の庭の井戸から湧出する頃、
我が家の古老が、昔友人から実生で分けてもらった『ミズバショウ』が開
花します。井戸水の排水路に植えたもので、かなり窮屈そうですが、毎年
同じ場所に咲きます。さすがに山の湿原で見る『ミズバショウ』と違って
葉の先端や白いガクの先が、縮れてしまいます。
やはり、山の物は山で見るに限ります。

古老が永年育てている『ウラジロヨウラク(西洋シャクナゲ)』も

この陽気で一斉に咲きだしました。『アヅマシャクナゲ』や『ガッサン
ショクナゲ』は、高山植物ですから、決して採取しないように…。
『アヅマシャクナゲ』は、雪の状態にもよりますが、5月末から6月初旬
が見ごろとなるのでしょうか?
やはり、山の物は、山で愛でるのが一番です。
ただ、足腰の弱くなった古老に、「さぁ、吾妻に登れ、藪を漕ぐぞ」
などと言ってみても詮無きことです。
庭先で、春を感じる楽しみとして、夢屋庭園は、春の恵みに包まれて
います。


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ご褒美

2009-04-29 20:47:34 | 暮らし
我が家の『ウラジロ(西洋シャクナゲ)』が咲きました。
本日、「昭和の日」でお休みですが、今朝も早よから、また缶拾い。
朝6時から私のフィールドNo.2、『蛭沢湖(ビルザワコ)』のボランティア。



へら鮒の野釣りの現場(人造湖)です。小一時間で、軽トラック1台分の
ゴミ(ほとんどが生活ゴミと釣り人の弁当ガラ、空き缶です。情けない)
休日は、へら鮒釣りと決めているのですが、今日ばかりは、積み残しの
農作業をしなければなりませんでした。ゴミを集積所に運び、そして朝飯。



次に、稲苗箱の位置を交換する作業。(温度差で中央部の生育が良いので、
温床の苗箱を左右入れ替えて、成長差を整えるのです。)



ほんでもって、田圃の荒起こし前に肥料を散布。(残念ながら有機農業
ではありません。)必要アイテムは、ペットボトルのお茶と肥料の容器。



動噴(動力噴霧器)で散布することもできるのですが、所詮、20aの
篤農家でありますので、ミレーの『種をまく人』のごとく、少しずつ
手で撒いていきます。格好良いでしょう?黄色のゴアテックス合羽。
少々、贅沢のようですが、まずは格好から入っていきます。私の場合。
と言うよりも、釣りで散々使ってくたびれた合羽を農作業用に下ろし
ただけなのです…。

さらに、積み残しの『くろ塗り』作業を終え、何か物足りなさを感じ、
我が第二フィールド『蛭沢湖』に再度でかけました。目的ですか?



今日も釣り?いいえ。今回は、山菜の『こごみ』を取りに出かけたのです。
うふふ、今朝のボランティアで自生地を見つけて来ました。
本日のご褒美は、適度な筋肉痛と山の恵みでありましたとさ…。
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豚インフルエンザ

2009-04-27 19:19:19 | 世迷言
      ※画像出展はフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
          A型インフルエンザウイルス電子顕微鏡像

「鳥インフルエンザウイルス」に続き、『豚インフルエンザ』の話題で騒然と
しておりますが、マスコミ報道が良く分らない。成田空港でアメリカ・メキシコ
帰りのサーモセンサーによる発熱者のチェックを行っているというところまでは、
なるほどと思いますが、某民放の報道番組では、「これがスタッフが入手した
『豚インフルエンザ』です。」などとキャスターが真顔で解説を始めるので
首がフクロウのように横に90°位傾けたくなるような気持ちです。
一般の人が、『豚インフルエンザウイルス』の電子顕微鏡画像を見たところで、
変異した箇所を同定できるものでもないし、ましてや裸眼で見えるはずのないも
のを実体として放送しても誰の目にも見えないのですからどうしようもない。

ただし、豚は人間と遺伝子情報が近いから、「鳥インフルエンザウイルス」より
「豚インフルエンザウイルス」の方が、変異後、人に感染し易い可能性があるこ
とと、既に、『豚インフルエンザウイルス(変異株)』は、人から人への感染が
始まっている可能性があり、比較的体力の無い老人や乳幼児は、「鳥インフルエ
ンザ」同様、手洗いやうがいなどを徹底して予防に努めてください…と報道すべ
きではないのだろうか?
メキシコを始めとする死亡総数は103名。これは事実。水際での上陸阻止をするの
も確かに有効。豚肉を加熱処理すれば、食事では感染しない…?加熱調理後の
肉は確かに大丈夫だが、生肉を一度も手に触れないで調理できます?
この辺から、風評被害の話の種は出来上がる。日本は世界一衛生環境の整った飼
育舎で肥育しているから大丈夫…オイオイ、これ誰のコメントだ?
豚の飼育環境が衛生的だから、『豚インフルエンザ』は、安心・安全だったら、
多くの日本人が、『人インフルエンザ』にかかりません。

本当に「国民の知る権利」に正確な情報を提供するのがマスコミの使命である
のであれば、少々、ネタ取りが不足しているような気がします。
風評被害に気をつけましょう。いやはや、風評被害の先陣を切っているような
箇所があると思うのは、私だけでしょうか?
       
       
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米価は下がるのか(3)

2009-04-26 22:54:39 | 暮らし
春先は、様々な総会事で連夜の飲み会。米価に関する考えをまとめる事もなく、
数日が経過してしまいました。今日の『サンプロ』を見ておりましたら(こちら
では、CATVなので今夜9:00)に見たのですが…。)米価の話題。石破大臣も登場
しているではないですか。

ん~。結局、私の思いとは少々かけ離れておりまして…。前段、田原総一朗さん
の「(小規模)農家が土地を離さないのは、資産としての価値観から手放さない」
「300万円の土地が、公共事業・工場用地で数千万、場合によっては数億になる」
ちょっと待って下さい。都市近郊ならまだしも、水田10a(1,000㎡)現在80万円。
我が在所では、土地改良事業の済んだ条件の良い田圃でもこれが、売買価格。
確かに「道路(公共事業)でもひっかからないかなぁ…。」などと言う、冗談と
も本気とも取れるお茶飲み話はありますが、80万円でも買い手が付かないのが
現状です。

大規模化で夢を与える。それでは秋田県の大潟村は、一体何だったんでしょう?
国家プロジェクトで入植させ、同時に減反政策は始った。ヤミ米は徹底的に取り
締まると大騒ぎをしていたら、特別栽培米・縁故米はO.K.
何を信じ、何に希望を持って明日を考えれば良いのか?農政自体が裏切り行為を
続けてきたのではないのか?米価は下がる。だから、生産調整は必要である。
いや、規模拡大を行って少々米価が下がっても、効率的な大規模農家を生き残さ
せるのだ。もう延々続いてきた議論である。

我が在所、高畠町には、全国食味コンテストで金賞を連続受賞されている上和田
有機米生産組合の『遠藤五一さん』という方がいます。
ネット上で販売価格を調べますと山形県産コシヒカリ5Kgで、6,900円。
一俵(60Kg)当たり82,800円ですよ。一反(10a)当たり7~8俵の収量と仮定して
粗収入は579,600円~662,400円。我が家なんか、12俵取っても147,600円ですから
ただし、遠藤さんは、無農薬・天日干しを基本とされていますから、無論、生産
面積に限界がある。
私が言いたいのは、農家の生き残り策は、もう少し多面性があっても良いのでは
ないかということです。遠藤さんたちのグループは、決して夢を持っていない訳
では無いでしょうし、一方、作付面積にも限界がある。ましてや、5Kg6,900円の
米を毎日食せる人も自ずと限界がある。
生産調整を完全廃止すれば、一時期、米価は7,000円台になるだろうと予測値が
出ておりますが、この低下率からすると消費者米価は、10Kgあたり1,800円台まで
落ちるのではないでしょうか?これによって助かる消費者の方が、おそらく多勢
であろうと思います。

今までの農政は、とかく画一的で、総てを一律(平等)にしないと票にならない
側面を持っており、巨大商社…農業協同組合の集荷・販売効率の側面から考えら
れることが多かったのではないでしょうか?
所詮、趣味の世界(恥の文化)で耕作している我が家では、私の退職後の趣味と
して、生き残る???ことになると思うのですが…。
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くろぬり

2009-04-25 21:22:59 | 暮らし
白塗りという言葉は、聞いたことがありますが、『くろぬり』って何…?
そう言えば、『黒塗りの高級車』はあるか…。
オラが在所では、田圃の畦畔(あぜ)を『くろ』と呼びます。
なぜ、『くろ』なのだろうと思うのですが、理由が浮かびません。
我が家の田圃は、都市計画法上の準工業地域にあり、それでも未整理地。
世が世なれば、工業団地の用地と変わっているはずなのですが、細々と
米を作っております。
今では、トラクターのアタッチメントで畦塗り機がありますので、規模の
大きな農家は、一気に畦塗りを行うところですが、まぁ資金的にも苦しい
状況なので、スコップ片手に『くろぬり』を行います。
畦の崩れを修復し、水田面からの漏水を防ぐ効果がありますが、今では
秋作業の際、コンバインで崩れた個所を修復している状態です。

水田面の土を掘って、畦に乗せ、踏みつける。そして、スコップの裏で
叩きつける。粘土質の土は、壁塗りのように滑らかになる。
はい、お仕舞い。と言いたいところですが、こんな作業延々と続けている
と足の裏側が痛くなる。田起こし(耕起作業)までには終わらせる必要が
あるのですが、今日は、一日、雨と寒さで嫌気が差して、早々に引き上げ
てきました。

我が『モンテディオ山形』は、首位アントラーズを引き分けを演じて善戦。
この作業で、見逃しちゃいました。
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山水画

2009-04-24 19:19:19 | 暮らし

僅か3ヶ月前は、白と黒だけの世界が、春の息吹にあふれています。
今や日課となりつつある春の散歩(メタボ対策ではありません。)は、
いつものフィールドを避け、近くの養鯉場(鈴沼)に出かけました。
『コシアブラ』は無いか?ワラビはどうか?結局、食い物を探す散歩
になっています。

ソメイヨシノは葉桜ですが、ヤマザクラが盛りです。
マルハナバチが営巣の準備を始めており、日なたでは、ヒラタアブ
の羽音が、頭の周りで耳鳴りの様に響いてきます。
こんな時は、何か発見をと思うのですが、ピンボケの写真で今日は
見送ることにします。
明日からまた、天気が崩れる模様。
田圃のクロ(畦畔)立てをしなければならないのですが、今夜も
飲み会です。

 

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秋でも無いのに

2009-04-23 19:19:19 | 暮らし
植物は、摩訶不思議なものです。
とある庭のモミジの葉は、春なのにもう真赤です。
種類によっては、赤黒い葉のモミジもあり、さほど驚く必要も無いのですが、
このモミジは、春先赤く展葉し、次第に緑色に変わって行きます。
さらに、秋には、また赤く紅葉する。
不思議だな、面白いな、などと感じております。科学的には、アントシアン
とクロロフィルの増減による色素変化となるのでしょうが、これでは世の中
味気なさすぎる。
模範解答ばかりだと、世の中面白くない。
①新緑の葉が、次第に緑色を濃くし、秋に赤く紅葉する。
②新芽の赤い葉が、夏に緑色になり、秋にまた赤く紅葉する。
ただし、②の解答を書く子どもは、きっと落第生だろうね…。

今夜は、また飲み会なので、手抜きの書き込みです。
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米価は下がるのか(2)

2009-04-23 18:00:00 | 暮らし

日本人特有の『恥の文化』が支える我が家の稲作。
一度、「趣味でコメを作ってます。」と自己紹介したところ、
「20aを耕作して、趣味ということはないでしょう?」と返されたことが
あります。残念ながら、現在の米価と機械力の無い小規模稲作者は、
どうあがいても赤字であることが明白であり、農業(なりわい)として
の構成要件が満たされておりません。


我が家のような小規模作付者は、農地法などの制約により耕作面積は
増やせないので、農水省の大規模効率化(費用の低減化)はかなわない。
単純な損益分岐点を示すグラフを書くまでもなく、売上金(米価)を
上げるか、費用をいかに低減するかの2者択一のうち、売上金を伸ばす
以外ないのですが、選択支はひとつしかないのです。

飲み会につき、明日に続く…。

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米価は下がるのか?

2009-04-22 23:03:50 | 暮らし

石破農水大臣は、農林族のタブーに果敢に挑戦し、減反政策の見直しを指示したそうで、さすが農林族の議員さんたちの猛反発を恐れ、試算結果を公表しながら世論の動きに合わせ、なし崩し戦術を取る模様であります。
減反を止めれば、米は生産過剰となり価格は現在の3分の2程度になるとか。
これでは農村は崩壊する…もう充分崩壊していると思うのですが…。

「柳の枝に猫がいる。だから~ネコヤナギ~♪」
『天才!バカぼん』の世界であれば、充分のどかな世界ではあるが、
我が家の田圃の隣、耕作放棄地の柳の枝では、もう笑うに笑えない。
5年も放棄すれば、いとも簡単にこのような情景を創り出すことが出来ます。
「全国一筆調査を実施し、耕作放棄の現状と事由を調査する。」
農林省のお役人は、何を戯けたことをおっしゃっているのでしょう。
経営が成り立たない。転作作物では飯が食えない。だから放棄する。
まったく単純な構図でしかないのに、後付けの理由が必要なのでしょうか?
結論は見えています。だから、規模拡大し、生産効率を上げ、認定農家に
土地を集約する以外ない。
1ha区画の土地改良を進め、大型化を推進する。
農家は、水管理が出来ないから、会計検査が終われば、中グロ(畦畔)を
後からこさえる。
農林省の頭脳がアメリカナイズ
されても、農家の脳は、瑞穂の国のままなので
結局、農水補助事業は何だったの?ということの繰り返し。
田圃を荒らしたら、隣の耕作者に迷惑をかけてしまう…。ただ、それだけの「恥の
文化」で支えている。これが我が家の現状なのであります。

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菜の花で車を動かす。

2009-04-22 19:19:19 | 暮らし
本日4月22日は『アースデイ』地球環境を考える日であるとか?
毎年4月は、地域ボランティア活動が動き出し、先の日曜日は、集落内の
用水路の清掃(泥上げ)普段使わない部分の筋肉(太ももの裏側)が痛い。
今朝も早よから、こうして地区の高速道路下のごみ清掃を行いました。



結果は、ご覧の通りで、これでも一時期よりは良くなった方です。
周辺を耕作する農家が、車に弾かれた石や空き缶を拾い、高校の父兄会
が地域貢献として空き缶拾いをし、商工会建設部が拾ってもこの通り。
始めた頃は、ふとんや古タイヤ、自転車にオムツまで捨ててあり、4t
トラック2台分のごみが出たことを思えば、何歩か前進したと評価すべ
きなのでしょう。
捨てないでいただくことが、まず先にあり、次に缶コーヒーを飲んだら
身の回りの空き缶をもうひとつだけ、余分に拾っていただく。
こんなマイルールを作っていただければ、住み良い環境になるのですが。



集合場所には、こんな看板も…。
今、流行の『バイオディーゼル』
遊休地を使って運動展開中とのことですが、この運動も地域のご婦人方が
中心的な役割を担っています。
昔は、『女、子どもの出る幕じゃねぇ!!』などと偉そうに威張っていた
屁理屈屋のオヤジたちよりも、女子どもが活躍する社会になって来たよう
で、とても頼もしい限りです。
『菜の花で車を動かす』ではなく、『女が地球を動かす』だったりして。
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