「男はグラスの中に自分だけの小説を書くことが出来る。」
1980年代…森山周一郎さんのナレーションが綴る「サントリーローヤル(ROYAL)」のコマーシャルは、お子ちゃまの私には付いて行けなかった。「ホワイト・1,000円」(当時)から卒業出来ない貧乏学生は、就職しても中々「オールド・2,400円」(当時)の扉を開けることが出来なかったし、「ローヤル(?,???円)」…値段さえも出て来ない高貴な方の贈答用のウイスキーなどと言うものは高嶺の華であって、決して手を触れたり声を掛けてもいけない、学生時代の憧れのマドンナのような存在なのでありました。
「角」→「オールド」→「リザーブ」・・・「ローヤル」と私が歩んだ人生を思い返しながら、ランクを上げて行くべきなのでありましょうが、久し振りに立ち寄ったパチンコ店で「水戸黄門様」が天下無敵の印籠を出してくれました。昨日感じた幸運の予感は、コレだったのよねぇ~とばかり、一気に昇格して「ローヤル12年・2,814円」を手にしておりました^^;
近くて遠い存在である「山崎10年」は次回の勝負に夢を託し、「山崎12年」は天王山を征した時のために取っておきましょう。
我が家の古老が体調を崩し亡くなって、以来2年以上パチンコなどというものから離れていたのでありますが、旧知の仲間から調査費9,000円を預けられ、これで東京・仙台・新潟の中から、お勧めの色香漂うお店を探しておけという命令を受けたのではありますが、調査費としては少々心もとない…ここは一発、昔取った杵柄でとばかり9,000円を全額勉強のために投資しました。ようやく傾向をつかみかけた『夢屋国王』は、小勝ちながらも二連続で勝ちを収め、調査費以上を回収した一部が今夜の「ローヤル」に化けているのであります^^;
男の人生なんて、ギャンブル的な要素が多分にあるものなのですが、ギャンブルは必ず胴元が儲かるシステムが出来上がっているのであります。したがって、いたずらに射幸心を煽ることがないように公営以外の賭博は、刑法186条(常習賭博及び賭博場開帳等図利)で懲役3ヶ月以上5年以下の刑が科せられることが規定されております。一方、風営法によって規制を受ける「パチンコ業界」は遊戯と解されるのであります…遊戯であっても胴元が儲かるシステムに変わりはありません。単純に勝つか負けるかという確率論からすれば、胴元が取得する利益の残を遊戯者が分配する訳ですから敗者の数が多いことは自明の理なのでありますが、それでも自分の勝ちを信じて賭け事に興じるのは、万国共通のことのようであります。「宝くじの収益金は、地方の振興に役立てられております。」などというキャッチよりも、貴方も5億という「取らタヌ」キャッチのほうが人間の本性を突いているのでありまして、我が友人『貧乏父さん(H.N.)』は必ずグリーンジャンボを買うことでありましょう…分配の法則は、必ずしも平等な分配を保証している訳ではないので、勝つための方程式を考えなければならない。本日のお題『注ぐ』…私『夢屋国王』は、遥か彼方の5億円よりも、近間の10,000円を稼ぎ、お先に「ローヤル」をグラスに注いで、自分だけの小説を書くことにするよ^^;
追記)モクズガニをつまみに出来る身分になったら、『父さん』をご案内しましょう^^;