その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

秘密基地

2010-05-31 07:11:54 | 夢屋王国
土曜日、古老が大切にしていた「五葉松の盆栽」を植え替えました。植え替えたなどと言うと、私が手を下したように聞こえますが、実際には隣町に住む叔父の手を借りて植え替えたものです。叔父も13年前に妻を亡くし、孫も手を離れてやや退屈気味(失礼)。私のお願いに二つ返事で手伝ってくれました。かれこれ、3年以上植え替えていなかったものですから、植木鉢の中の根は、倍以上に伸び、水を吸えずかなり弱っておりました。2鉢程植え替えて要領を覚えたところで、作業を中断し世間話をしながら午前中の作業終了。午後は、覚えたての要領で「シャクナゲ」と「紅葉」を4鉢ほど植え替えてみました。
            
日曜日の午前中、田んぼの手直しをしながら「午後は絶対休む…。」そう心に誓って、のんびりする予定でしたが、先週吹いた強風で、友人Tが作った「キャンプI」のブルーシートが破れ、何故か、ファミリーテントを建てるハメに…。
「量販店で9,800円で日よけを売ってるよ…。」(夢屋)
「いやいや、それではもったいない…。」(友人T)
古道具屋を覗くと、ファミリーテントが2,500円でございました。景色を楽しむための隠れ家でありますから、付属のテント地は使わず、ブルーシートとハウス用のバンド・固定具を使って『キャンプO』の完成であります。
このテントを買ったお父さんは、子どもたちを連れて何度キャンプを楽しんだのでしょうか…。設営のために時間ばかり取られて、結局、売り払うことになってしまったのだろうなどと、下らない妄想をしながら、今朝、友人Tと朝のモーニングコーヒーを一缶。
もうすぐ50歳を迎えるオヤジの遊びにしては、ちと幼すぎる様でありますが、男たちは「秘密基地」が大好きであります。日除けから見る景色は、また違って見えるのもまた確か。近くに『コンフリー(ヒレハリソウ)』の花が咲いておりました。昔は、ビタミン豊富…などと言われて天ぷらで食べさせられた記憶がありますが、食べ過ぎは、肝静脈閉塞の副作用があるとか、最近ビタミン不足のオヤジたちに、刺すような毒気は残っているのでしょうか^^;
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心の愛

2010-05-28 06:58:16 | 夢屋王国

朝目覚めて、次々と花が咲いていることに気付きます。
こうした変化に気付けるのも、少しだけ、心と体に余裕が出てきた証拠かもしれません^^;
紫色に咲いていた「あけび」の花も、いつの間にか花びらの装いを落とし、子房だけを残しております。仕事を早上がりしてアスパラ畑の草むしりをしましたが、アスパラの新芽の数以上に「ナメクジ」が活動しております。黙々と草をむしり、奴らは黙々と新芽を舐める。生きていくための、お互いの仕事ではありますが、路線の違いが出て参ります^^;
「殺処分」書けば簡単な文字ではありますが、心の葛藤に思いを馳せるとき、複雑な心境になってしまいます。ラジオから、「心の愛」という曲が流れて来ました・・・。

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仲間たち?

2010-05-27 07:07:40 | 夢屋王国

今朝の夢屋国王は、上機嫌であります^^;
降り続いた雨が上がって、曇り空ではありますが、朝仕事で計画通り田んぼに除草剤を散布することができました。昨年は、散布調整レバーの調整不足と経験不足から、一箇所に大量の除草剤爆弾を降らせてしまったものでしたが、今年は、歩速、散布量も適切な状態で完了したのであります。
昨年、我が家の古老は基準散布量の1.5倍量を散布するよう指示しました。理由は単純「効かないから・・・。」私が除草剤爆弾を投下した結果、20aの田んぼには、通常の2倍量の除草剤が散布される結果となりましたが、イネは枯れませんでした。いや、ある箇所はノビエの繁茂がすごかった。
しかし、東京都の農業改良普及員資格を有する国王が、2年連続で防除基準を超えて散布する訳にはいかない・・・。動力噴霧器を背負って、かなりのスピード(歩速)で散布した結果、何とか基準量の散布で終了しました。考えてみるに、古老の体力(歩速)では、通常の防除基準量に不足を来たしていたのではないだろうかと、今になって考えてしまいます。
            
我が在所、山形県高畠町は「有機農業のメッカ」とも言われる土地柄ですが、私は有機農業の実践者ではありません。ご覧のようにインゲンを畑に直播すれば「タネバエ」の被害を受けて約5割に被害が生じますし、家庭菜園やプランターにもやって来る「キスジノミハムシ」は、春大根の葉をボコボコにしてしまいます。
            
王国内の畑は、商品販売用の作物では無いので、多少の食害は気にしないことにしていますが、稚苗の段階で初期防除を徹底すれば、生産量には大きな被害にはならないはず・・・自分の食べるものだから、自分の食べ物だけは、薬剤を撒かないなどという姑息な考え方はしておりません。必要最小限の散布量がどの辺にあるのかを探るのも大きな課題だと考えております。夢屋王国には、厄介な仲間も多数生息しているのであります^^;
古老が大切にしていた盆栽の「五葉松」に花(?)が咲きました。植え替えをしないものですから、かなり弱っておりましたが、昨年の秋に地に下ろし、叔父のアドバイスを受けながら植え替えてやろうと思います。盆栽には興味が無いのですが、古老の思い出の品なもので・・・とほほ。

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同じ光景

2010-05-26 06:50:25 | 夢屋王国
夢屋王国内の開墾エリアに、取り敢えず植え付けようと思い立った「トウモロコシ」が発芽しました。関東から東北にかけて大雨注意報が出ており、こんな朝は田んぼの水量だけを確認しておけば、のんびりと朝のひと時を過ごすことが出来ます。
            
朝のお供は、いつものように「アマガエル執政」であります。両手を広げ、一丁前に田んぼを眺めておりました。昨年の手帳を見ていると、やはり一週間程度、作業が遅れています。天気が落ち着かないことが一番の原因ではありますが、お盆前の商品出荷を目標としている訳ではないので、多少の遅れは我が家では気になりません。しかし、専門の果樹農家にとっては、出荷の遅れが、即、価格に反映されることから、のんびりとと言う訳にもいかないことでしょう。
            
植え付けから三日で、イネには新しい根が出始めています。植え付けから一週間もすれば、しっかりと活着(根付く)することでしょう。つくづくと植物の生命力に感心させられる瞬間であります。そろそろ除草剤の散布をしなければならない。空を見上げながら、また次の作業を考えます。
畑や田んぼの命は、今年も同じように季節を送っております。人為的な失敗や多少の変化はあっても、気付かないまま時が過ぎてしまいます。今年の失敗は、来年気をつければまた何とかなる…。そんな悠長な考え方でも季節は巡っていきます。あぁ、子育てに失敗したかなぁ…これだけは、今を大切にしないと後戻りできない行為のようですが・・・とほほ。            
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産地直売

2010-05-25 05:58:21 | 夢屋王国

朝日が昇ると目が覚めて、夕日が沈むと眠くなる…。」昔、上映された『ブッシュマン』の映画のような生活が始まりました。昨年も紹介いたしましたが、裏の畑にひと株だけ残ったウドを遮光栽培して、味噌だけで「生」のままいただきました^^;
画像手前に見える緑のウドは「山ウド」として販売され、遮光によって白く伸びたウドは「白ウド」となる。まったく同じものなのですが、採り立ては実に美味しい。昨年は、我が家の古老に食べさせ喜んでもらいましたが、そんなことを思い出しながら仏壇に一本丸ごとお供えし、今年は近所の友人Tといただきました。
私も良く知らなかったのでありますが、友人Tは、こうしたアクの強いものが好物なようで、瑞々しいウドを大絶賛であります。
「ウドは、意外にも東京都内でも生産が盛んで、むしろ、こうした食べ方を知らないのではないだろうか?」
「朝取りしても、スーパーに並ぶ頃には、鮮度が落ちてしまう。こうして生産者だけが知る楽しみがあっても良いのではないか。」
などなど、ウド一本で話題が弾むのであります。
日本国内すべての物が「お取り寄せ」で楽しめるのであれば、産地と消費地の差は無くなってしまいます。産地に行って初めて楽しめる味があっても良いのではないか・・・というのが私の考え方であります。お金さえ出せば、何でも買える。ちょっと待ったぁ~。生産者の喜びや楽しみは、こっそり残して置くのであります^^;

 

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隣の芝生

2010-05-24 07:04:46 | 夢屋王国
「今年は補植などしないぞぉ~!」と決意して田植えに臨みましたが、春作業をお願いしているHさんの田植機は、今年も不調・・・一列欠株が出たり、浮き苗があったり、土曜日の午後、植え付けは終了したものの、日曜の朝から補植作業をする羽目になってしまいました。本当は、1週間ほど置いて、稲の根が活着した頃に行う作業なのですが、来週は「一発除草剤」を散布したい。次は追肥を散布したい。そうした作業が頭に浮かぶと、少々無理をしても大まかな手直しだけはしておきたい。焦らないと思いつつ、焦りは収まりません^^;
            
今朝は全国的に雨。水田の水嵩を確認するだけで充分。ようやくブログを更新する余裕も出てきました。「五月(田植え)が終わるまでは・・・。」何だかんだ悩んでも、田植えがひと段落すれば、気分的に楽になります。昨日、作業をしながら、田んぼの畦から顔を出した白い物体を発見しました。昨日は乾燥していたのでプラスチックのような手触りでしたが、今日は雨を吸い込んでマシュマロのような柔らかさになっています。大きさは丁度、鶏の卵の大きさ・・・私も初めて見る卵塊であります。こうして何かを見つけると心が躍るのは性格でしょうか^^;
            
お隣さんと比べたり(特に子どもを他所様と比較してはいけない)してはいけないと思いつつ、この季節、どうしてもお隣さんの畑が気になります。田んぼは男、畑は女・・・そんな作業分けをしている訳ではないのでしょうが、春作業がひと段落するまでは、なかなか畑に手が出せません。どうしても各家庭とも女性のほうが畑作業が上手なような気がします。私などは、近所のおばあちゃん方に作業手順を教わったりもします。農業もやり方次第では、儲かるのでは・・・そう、作業も収入も規格化されている稲作よりも、畑に設けの可能性がある・・・そんな風に考えながら、夢屋王国の草はどうなるのだろう?と恐怖さえ覚えてしまいます^^;
さて、農作業を終えて夢屋王国に帰還すると、キャンプT内での焚き火を禁止(ご近所の苦情で・・・)された友人Tが、ぶどう棚エリアを利用してキャンプIをちゃっかり設営しておりました。通称「第3サティアン」。オヤジたちの集会所がまたひとつ出来上がりました^^;
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戦闘前夜

2010-05-21 06:57:08 | 夢屋王国

前日までの雨が上がって、今日は全国的に高気圧に覆われお天気が良いらしい。二年越しで交渉してきた仕事上の懸案事項も今日の午後には概ね解決する見通しが立ちました^^;
例年であれば、機械保有者の都合に合わせ「田植え」作業を行うところですが、今年はどうしても平日に休みが取れず、我儘を言って明日の土曜日に我が家の「田植え」を行う約束をしました。田んぼの水は、一転、溢れかえる程に水路を流れ、水の少なさにオロオロしていた毎日がウソのようです。
一方、王国内の畑は恵みの雨と追肥で勢いを増したように見えますが、雑草もまた途轍もない勢いで伸びております。
            
田んぼの脇の荒地に咲いた「ハルジオン」は、同じ花に見えないほど、紫色のタイプと白色のタイプが咲き乱れておりました。世の中とは、万人に都合の良い方向には向かわないようで、晴れれば喜び、一方、水の不足を憂い。畑にとって恵みの雨は、雑草にとっても精力増強剤になる。人生なんて、そんなものかもしれません。
「ハルジオン」とこれから咲く「ヒメジョン」の見分け方は、葉の付き方や茎にできる小さなトゲで見分けられるなどと言われますが、一番簡単な方法は、茎を折った時に、茎の中が空洞であれば「ハルジオン」と思って間違いないようです。朝露に濡れた「タンポポ」の綿毛が一段と白く朝日に輝く農道を軽トラックで走りながら、明日の戦闘に思いを馳せる国王であります。

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今日は雨・・・

2010-05-20 06:59:55 | 夢屋王国
連休以来、今日は雨…。
我が家の田んぼの水は、順調に水嵩を増しております。この辺になると、人智無用と言いますか、結局のところ時間が解決してくれることを思い知らされました。雨が降れば、簡単に水の見回りを済ませ、畑仕事も出来ないことを良い事に、久し振りに駄農の象徴である「だいこんの花」を一枚。ここのところ、家の周りの花にさえ目を向ける気持ちの余裕が無かったような気がします。
            
畑に放置してある「四代目のキャベツ」も花をつけました。いい加減な管理で、良い加減(よいかげん)な花を楽しんでおります^^;
結局のところ、お天道様には敵わない。季節の移ろいに抗ってみてもしょうがないと、ようやく心が落ち着き始めた、百姓一年生であります。
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見ず知らず

2010-05-19 12:50:48 | 夢屋王国

朝5時に起きて、出勤前の田んぼの水の見回り。今週の土曜日には田植えを行う予定でありますが、代掻き後の一週間、田んぼの水が気になってしようが無いのであります。夢屋国王のここ二週間の憂鬱の原因のひとつに水不足があります。
            
ブログでも何度かご紹介した夢屋の父祖伝来の水田でありますが、ご覧の通りの未整理地。耕地整理(土地改良)が行われた水田は、各区画面積が古いもので30aであったり、最新の耕地整理では1haの区画面積のものまでありますが、寄せ集めの未整理地は、7a程度の不整形の田んぼの連続です。さらに、各区画に水路が取られておりませんので、ご覧のように一枚の田んぼに灌水し、オバーフロー部分の水を次の田んぼに回すという、我が在所では、「掛け越し」と呼ばれる方法で水を溜めていきます。冬場に縦横無尽に穴を掘り巡らせた「野ねずみ」の穴で、畦畔から水は漏れるは、水路に上流から水が来ないやら…。正直なところ、「どうすべぇ…?」と悩む毎日でありましたが、ようやく水が末端の田んぼまで巡ってきました。「水争い」で傷害事件も起こるような水を巡る昔話もあるほどです。我が家の古老が「ようやく、上(カミ)から水がゴウゴウと唸って流れてきた…。」などと嬉しそうに言っておりました。農家の親父は「詩人」であるなどと、感心したこともありましたが、こうして水が巡ってくると、音や肌で感じる冷たさも心地良さを運んでくることに気付いたのであります。
これでも、ここは準工業地域(都市計画区域)であり、当然、固定資産税や都市計画税を納めております。色々な思惑や景気の低迷で、今でも未整理地のまま非効率的な稲作が行われています。水路際で鳴く姿の見えない(見ず知らずの)「トノサマガエル」の声に尻を叩かれながら、作業する毎日であります。

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王国新装開店

2010-05-18 13:30:41 | 夢屋王国

のんびり、ゆっくりが生活信条の「夢屋国王」でありますが、今年の春は余裕がありません。経験のない低気温や新たに増えた領地の開墾?(耕作というよりは開墾が適切かと^^;)など思いのほか時間が掛ってしまい、少々気が滅入ってしまっておりました。
しかし、友人とは良いもので、近所に住む「キャンプT」の運営者であるT君の手助けにより、王国も少しずつではありますが、畑の形を見せてきました。(友人T君は、この夢屋王国に「ダッシュ村」を夢見ているのかもしれません。)
さて、夢屋王国のことは話題にしますが、一体、どれほどの広さがあるか本日はご紹介(自慢)したいと思います。
            
前オーナーが管理している畑と奥が通称「山菜園」であります。現在、「コゴミ」と「ワラビ」、「ギンボ(オオバギボウシ)」が最盛期であり約700㎡の面積があります。

            
続いて、T君が頑張ってくれるであろう「アスパラ畑エリア」ここだけでも500㎡あるのではないかと思われます^^;
            
国王がいい加減に担当する荒れ地エリア…ここだけでも500㎡ほどあるでしょうか?まだ、ゴロ土で畑になるような状態ではありません。今年は、トウモロコシと枝豆を植えてみようかなどと思っておりますが、2t車で運んだ堆肥(画像右手上)の効果などほとんどないような気がします。
            
そして、水田エリア。実測でも700㎡ほどありますが、昨年まで「ガマ」や「ヤナギ」、雑草で一杯でしたが、今年は灌水と日干しで何とか水田の形態に戻したいと考えています。
以上をご覧になっていただいただけでも、国王が憂鬱になる理由が分かっていただけるのではないでしょうか?朝露に濡れた「ワラビ」を眺めながら、今日は少しだけご機嫌な「夢屋国王」であります。
これから、梅雨の季節を迎えた時の王国の変容を時間を追って紹介できると思います。

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