春先は、様々な総会事で連夜の飲み会。米価に関する考えをまとめる事もなく、
数日が経過してしまいました。今日の『サンプロ』を見ておりましたら(こちら
では、CATVなので今夜9:00)に見たのですが…。)米価の話題。石破大臣も登場
しているではないですか。
ん~。結局、私の思いとは少々かけ離れておりまして…。前段、田原総一朗さん
の「(小規模)農家が土地を離さないのは、資産としての価値観から手放さない」
「300万円の土地が、公共事業・工場用地で数千万、場合によっては数億になる」
ちょっと待って下さい。都市近郊ならまだしも、水田10a(1,000㎡)現在80万円。
我が在所では、土地改良事業の済んだ条件の良い田圃でもこれが、売買価格。
確かに「道路(公共事業)でもひっかからないかなぁ…。」などと言う、冗談と
も本気とも取れるお茶飲み話はありますが、80万円でも買い手が付かないのが
現状です。
大規模化で夢を与える。それでは秋田県の大潟村は、一体何だったんでしょう?
国家プロジェクトで入植させ、同時に減反政策は始った。ヤミ米は徹底的に取り
締まると大騒ぎをしていたら、特別栽培米・縁故米はO.K.
何を信じ、何に希望を持って明日を考えれば良いのか?農政自体が裏切り行為を
続けてきたのではないのか?米価は下がる。だから、生産調整は必要である。
いや、規模拡大を行って少々米価が下がっても、効率的な大規模農家を生き残さ
せるのだ。もう延々続いてきた議論である。
我が在所、高畠町には、全国食味コンテストで金賞を連続受賞されている上和田
有機米生産組合の『遠藤五一さん』という方がいます。
ネット上で販売価格を調べますと山形県産コシヒカリ5Kgで、6,900円。
一俵(60Kg)当たり82,800円ですよ。一反(10a)当たり7~8俵の収量と仮定して
粗収入は579,600円~662,400円。我が家なんか、12俵取っても147,600円ですから
ただし、遠藤さんは、無農薬・天日干しを基本とされていますから、無論、生産
面積に限界がある。
私が言いたいのは、農家の生き残り策は、もう少し多面性があっても良いのでは
ないかということです。遠藤さんたちのグループは、決して夢を持っていない訳
では無いでしょうし、一方、作付面積にも限界がある。ましてや、5Kg6,900円の
米を毎日食せる人も自ずと限界がある。
生産調整を完全廃止すれば、一時期、米価は7,000円台になるだろうと予測値が
出ておりますが、この低下率からすると消費者米価は、10Kgあたり1,800円台まで
落ちるのではないでしょうか?これによって助かる消費者の方が、おそらく多勢
であろうと思います。
今までの農政は、とかく画一的で、総てを一律(平等)にしないと票にならない
側面を持っており、巨大商社…農業協同組合の集荷・販売効率の側面から考えら
れることが多かったのではないでしょうか?
所詮、趣味の世界(恥の文化)で耕作している我が家では、私の退職後の趣味と
して、生き残る???ことになると思うのですが…。