一昨日ご紹介しました『オモダカ』は、私のイメージからすると、こんな感じです。通勤途中の田圃は、この『オモダカ』がビッシリと生い茂っています。水田や使用除草剤によって、主立つ雑草の種類もまた違うようです。久し振りにカミさんが夕食の準備をしている間、こんな細工をしているオヤジは、かなりの暇人です…^^;
私の書き貯めたブログの中で『雪中野菜』に関する閲覧が多く、今年の5月30日(詳しくはhttp://blog.goo.ne.jp/yumeya2008/e/41119e7e82accc228a3b8b43bbc272e2 をご覧下さい。)に植え付けた収穫後の雪中キャベツは、本日ここまで成長しました。
まだ、収穫には早いのですが、「一度で二度おいしい話」としてその後の経過をご報告いたします。キャベツの種子はそこそこに高価ですし、秋植えのキャベツを雪の下から収穫し、春先、気温が低い状態でビニール被覆をしながら苗を育てることを考えると、「何だか、いけそうな気がする~」と吟じてみたくなります。来年は、本格的に試してみようかなどと、本気で考え始めました。自家採種が困難なF1品種が主流の作物が多い中、側芽を利用した再生栽培は、品種本来の特質を失っているわけではないので、自家消費分には十分耐え得るものではないでしょうか?何故か、今夜の夢屋国王は、アカデミックに思えます。(誰も褒めてくれない時は、自分で自分を褒めてあげるのが、夢屋流です。)
自家増殖の話題で、もう一席。今は亡き祖母が大事にしてきた『うど』をもう少し増やせないかなどと思っておりましたが、梅雨時期ならば株分けもO.K.などと考え、株間にスコップを突き立てたものの、根が着いていない状態で掘れてしまいました。「こりゃ、ダメだね…」と思いつつ、深鉢に鹿沼土を入れ、挿し木しましたら、ご覧のように脇芽と幼根が出始めました。芽出度し、芽出度し…とダジャレを言っている場合ではない。これもまたイケそうです。
調子づいたところで、いつもの虫の話題が無いとお思いのあなたのために、本日は、取って置きの画像をひとコマ。
偶然の産物ではありますが、『ヨモギハムシ』とは違う緑色のハムシがいるなぁ…位の感覚で撮影したのですが、♀の背中にゴミが着いているので、投稿却下と思っておりましたところ、拡大画像でチェックしていましたら、何とこれが「ダニ」なのだに。偶然背中に乗ったのか、寄生性のダニなのか…真偽は定かではありません。もう少し鮮明な画像を張り付けられるテクニックを覚えましたら、またの機会にご覧いただきます。
ダニなんて…みんな興味無いよなぁ~。
友人が注文したつまみは「オニオンスライス」、田舎者の私は、そういった食べ物があることも知りませんでしたが、スライスして水にさらしたタマネギにかつおぶしをかけただけの食べ物が、妙に新鮮でおいしく感じた記憶があります。美人で優しいお姉さんだったような気がしますが、もう、その顔などは忘却の彼方にあり、髪が長かったことと、白い壁のクロスにチャバネゴキブリが這っていたことだけは、鮮明に覚えています。娘(二女)の元を訪れ、久し振りに降り立った国分寺駅は情景が一変し、お店の跡地にはマンションが建っていました。
自宅の鉢植えの「ほおずき」に訪れた「ハナカミキリ」の一種。「モモグロハナカミキリ」でしょうか?カミキリムシは種類も多く同定するのに骨が折れます。昨日、収穫したタマネギの「アーリーレッド」は、早速、オニオンスライスで頂きました。今は遠い学生時代の思い出と口の中に残る辛味を楽しみながら…。
ちなみに、近所のスーパーでは、「アーリーレッド」一個198円、なかなか高価です。山形名産さくらんぼをあしらってみましたが、少々イヤミですかねぇ。
6月の私の誕生日には、亡くなった祖母が作ってくれた『笹巻き』 今は、誰も作る人が居ないので、ひとつ自分で作ることにしました。大丈夫です。私も初めてですから…^^;
まず、準備するものは、
1.笹の葉 100枚 (自分のフィールドで採って来てください。上から5枚目位が手頃と聞いたことがありますが、画像でお分かりのように、5枚目はサビが出ていたので、今回は私と同じ3枚目を使用します。)
2.モチ米 5合程度(近所の農家から、5kg 2,000円で分けていただきました。)
3.いぐさ 50本(私のフィールドには無いので、スーパーで購入。熊本産198円。)
モチ米は、良く研いでたっぷりの水に一晩漬けておきます。笹の葉と自分の手は、ちゃんと洗ってください。いぐさと共にこれも一晩水に漬けてみました。
笹の葉とモチ米は、作業前にザルに上げ水を切りましょう。これで準備完了。
まず、笹の葉の先3分の2程度を使って、円錐形を作ります。この時、先端に隙間を作らないようにするのが、この作業のキモです。
この円錐に、モチ米をレンゲで一杯程度詰めます。後から煮て仕上げますので、この時も欲張らないのがキモ。
続いて、笹の葉の柄の部分を円錐の開口部に被せます。ここからは、各家庭によって成形の方法が違うと思いますが、祖母がやっていた方法を思い出しながら再現してみます。もう一枚の笹の葉を、折り込んだ葉の部分に重ねます。
重ねた笹の葉をふたつ折にします。この時、葉柄の方を長めにすると、後からまとめ易いような気がします。(習うより慣れろです。)
重ねた笹の葉を三角形に沿って折り込みます。
最終的には、こんな感じの三角形にまとまればOKです。ここからが少々難しい。いぐさの一端を口にくわえ、三方向をタスキ掛けしていくのですが、
私も亡き祖母の様子を思い出しながら結んでいますので、上手に説明できません。画像を見てタスキ掛けのイメージを持って結んで見てください。味に変わりは無いはずです…^^;
笹巻きを6個程度まとめていぐさを結びます。(後で吊るします)大きめの鍋で水が切れないように、水から煮ていきます。沸騰してから20~30分間、じっと我慢します。
茹であがるまでの30分間、今年の我が家のいちごでもご賞味ください。
ちなみに、この間、男の料理の場合は、後片付けをしておきましょう。いくら上手に作っても、台所に笹の葉やモチ米を散らかして置くと「おっかぁ」に叱られることに成りますから、くれぐれもご注意を…^^;
30分経過…(まぁ、適当な時間を)
はい、完成です。茹であがりは、ザルに取って冷まし、水分を飛ばします。後は、きなこなどお好み次第で、お召し上がりください。いぐさを水に漬けないと縛りづらいですし、縛りが甘いと茹でている最中、崩れてしまいます。私も3個、爆発させてしまいました。モチ米は、キチキチに詰めなくとも後で膨らむので大丈夫なようです。
初めてにしては、満足の行く結果であります…エヘン。
これから妻の実家に行って、小道具を仕入れてきます。味見は、夕飯で…。
続く…。
夢屋農園の片隅に今年も咲いた『ブルーベリー』の花。夏休みの後半には二女に摘まれることでしょう。
先週の木曜日、ふと感じるところがあり、残業後だというのに久々にパチンコに寄ってみますと、
座って5回転で入賞…1時間で50,000円稼がせていただきました。やっぱ、俺って天才!
イチロー風に言えば、「神が降りて来ました…。」となるところですが、昨日、釣りに出かけ道具の
積み下ろしをしていると、誤ってデジカメを地面に落してしまいました。良く落とすんです…^^;
家に帰ってビックリ…「あぁ※@△×~」 画像が出ない…カメラが動かない…。
結局、本日新しいデジカメに30,000円投資することになりました。まぁ、地域経済の振興に貢献したということで…涙
今年の1月、『雪中野菜』を当ブログで紹介いたしましたが、結球レタスは、雪中保存には向かないと結論づけました。
それでも凍み枯れた「雪中レタス」を3株ほど、根元からナイフで切り落とし、収穫したのですが、この春…
レタスが再生しました。
ナイフで傷つけられたことによる『カルス』からの分化…ん~今日はアカデミック。
同一個体から再生したものですから、これも立派な「クローンレタス」ということになります。
雪の中に捨てておいて、春再生野菜が楽しめるのであれば、これはこれで一挙両得。
「インビトロ…in vitro」下の学生実験では、中々うまく再生できなかったのに、
雪の下という「インビボ…in vivo」空間では、傷口も腐生菌の繁殖が抑えられ、安々と再生しちゃいました。
今年の冬も、ずぐだれて(怠けて)、『雪中レタス』とその再生に挑戦してみますか…。
挑戦といえば、本日、久々の雨で折角耕した畑がぬかるみ、何もすることなし…
いやいや、折角ですから「コナラ」の木に「シイタケの駒菌」を打つことにします。
釣りのついでに、私のフィールドNo.2から雪で倒れた木を切ってくるのですが、
(ちなみに、町道をふさぐ倒木を処理しているのであって、盗木ではありません。)
2年ほど挑戦し、「ひらたけ」や「なめこ」の菌を打ってみますが、夏場の水管理が
不適切(ずぐだれですが…)で、一度だけ、「なめこ」が一個なっただけ…。
今年は、基本に帰って、一番定着しやすい「しいたけ」から始めようと考えている
わけですが、『雪中レタス』のように偶然の産物を期待したほうが良いにかもしれません。
(新しいデジカメ…少し画像が良くなったような気がします。)
夢屋農・庭園の春の恵みをご紹介して、早や10回目。
我が屋敷には、一体何種類の動植物が居るのだろうと思ってしまいます。
(ふふふ、実は自慢しております。)
今日は、『シドケ(通称:ヤブレガサ)』山菜の王様などとも呼ばれますが、
これもまたキドイ(にがい…キドイとは、苦味ともやや違う独特のエグミ)
前回は、「ウルシの新芽」と「コシアブラの新芽」を間違えて食べてしまった
方のお話をしましたが、『シドケ』の場合は、その葉型から『トリガブト』を
間違えて食べてしまう方がいます。
画像出典:『壁紙.com 写真部』より
花が咲くとまったく違う植物と分かるのですが、展葉前の新芽は、判りづらい
かもしれません。
むしろ、同じキンポウゲ科の『ニリンソウ』の方が、なおさら判りづらい。
職場帰りに、私のフィールド1で、そそくさと撮影してきたので、画像が悪い
です。『キクザキイチゲ』の花が終わり、少しだけですが、『ニリンソウ』が
咲いていました。
やはり、素人の目には、『トリカブト』も『ニリンソウ』も区別がつきません。
『ニリンソウ』は、食べることができるので、これもまた中毒事故の報道が
あります。食には貪欲でありますが、素人は手を出さないことが無難なよう
です。とは言え、直売店でも、山菜の中に有毒植物が混じっていたなどと言
うことが、まれに報道されますから、この場合はどうしようもない。
山の春の恵みは、「目(め)で具(ぐ)を良く見(み)る。」ことから、
始めなければならない、「めぐみ」なのです。
ちなみに、職場の「めぐみちゃん」は、良く私にドクをはきます…^^;
「さくらの季節さん」「杏奈さん」さっそくコメントありがとう。
大型連休の仕上げは、やはり釣行と決めていたのですが、今朝ほど、我が家の
古老が具合が悪いと言う。最近、リュウマチの兆候があると診断され、力が入
らない。節々が痛いと嘆いています。それでも連日、畑に出ては草むしりなど
一日やっているものですから、体調不良も当然と諌めたところです。親不孝な
息子とは言え、少々気になって釣りは諦めました。
子どもたちは、朝一の新幹線で帰路に着き、妻は勤務日なものですから手持ち
無沙汰です。そこで、ブログにコメントをいただきました『さくらの季節さん』
のご質問に答えるため、フィールド内にある遊歩道を散策することにしました。
ご質問の内容は、『コシアブラ』を知っていますか…という内容でしたので、夢屋
のフィールドの懐の広さを自慢するため、ちょいと出かけて来ました。
これが『コシアブラ』です…真っ赤なウソです。これは、『ウルシ』の新芽です。
私の場合は、ツラの皮が厚く、ウルシにかぶれたことが無いのですが、知り合いの
母親が、『コシアブラ』と『ウルシ』の新芽を間違えて食べてしまい、とても酷い思い
をしたとか…何せ、「頭の中から痒い」という苦しみを2~3日味わったそうです。
これが、正真正銘の『コシアブラ』です。残念ながら、新芽は展葉してしまっていますが、
山形では、この新芽を天ぷらなどでいただきます。皆が新芽を取ってしまうので、所々
芽が欠けています。それでも、何個かの芽を残すあたり、山菜取りの仁義は心得た方の
所業のようです。山形県民は、本当に何でも食っちゃいます。
これだけ大きくなっていると食べることはできませんので、遊歩道の傍らに出ている
『わらび』を取って帰ることにしました。目的が、急に変わってしまう所が、夢屋の夢
屋たる所以です。
今夜から、年寄りの3人暮らしですから、一握りもあれば、夕げには十分です。
『わらび』と言えば、アク(苦味)抜きですが、私の場合、母親に教えてもらったアク抜
きをやっております。
自作のかまどで、稲わらを一握り焼いて、「アク(草木灰)」を作ります。これを収穫
した『わらび』の切り口に着け、鍋に『わらび』と「アク」を一握り。これに熱湯を注ぎ
ます。そして、一晩寝かせるのですが…。
見た目は良くありませんが、重曹で煮込んだりするよりは、確実に苦味が取れます。
昨夜、作った草餅を画像でお見せできませんでしたので、今夜の夢屋一家の夕食
をご覧ください。
古老は草餅。夢屋夫婦は、『うこぎ』ご飯…と言いたいところですが、昨日の草餅で
御飯が余ってしまったので、うこぎ炒飯になってしまいました。そして、今日収穫した
『わらび』のお浸しです。
「おいしそうですね…。」などと、コメントしないでくださいよ…美味しいんです。
ただし、妻は帰りが遅く、ウコギ炒飯は冷めてしまいました。
夢屋農園の『ラッキョウ』と『アサツキ』をつまみにプレゼントしました。
我が在所は、NHK大河ドラマ『天地人』の武家屋敷。T君は、今はときめく
「直江兼続」系の家臣団であります。(ただし、ご城下ではなく半農半武。)
敷地は、足軽で間口5間半×奥行26間(約10m×47m)、士族待遇で、7間半×
26間程に区画されておりますので、家庭内の菜の物は、調達できる広さがあ
ります。
我が家は、私の曾祖父が、この地に流れ着いた一門であるので、上杉藩とは
直接のつながりはありませんが、色々と上杉藩ゆかりの古物があります。
さて、このT君。数年間、裏の畑は荒れ放題だったのですが、昨年から何を
思ったのか、果樹園を志し、かんきつ類からお茶の苗木まで植え込んでおり
ます。残念ながら、多くは雪害で枯れたり、勢いが無かったりと1年目は、
惨憺たる結果でありますが、本人は決してメゲルことはありません。
むしろ、さらにアグレッシブに挑戦を続けております。まぁ、常識を覆すの
は、常識人から見た非常識が基本となるわけですから、彼の取り組みを笑う
ことなく見守りたいと思います。
ガーデンパーティは、『近江牛』のホルモンとか…。ブランド牛の臓物が山形で
ごちそうになれるのも、ネット販売の効果でもありますが、脂ぎったバーベキューに
は、エシャレット(らっきょう)やアサツキの塊茎を、生味噌で食するのも一興かと
思いまして…。
私自身も「にわか百姓」の一人に過ぎませんので失敗も多く、この『アスパラ』も
昨年の失敗作品のひとつであります。この失敗談は、後日に譲ることとして、
我が家でも古老と『アサツキ』を生味噌でいただきました。適度な辛みと風味で
ビールがうまいこと。
T君の目指す方向が、T果樹園であるとすれば、我が『夢屋農園』の方向性は、
夕方のビールのツマミに如何においしい旬の野菜を作るか…という目標に固まり
つつあります。
夢屋庭園の片隅に『スズラン』が咲き始めました。私、夢屋が幼学舎に通園
していた頃、亡き祖母に持って行かされた記憶がありますので、彼これ40年
以上、同じ場所に毎年咲いていることになります。私が大きくなったのか、
スズランが小さくなったのか…。手入れもしていないので根が混み過ぎて、
株が小さくなってしまったようです。
秋口には、植え替えてやろうかと思うのですが、雪囲いの時期に重なり、ど
うしても、なおざりになってしまいます。耳学問で、スズランには毒がある
位の知識はありますので、採って食べようなどとは思いませんが、夢屋庭園
には、半世紀以上、同じ季節そして同じ場所に芽吹く植物があります。
斑入りの『オオバギボウシ』、鑑賞用です。驚きは、我が家の古老の父親、
つまり、私、夢屋の祖父が植えたものだそうですから、彼これ70年近く
ここに居座っております。
そして、『ギンボ(オオバギボウシ)』、我が在所では『ギンボ』と呼んで
葉柄を「水煮さば缶」と煮込んで食べます。これもまた肥料をやるでもなく
毎年、出てくるのですが、昔から大きな疑問がありまして…。私自身は、
『ギンボ』と『ウルイ』は、似て非なるものと教えられてきました。
ところが、ネット植物図鑑では、「ウルイ=オオバギボウシ」とひとくくり
です。せいぜいが、野生の「オオバギボウシ」と「バイケイソウ」を誤って
食べないように…「バイケイソウ」には毒があるから…ということ位です。
これが、夢屋農園の片隅で「根わさび」に押されながらも、細々と生き
残っている『ウルイ』なのですが、どうも違いが分からない。『ウルイ』
は、葉柄の根元が白い。(これは、遮光栽培するからで、本質的ではない)
『ウルイ』は、お浸しで食べる。(ギンボも食えないわけではない)
やはり、ここは古老の出番である。
「ギンボとウルイは、どごが違うなや?」
「ギンボは家の裏さででっぺ(生えているだろう)、ウルイは、畑の南さ
あっぺ(あるだろう)」
「んだなぁ、ギンボは葉脈が細かく、ウルイは葉っぱが少し大ぶりだ。」
「的確なご教示、ありがとうございます。」
ん~。確かに我が家で言う『ウルイ』の葉柄は、『ギンボ』より肉厚である
ような気がします。葉も全体的に大ぶりであることは間違いありません。
しかし、「種(シュ)」の違いまでは無いような気がします。品種登録され
た栽培品ではありませんから、在来種が累代栽培された結果、変異・特性を
そのまま作り分けしているのかもしれません。
いずれにせよ、亡き祖母がやっていた『ウルイ』の遮光栽培を再興するため
には、今年、細々と残る『ウルイ』を株分けし、来年に備えなければなりま
せん。同時に家の裏にある『ギンボ』を同一条件下で栽培すれば、私の悩み
は、即座に解決するはずです。
悩みを解決するのに1年がかり、これもまた悠長な話ですが、遺伝子鑑定
するほどの問題でもないので、ゆっくりやりますわ…。
名前を憶えるだけでも結構骨でっせ…。まずは、「こごみ」と「こめごめ」
「こめごめ」は、「ムラサキシキブ」の別名でもあるようですが、我が在所
では、「ミツバウツギ」を「こめごめ」と呼んでいるようです。
画像が良くないようですねぇ。ただし「アシビ」の別名にも「こめごめ」
という呼び名もあるようで、花や実の付き方が似ているような気がします。
「こめごめ」は、若い芽を摘んで湯がき、日干しして正月に戻して食べる。
「クキタチ干し」や「ひょう干し」と並ぶ保存食ですが、食味としては
あまり美味しいとは思えません。
お隣のJA上山で紹介している「こめごめ」は、どう見ても「なずな」に
しか見えないのですが、所変われば品変わる。というところでしょか?
私が「こめごめ」と名前を勘違いしたのが「こごみ」。似ても似つかぬもの
ですが、興味が無いとこんなものです。「草ソテツ」は、胡麻和えやくるみ
和えがこの季節美味しい。庭先にも数株あるのですが、軽い認知症となった
母が、草といっしょにむしってしまい、今や風前の灯。
今年は、株分けしようと思っておりましたが、我が家の古老いわく、
「それは、鬼こごみだ…。」良く違いが分からない。
けれども、こうして山で「青こごみ」を見つけると、素人でも違いが分かる
ところが、新たな知の発展とでも申しましょうか…。
近隣の町、山形県小国町には、「子子見沢」という地名がありまして、
こうして「青こごみ」が出ている状態を見ておりますと、「子が子を見てい
る」ような様子、子守の状況を「こごみ」と呼んだのか…などと、夢と現を
行き来する私であります。
雪があって野菜が作れない。農業をやるには、条件が悪すぎる。
不平や不満を綴れば山ほどあるけれども、雪国ならではの楽しみもあります。
『雪中野菜』もそのひとつです。
外気温が氷点下の世界でも、雪の下は、天然の氷温冷蔵庫。
昔から、ダイコンやネギなど、冬期間に食べる野菜を敷き藁にくるんで、
土の中に「埋ける(イケル)」のですが、積雪1mにもなると掘り出す
作業が結構つらい労働になります。
今なら、スーパーで夏場と変わらないような値段で購入出来るのに
それでも畑の片隅に少しばかりの保存野菜を埋けています。
元来、「ずぐだれ(なまけ者)」の私は、今年、キャベツや白菜を収穫も
せず『天然氷温保存』に挑戦しました。(単に収穫を怠っただけです。)
当然、野菜は「凍みて(しみて)」…凍ってしまい、細胞が壊れ、腐って
しまうのですが、キャベツなどは、凍みないように貯蔵デンプンを糖化
して、野菜自体が甘くなるのです。(野菜の凍結防御反応です。)
砂糖が貴重な時代には、甘い野菜も結構ウケタようです。
真剣に『雪中野菜』として出荷している農家もありますが、我が家は
あくまでも自家用。掘り起こしのために目印の棒を立てて置くのですが、
予想している畝(ウネ)が30cm横にずれただけで、「どこへ埋けたっけ」
と、棒の周りを行ったり来たりすることになります。