その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋王国(注ぐ…)

2012-02-29 20:12:34 | 夢屋王国

「男はグラスの中に自分だけの小説を書くことが出来る。」

1980年代…森山周一郎さんのナレーションが綴る「サントリーローヤル(ROYAL)」のコマーシャルは、お子ちゃまの私には付いて行けなかった。「ホワイト・1,000円」(当時)から卒業出来ない貧乏学生は、就職しても中々「オールド・2,400円」(当時)の扉を開けることが出来なかったし、「ローヤル(?,???円)」…値段さえも出て来ない高貴な方の贈答用のウイスキーなどと言うものは高嶺の華であって、決して手を触れたり声を掛けてもいけない、学生時代の憧れのマドンナのような存在なのでありました。
「角」→「オールド」→「リザーブ」・・・「ローヤル」と私が歩んだ人生を思い返しながら、ランクを上げて行くべきなのでありましょうが、久し振りに立ち寄ったパチンコ店で「水戸黄門様」が天下無敵の印籠を出してくれました。昨日感じた幸運の予感は、コレだったのよねぇ~とばかり、一気に昇格して「ローヤル12年・2,814円」を手にしておりました^^;
近くて遠い存在である「山崎10年」は次回の勝負に夢を託し、「山崎12年」は天王山を征した時のために取っておきましょう。
我が家の古老が体調を崩し亡くなって、以来2年以上パチンコなどというものから離れていたのでありますが、旧知の仲間から調査費9,000円を預けられ、これで東京・仙台・新潟の中から、お勧めの色香漂うお店を探しておけという命令を受けたのではありますが、調査費としては少々心もとない…ここは一発、昔取った杵柄でとばかり9,000円を全額勉強のために投資しました。ようやく傾向をつかみかけた『夢屋国王』は、小勝ちながらも二連続で勝ちを収め、調査費以上を回収した一部が今夜の「ローヤル」に化けているのであります^^;

男の人生なんて、ギャンブル的な要素が多分にあるものなのですが、ギャンブルは必ず胴元が儲かるシステムが出来上がっているのであります。したがって、いたずらに射幸心を煽ることがないように公営以外の賭博は、刑法186条(常習賭博及び賭博場開帳等図利)で懲役3ヶ月以上5年以下の刑が科せられることが規定されております。一方、風営法によって規制を受ける「パチンコ業界」は遊戯と解されるのであります…遊戯であっても胴元が儲かるシステムに変わりはありません。単純に勝つか負けるかという確率論からすれば、胴元が取得する利益の残を遊戯者が分配する訳ですから敗者の数が多いことは自明の理なのでありますが、それでも自分の勝ちを信じて賭け事に興じるのは、万国共通のことのようであります。「宝くじの収益金は、地方の振興に役立てられております。」などというキャッチよりも、貴方も5億という「取らタヌ」キャッチのほうが人間の本性を突いているのでありまして、我が友人『貧乏父さん(H.N.)』は必ずグリーンジャンボを買うことでありましょう…分配の法則は、必ずしも平等な分配を保証している訳ではないので、勝つための方程式を考えなければならない。本日のお題『注ぐ』…私『夢屋国王』は、遥か彼方の5億円よりも、近間の10,000円を稼ぎ、お先に「ローヤル」をグラスに注いで、自分だけの小説を書くことにするよ^^;

追記)モクズガニをつまみに出来る身分になったら、『父さん』をご案内しましょう^^;

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夢屋王国(恋する…)

2012-02-28 18:35:23 | 夢屋王国

「恋に恋する時もある。」…今夜の『夢屋国王』の路線は艶っぽく…な訳は無い。大体、巻頭画像からして、「恋」では無く「鯉」なのだから^^;
鯉の口元を良く見てみますと、立派な髭が二対あることはご存知と思いますが、口を開くと口唇は下を向くような構造をしているのであります。「受け口」の反対を何と表現すれば良いのでしょうか?俗に、好色な人の様子を「鼻の下を伸ばす。」などと申しますが、『鯉オヤジ』は決して女人好きで、好色な訳ではありませんけどね。「叶わぬ鯉(恋)の滝登り」などとも揶揄される鯉ではありますが、川底の餌を採るのに便利な構造になっているだけなのであります。
さて、顔に似合わないお題『恋する…』などというテーマを選んだ理由は、先週訪れた「藤沢周平記念館」での出来事がきっかけになっております。徳川幕府第11代将軍「徳川家斉」は「寛政の改革」以降、賂を認める腐敗政治へと繋がり、藤沢周平の故郷である庄内藩(山形県鶴岡市)は、川越藩の財政破綻を契機に「三方領地替え」を強行される運命にあったのでありますが…ここから先は、著書「義民が駆ける」にお任せします^^;
さて、この徳川家斉という将軍は、一説では44人の側室(特定されるだけでも16名)と53人の子どもを儲けたと言われております。

こうした歴史的背景の記載を見ると、オジサンの興味は、果たして側室の名前を総て覚えていたのだろうか…などという下世話な方向へ向かうのであります。15歳で将軍職に就き69歳で没するまでの50年間、将軍が政務に無関心であっても幕府の権勢は絶頂期であったとされ、当の本人は大奥に入り浸っていたというから恐れ入ります。将軍職に就くにあたり、実家である一橋徳川家より子女を多数儲けることとの訓戒を受けたためとも言われておりますが、自らの血で、徳川家や諸大名の血族化を図ろうとするなんざぁ…とても下賤の身では想像もつかない離れ業なのであります^^;
大体、御歳52歳を迎える『夢屋国王』は、女人に対して興味も体力も残っておりませんから…と言うよりも色恋沙汰などという男女の厄介な関係は、面倒臭いだけなのでありまして、決して好色家では無いなどと聖人君子ぶるつもりはありませんけどね^^;
「恋」・「鯉」・「来い」…春よ来い。何か本日は、大きなチャンスを引き寄せる予感がするのですが気のせいでしょうか?

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夢屋王国(当てる…)

2012-02-27 15:56:09 | 夢屋王国

土曜日の朝、まったりとした休日を楽しんでいると突然の電話…グループホームに入所しているお袋の様子が変であるとの呼び出しであります。認知症が進み、私が息子であることも分からなくなってしまった彼女でありますから、苦しみや痛みを訴えるということも出来ず、気付けば体調不良を起こしているなどということがあります。私が「彼女」と表現するのも、彼女は私たち家族に介護という苦闘を与える前に、自ら、私たちと別の世界に身を置いたからに他なりません。世間体を気にして無理矢理こちらの世界に連れ戻そうとしても、私たち家族の苦痛と彼女の混乱があるだけですから、ある時期から私は、彼女の世界で平穏に余生を生きることが最も幸せなことであろうと勝手に解釈するようにしております。
一過性脳虚血症…貧血を起こしたのかもしれません。とは言え、今年82歳でありますから、症状が頻発するようであれば、脳梗塞を起こす可能性も無い訳ではない…手足の麻痺や言語障害の無いことを確認してから往診していただいた医師と面談し、経過観察することで両者納得したのであります。山形市内に住む姉に、ひと通りの経過を電話で説明し、「彼女」もこちらの世界に居た時は、只々延命のためだけの処置はして欲しくないという事が「彼女」の意思だったのだから、私もその意思を尊重し積極的な延命治療は望まないとの、今は私の意志を伝え了承を得る…「彼女」の人としての尊厳だけは護って上げたいのであります。
こうしたドタバタで土曜日は、あっという間に過ぎてしまい。本日、日曜日は昨年の農業所得(自家消費分)を積算し、収支内訳書を作成して終わってしまいました^^;

春休みで帰省している長男『ポン太郎君』と久し振りにワカサギの穴釣りでも楽しもうかと思っていたのでありますが、雪もチラついていることであるし、自動車運転の訓練を兼ねて、彼と近くのスーパー銭湯に出掛けたのであります。横浜市内で暮らす彼は、ペーパードライバー状態…休みを利用して運転させないと運転を忘れてしまうのではないだろうかという親心(風呂上りのビールが飲みたいなどと不埒なことは考えておりません^^;)で、彼の運転する車の助手席に乗ったのでありますが、正直生きた心地がしません。ハンドルを握る彼自身もかなり緊張しているようであります^^;
事故を起こさない程度の簡単な注意を与えて、運転中は決してアレコレと言わない…これもまた、かなりの苦痛であり、思わず私の右足が助手席のブレーキ?を踏んでいるのであります。
さて、今日のお題は『当てる』…「当たる」ではなく「当てる」であります。『ポン太郎君』が事故を起こした訳ではありません。我が在所「スモークファイン」というお店が造っているソーセージ…本場ドイツの国際食肉加工コンクールで、金賞を受賞している作品であります。近所に住む若手「片平君」が「当てた(自発的・能動的)」作品でありますが、無能なオジサンたちは「当たる(他発的・受動的)」ことを待ち望んでいるのでありまして、創意工夫というものが感じられない。こんな状態だから「当たる」ことを期待して購入するスクラッチも1,000円投資して、1,100円の返しで喜んでいる始末であります。『夢屋王国』建国3年目に突入する今年は、果報は寝て待つ「当たる」に期待せず、果敢に挑戦して「当てる」方策を考えてみるのであるよ…^^;

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夢屋王国(夏耕冬読)

2012-02-26 12:07:32 | 夢屋王国

『クラゲラスな生き方』(←夢屋の造語)を考えながら一週間…冬至の頃に比べれば、日は格段に長くなり、日中も3月の陽気を思わせるような日々が続いております。肥料や農薬の予約注文票が送られてきたり、水稲共済細目書が配布されたりと、また農作業の季節が少しずつ近付いていることを体感させてくれるのであります。そして、今は確定申告の季節…昨年の農業関連の支出を集計していたら、収入に対して異常なほどの経費過多であります。経営面積に対して、春と秋の機械作業委託代金がその大半を占め、少なくとも『夢屋国王』の公用車である軽トラックの維持費(車検代金)だけを考えてみても、それは経営面積に不釣合いな動産であることがひと目で分かるのであります。
さらに、昨年は『夢屋王国』の王宮である『第2サティアン』建設とその周辺整備までやってしまったので(農業経費ではありません。)、夢屋がセコセコと出稼ぎに出かけて稼いだお給金をかなり使ってしまっております^^;
農業所得をマイナス計上し、確定申告で源泉徴収税額の還付を求めることも出来るのですが、当面、『夢屋王国』建設のための研究費用として処理し、その経営が傾きかけている日本という国家に寄付してあげることにします^^;
「おばあちゃん♪どうして、おばあちゃんの耳は長いの?」(夢屋)
「赤ずきんや、それはお前の声をしっかり聞くためだよ^^;」(さくらばあちゃん)
暇を持て余したオッカーが、我が家の『柴犬コウ(本名:さくら)』に毛糸の帽子を編んであげました。本人は、とても迷惑顔なのでありますが、おばあさんに化けたオオカミに良く似ていたので記念に一枚…彼女は、最近、次から次へと乳歯が抜けております。昨年の11月にやって来た「お嬢さま」は、生後5ヶ月程で、人間で言えば小学5年生位まで成長しているんですねぇ…50年も生きて来て、一向に成長していない国王にとっては羨ましい限りであります。

農業所得を計算していると、ため息が出て来そうですが、元々趣味から発展したものですから、当面の経営改善点と畑作物の売上を伸ばすことを目標に技術力を高める…『夢屋王国』の経済的自立を達成するためにあと4年…国王の勉強は続くのであります。
さて、本日のお題である「夏耕冬読」…夏は朝から農作業で、本など読む気力も出て来ませんが、冬は除雪作業以外、これといった仕事が無いのでありまして、珍しく小説などを読んでおります。今は北方謙三さんの「楊令伝」…「水滸伝」全19巻に続く、全15巻の氏の大作でありますが、重税と賂で腐りかけた「北宋」という国家に「梁山泊」を建設していく過程に引き込まれ、貪りつくように読んでおります。単行本は2年前に出版されているのですが、ご予算の都合で文庫本が出てから読むということを繰り返しているので、現在第9巻を読み終えたところでありまして、このままのペースでは、夏の農作業の期間に掛かってしまうと思っているのであります。この本の面白いところは、「梁山泊」といった国家が、単なる武勇伝で終わることなく、国家建設のための経済活動…「塩」や「青磁」の交易といった部分にまで言及されているところであり、理想国家の建設という「夢」だけに留まらず、現実の財政問題にも触れられているところでしょうか。『夢屋王国』という独立国家の建設を目指して始めた生産活動も、財政運営でつまづいている…国王はまた、電卓を弾き始めるのでありましたとさ^^;

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夢屋王国(育てる…)

2012-02-25 16:00:23 | 夢屋王国

我が家の長男『ポン太郎君』が春休みで帰って来ました。我が家の古老は「男の身体は、二十歳の朝飯まで…。」などと、子どもの頃から小柄だった彼に言い聞かせておりました。つまり、男子の身長は二十歳頃までは伸びるのだと言うことなのですが、早熟系だった『夢屋国王』の場合は、中学2年生の頃には身長の伸びが止まってしまっておりましたので、じぃさんの言葉は懐疑的に思っていたのであります。しかし、春休みに帰って来た彼の体つきは、冬休みの時よりもひと回り大きくなったような気がします。歳を無駄に重ねていく『夢屋国王』に比べ、若者の成長は眩しい限りであります。(←意外に親バカです^^;)
鶴岡市加茂水族館は、海岸に位置する水族館であるにも係わらず内水面(淡水性)の魚も飼育展示されています。中でも「キタノトミヨ(イバラトミヨ)」は、♂が巣作りし子育てをする魚として有名であり、絶滅危惧種でありますが、小さいが故に皆さん素通りされているようです。人工的な飼育条件下(水温や餌、日長などをコントロールして…)で、キタノトミヨやオイカワの♂の体色変化(婚姻色)などを展示出来たり、巣作りや子育ての様子まで観察できる施設であれば、淡水魚といえどももう少し興味を持って見ていただけるのでは無いだろうかなどと素人は考えるのでありますが、市立の予算で展示環境を整えることはかなり難しいことかもしれません。
下世話な『夢屋国王』は、何でも金儲けの手段を考え始める…この場合、研究費を確保し、展示環境を整えて、さらなる誘客効果を高めていくと書くと少々高尚な物言いになるのであります。金儲け(研究費の確保)は、目的を達成するための手段でしかありません。水族館の果たすべき役割は、海洋(水生)生物の種の保存(ライフサイクルの解明)であったり、飼育生物の展示を通して、来館者に生命の神秘や人の暮らす環境について考えていただくこと…ここまで書くと、目的を持った金儲けは、下世話な世界から一気に昇華して崇高な使命となるのであります。我が友『貧乏父さん(H.N.)』よ!無目的な金儲けは、下賤な者の世迷言なのであるよ^^;

♀が子育てする(この場合、卵に新鮮な水を送り、守り育てるの意)と言われるタコでありますが、山形市在住のgoo友『さくら子ちゃん』が、タコ♂の生殖器(交接腕)に興味があるというので、ミズダコの水槽の前で10分近くも粘るのでありますが、彼(彼女)は中々足(触腕)を伸ばしてくれません。画像に向かって3本目が交接腕なはずでありますが、残念ながらコヤツは♀のようであります^^;
生物の観察と言うものは、気長に粘り強く続けるべきものなのですが、今回は連れもおりますので、♂♀の見分け方は次回の課題として取っておきましょう。興味の連鎖は、水族館へのリターナーを生むのでありまして、同じ展示物であったとしても、次回に興味を持たせることが重要なのであります。小さな変化を感じられたり、疑問を解決できる所が「生きた展示館」なのでありますから…。
人は、子どもから、ひとりで一丁前の大人になったような気になって、オヤジ振った言葉を発する訳でありますが、オヤジだって日々成長しているのであります。子育てなどと言いつつ、実は子どもに育てられている…「オラは汚いジジィになっても、腐ったジジィには成らないぞぉ~!」などと荒れた海に向かって叫ぶ『夢屋国王』でありましたとさ。

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夢屋王国(眠り…)

2012-02-24 12:25:33 | 夢屋王国

眠りとは、からだの動きが止まり、外的刺激に対する反応が低下し意識も消失している状態。人の睡眠は脳波と眼球運動のパターンで、ノンレム睡眠・レム睡眠といったステージに分類できるのでありますが、『夢屋国王』の脳ミソは常に傾眠状態(ステージⅠ)…外的な刺激には無反応で、最近、頭を使っていないなぁと嘆くのであります。
しかし、goo友である山形市在住の『さくら子ちゃん』が、先週「鶴岡市湯の浜」に行っていたことを暴露…しかも私の生顔まで公開しているではありませんか。(←ウマズラハギの画像ですが^^;)『夢屋国王』は、折角、元職場上司と行ったことにしているのに、これで二人の関係はバレバレなのであります…などと、妄想するときは、しっかり脳は覚醒しているのであります^^;
さて、妄想の世界で人の覗き見趣味をくすぐりながら、今日のお題は「眠り…」であります。
『クラゲラスな生き方』(←夢屋の造語)を考えている内に、クラゲはいつ眠るのだろうかなどと、愚にも付かぬことを考え始めるのであります。筋組織が弛緩する…筋肉の休息はあるのだろうけれども、脳や神経節といった中枢神経系を持たないクラゲは、一生「眠る」という行為を行わないのではなかろうか…彼らの散在神経系は、常に休みそして常に外界の刺激に反応している。のんびり波間に漂っているように見えるクラゲは、実は神経質な生き物なのかも知れません。(←中枢神経が無いのだから、神経質という表現は当てはまりません^^;)

「庄内物産館」名物の『鼠小僧次郎吉』は、大名屋敷を専門に荒らした盗人でありますが、この大名屋敷を狙うという行為は既に「考えた」上での行動であって、偶然そこに大名屋敷があったから財貨を盗んだ訳ではないのであります。貧乏かつ博徒である『鼠小僧』と金持ちである『大名』…自己と他己を認識し、ちゃっかり富める者の財貨を掠め取るわけですから、自発的・能動的に行動している訳です。
一方、クラゲは、生息密度が高まると刺胞(あるいは触手)で他己を刺す行動が見られるそうですから、自己と他己を認識(反応)する能力はあるようです。しかし、その行動が自発的なものかと言われると、接触刺激による反射行動であって、受動的に起こる行動でしかないのであります。
廃館の危機が迫っていた「鶴岡市立加茂水族館」は、クラゲの展示によって起死回生の逆転劇を演じました。良い偶然とは重なるもので、時同じくして、下村脩教授がオワンクラゲ発光性タンバク質(イクオリン)の発見・研究でノーベル化学賞を受賞し、展示していたオワンクラゲが全国のマスコミに注目を集めました。その後も館長がダメ元で出した手紙に応える形で、凱旋帰国した下村教授は、加茂水族館を訪れ一日館長などを務めてくれたりしております。下村教授の発見は、海岸で地道にオワンクラゲを採集する内助の功も大きかったとお聞きしておりますが、廃館の危機に見舞われながらも、腐らず日々努力を続けられた水族館長以下職員の方々の苦労が報われたものと思われます。眠っていたもの(日々の努力)が、一気に覚醒した瞬間であります…「眠り」とは、生体活動維持のために、とても重要な要素であり、断眠を続けると体温調整不良や脳の一部に損傷が起きるなどとも言われております。『夢屋国王』が、常に傾眠状態であるのは、ここ一番の時に力を出すために体力を蓄えているのでありまして、決して惰眠を貪っている訳ではありません。ただし『夢屋国王』には、「ここ一番」が一生訪れないだけなのであります^^;

皆さま!快眠快食快便に努めましょう。
ちなみに『さくら子ちゃん』…鶴岡のことは、ふたりだけの秘密だよぉ~^^;(←まだ、妄想しております。)

 

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夢屋王国(別れ…る)

2012-02-23 18:39:42 | 夢屋王国

俗に『出会いの数だけ別れの数がある。』などという気の利いたフレーズがありますが、旅の醍醐味は出会いや発見にあるのであります。それは、人であり、風景であり、食べ物にも及び、これらが旅人の心情と微妙に調和して旅の情景…旅情を醸し出すのであります。
『醸し出す』…といえば、やはり地酒を語らなければいけない。山形県西川町にはドイツビール製法にこだわった「地ビール月山」があるのであります。元々ビールなどというものは、ヨーロッパでは飲料水に適さない硬水に混ぜて飲み水にしてきたというのがビールの使い方であったのだから、美味しい水「月山自然水」を売りにしている西川町で、ビールにこだわる必要も無いのではありますが…。1994年4月の酒税法改正によって最低製造数量基準が緩和されたことに伴い、町の名物、町おこしと称して全国各地で地ビール工場が乱立したのであります。ほとんどの場合、ハンドルを握っている『夢屋国王』は、地ビールを置いてあることは知っていてもこの地を通過することがほとんどであり、今回ばかりは自慢の地ビールを買い求めようと「月山銘水館(道の駅)」に立ち寄ったのであります。
地ビールの泣き所は、賞味期間が短くて、製造本数が少なく製造コストも高くつくことから販売価格が高く、さらに、こだわりが強くて味が一般大衆ウケしにくいことでありましょうか。実際、500ml瓶で682円…一般的なビール500ml缶が280円前後ですから、柿の種の小袋を買って2缶飲んでも、まだお釣りが来るお値段であります。仕事から帰り、背中を丸めて発泡酒一缶をチビリチビリ飲んでいる『宅飲みオヤジ』にとっては高嶺の華なのであります。温泉に浸かって、風呂上りにグビッと一杯…ハンドルキーパーのご褒美は地ビールと決めておりましたので、ピルスナー、ボックを6本ほど買い込みましたが、改めて家に帰ってから良く考えると倍以上のビールを飲むことが出来たなぁ…などと下世話な日常感覚に戻るのであります。旅行と言う『非日常』な気分が財布の紐を緩め、観光産業を潤すのでありますから、これはこれで良かったと思うことにしましょう。ところで「風味」は…美味かった^^;

「ビールは、苦くて嫌い。」という貴女…二十歳そこそこのおネェちゃんじゃ有るまいし、人生の酸いも甘いも知らない女とは話も弾まない。「ビールの苦味は、人生そのものなんだよ。腹の底に滓のように溜まった物をビールの苦味で流し消すのさ…。」などと、急にハードボイルド調に毒を吐いても、お気楽オヤジには似合わない台詞であります^^;
さて、『クラゲラスな生き方』(←夢屋の造語)を考えている内に、今日のお題は『別れ…る』であります。
クラゲは基本的に雌雄異体ですから♂♀の別があります。それぞれ生殖器があって、♂は昨日記載した「口」から精子を放出し、♀は「口」から精子を取り入れるのであります。こうしてみると「口」と表現しているパーツは、口でもあるが肛門でもあり、生殖口でもある…人間の持つ器官にクラゲのそれを当てはめようと考えるから混乱するのであって、クラゲは「口」と呼ばれる多機能な器官(開放口)を持っていると考えた方かスマートなような気がします。有精卵が♀の「口」から放出されると、卵は「プリヌラ」と呼ばれる幼生になり、やがて岩や海草などに定着して「ポリプ」「ストロビラ」という形態に変態していくのであります。
ここで、本日のお題『別れ…る』の始まりであります。「ストロビラ」世代は、お椀を重ねたような形をしておりまして、一個々々が切り離され「エフィラ」と呼ばれる幼生となって、やがてクラゲに成るのであります。同一の個体(ストロビラ)が、さらに一個々々の個体に分離する(単為生殖)わけですから、いわゆる「クローン」ですわなぁ…。『出合いの数だけ別れの数がある。』…いやいや、クラゲの場合は『出合い(受精)の数以上に、別れ(成長)の数がある。』などと、訳の分からない妄想を始める『夢屋国王』でありましたとさ。

追記)中段の画像は、加茂水族館クラネタリウムでミズクラゲを飼育している様子です^^;
これから卒業式を迎える中坊諸君…別れの数だけ、人間も成長していくのですよ!ちなみに、本日のタイトル「別れ…る」…ストロビラが分離する様子をイメージしていただけませんかねぇ^^;


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夢屋王国(喰らう…)

2012-02-22 15:26:54 | 夢屋王国

山形県のほぼ中央に位置する「西川町」は、人口6,000人ほどの町であります。かつては、鉱山や林業で栄えた町でありますが、今では廃鉱衰退し、月山の夏スキーなど観光産業に力を入れている町であります。山形県の県都と庄内地方を結ぶ最短ルートであり車の往来は多いのでありますが、山形自動車道が自動車専用道路から高速道路の一部に組み入れられ、さらに、高速道路の無料化が実施されてからは、観光客の入り込みが極端に減ったとも言われております。
『夢屋国王』の旅はポイントだけを押さえて、あとは気ままな運任せ…運良く『期待以上の光景』や『ご当地の食』にありつければ充分満足出来るのであります。とは言え、今回ばかりはかつての職場の上司を案内しての旅でありますので気ままにと言う訳にも行かず、昼食は西川町間沢の「出羽屋」と決めていたのであります。地元で採れる山菜料理が有名な旅館でありますが、雪深い季節に訪れる人は疎らなのであります。確か、1,050円で「山菜そば」が食べられるはずであるが…予約無し(予約するほどお客がおりません^^;)で玄関を入ると、名物おかみが私たち一行を迎えてくれます。案内されるままに「鳥海」なる部屋に通されると2,310円の「山菜そば定食」より安い食事が無い…完全なリサーチ不足であります^^;
まぁ年金暮らしのお金持ちたちであるから、少々お高くても文句は言わせない…。

 

膳には、ウルイ、アサツキ、ワラビ、ウド、コゴミの胡麻和えとどこにも肉系は出て来ない。大きな鉄鍋に塩蔵の山菜をふんだんに使ったタレ…そばを鍋で煮ても良し、また、つけダレとして食べても良し…唯一、タレの中の鶏肉が肉系なのであります。四人でつけダレ用の中鉢に山菜汁を取り、三杯食べてもまだ鍋底に山菜が残るほどの分量であります。丼のかけそばに、申し訳程度に塩蔵の山菜が乗っている一般的な「山菜そば」とは、一線を画する「山菜そば」であります。これで高いか安いかは個人の判断にお任せいたしますが、お通じが良くなることだけは確かだと思われます^^;

『クラゲラスな生き方』(←夢屋の造語)を追求している内に『喰らう』ことを考えてみました。クラゲはプランクトン(Plankton;浮遊生物)なのでありますが、しっかり口があり、お尻(肛門)がある。しかし、口と肛門が一緒だから消化器系は壺のような状態なのであります。触手に触れた餌(動物性プランクトンや魚卵、幼魚など)を口腕で運び喰らう訳でありますが、結構グルメな奴ではないかなどと思うのであります。
山菜とひと括りにされる、ゼンマイやワラビなどのシダ植物は、古生代から現在まで生き延びた植物であり、ある意味では胞子植物の最も進化した系統であります。したがって、後に出現するホモ・サピエンスが、これを喰らったとしても何の不思議もないのでありますが、原始的生物と言われるクラゲが高等生物と言われる魚を食べる…先に生まれていたものが、後に出現したものを食べる…実に、不可思議な世界であります。
しかし、これは「進化」という言葉と「原始的」という言葉の誤用によるものであろうと思うのであります。シダ植物である「ワラビ」が、今の姿で古生代から続いていると考えるのではなく、シダ植物の進化した現在の姿を「ワラビ」という今様の姿で私たちは見ている。「クラゲ」はその形態こそ「原始的」なのではありますが、これもまた進化した姿や行動で今に繋がっているのであります。
『喰らう』そして『排泄する』という行動は、いわゆる「高等」と自慢しようが「下等」と見下そうが、その生命維持のためには欠くべからざる行動で有るから優劣など比較すべき内容では無いのでありまして、私『夢屋国王』が良かったなぁ~と心底思いますのは、人間の口と肛門が一緒に成らなかったという結果でありまして、もし人の口と肛門が一緒だったら、恐らく鼻(嗅覚器官)はきっと別の所に発達しただろうなどと便秘(←下らない)な話を妄想するのであります^^;

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夢屋王国(沈む…)

2012-02-21 20:36:41 | 夢屋王国

冬の日本海の空は灰色で、海は鉛色のように重く荒れている。この海に日が沈むことはあっても、決して日が昇ることは無いのである。(純文学風の書き出しで^^;)
夏の夕暮れ、ホテルの窓越しに見える景色は、熱く燃え盛る心の想いを包み込むように大きな火の塊を飲み込んで行くのであるが、冬のそれは、深く暗い世界に誘うかのような思いを抱かせるのである。時としてそれは、人の生の終焉を思わせ陰鬱な感情を呼び覚ます。また、重苦しい光景は、浮ついた気持ちを少しずつ冷却するような修験の光景でもあるのだ。(この辺で、純文学は止めよう…^^;)
太平洋側で見る朝日が、若者たちの将来を暗示するような光景であるのに対して、日本海の夕日、特に冬の光景はやはり重いのであります。庄内地方に暮らす人々の名誉のために申し上げるとすれば、私が23歳の夏、沈む夕日を眺め、偶然に押し寄せた夜光虫で彩られた海岸線は、とても幻想的な世界を演出してくれました。ひと晩遊び明かした若者が、昇る朝日の眩しさに目を細める光景が小説になるとすれば、一日遊び疲れたカップルが沈む夕日を眺める光景は、これから二人はどうなるの?などと意味深な情景として小説にもなるのであります。人は、心の持ちようで陰にも陽にも変化できるのでありますが、オジサンがひとり、冬の日本海に佇んでいると「オッサン!早まっちゃいけないよ。」などと妙な誤解を受けそうでありますから気をつけましょう^^;

『クラゲラスな生き方』(←夢屋の造語)・・・クラゲは泳ぐのでしょうか?
クラゲは外皮と内皮とその間にあるゼラチン質の組織から成っており、外皮には環状筋と放射状筋(筋組織)があるらしい。クラゲは波間を漂うプランクトンなのでありますが、生体の比重は海水より重く、ジッとしていると海底に沈んでしまうのであります。貧乏人はあくせくと働いても貧乏なのでありますが、動かなければさらに沈んでしまう。外皮の筋組織を使って、時たまパフパフと泳いでいるように見えるのでありますが、一説によれば、水管に栄養や体液を送り込んでいる運動であるとか…。泳ぐという能動的な運動ではなく、反射による動きと解するのが正解のようであります。タコに似た形状をしてはおりますが、タコのように目で獲物を知覚し、捕捉するために行動するということは無いのであります。
動かなければ沈む、沈む、そして沈む。貧乏人は動けば動くほど、沈む、沈む、そして沈む。クラゲと貧乏人の動きの違いは、貧乏人は能動的に動くことから、さらなる貧乏に向かって動いていることに気付いていないことにあります。クラゲはといえば、環境条件に反応し海底に沈むのでありますが、体組織の成り立ちから、少々の水圧を受けても潰れない。貧乏人は、環境を嘆き、自ら外圧に潰されて行くのであります。
貧乏人が、『クラゲラスな生き方』をするためには、強靭な肉体(この場合、外圧に潰されない柔軟な体組織)を獲得することが、事の初めのようであります。
ところで、私、何を語ろうとしていたのでしょうか?(クラゲは考えないのであります^^;)

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夢屋王国(漂う…)

2012-02-20 12:10:25 | 夢屋王国

「水戸偕楽園」では、梅の花も咲き始めとの便りが届いております。一方、お気楽『夢屋国王』は、かつての職場上司と山形県鶴岡市の「湯の浜温泉」に庄内浜名物「どんがら汁(寒ダラ汁)」を食べるツアーを企画したのでありますが…。
『夢屋王国』から東北自動車道・常磐道を使って水戸偕楽園まで車を走らせても、4時間一寸で行けるでしょうか?同じ山形県内であるはずの「湯の浜温泉」に行くためには国道13号を北上し、東北中央道・東北横断自動車道を使っても3時間は優にかかるのであります。特に、月山ICから湯殿山IC間の「月山道路」は圧雪状態で、雪道の運転には慣れているとは言え、下り坂はハンドルを握っていても緊張が走るのであります。同乗者がお年寄りだとしても『熟年者の寒ダラ汁ツアー暗転…ワゴン車谷底に転落』などと、月曜日の地元紙に記事が載るようなことはしたくありませんので…^^;
「湯の浜」は、私の子どもたちが小さい時に、何度も海水浴に連れて行った場所なので、大まかな地理は頭に入っているのですが、当時とは道路事情も変わっておりまして、ネット上の地図を頭にインプットしまして、大まかなツアー企画を練るのであります。
土曜日の昼食は、西川町間沢の出羽屋(山菜そば)を食べ、その足で「月山銘水館」で地ビールを仕入れる。鶴岡市内で「藤沢周平記念館」を見学し、ホテルにチェックイン。翌日は加茂水族館でクラゲ?を鑑賞し、庄内物産館でお土産を買って無事ご帰還…『夢屋観光』の「寒ダラ汁ツアー」メニューはこんなところであります。
朝9時30分に自宅を出発し、車中での飲み物を仕入れて各家庭を訪問し、目的地に向かうのでありますが、車内では早々に仕事の話…男どもというものは、幾つになっても仕事から離れられないのだろうかなどと内心思いつつ、元上司たちの話に耳を傾けるのであります。しかし、この上司たち、非常に口が悪い^^;『夢屋国王』の口の悪さに磨きが掛かったのは、この上司たちに育てられた賜物ではないかなどと、改めて感心するのであります。こんな時、綺麗処が1名でも参加していれば、もう少々会話も華やかになるのでありましょうが、気の置けない間柄であるから、これはこれで良しとするのであります。

最近、ブログネタに困っている『夢屋国王』にしてみればネタ拾いの旅行でありまして、こうして『タコクラゲ』の画像1枚からでも話題を膨らませられるなどと、当面の画像収集を進めるのであります^^;
波に漂う『クラゲラスな生き方』…『クラゲラス』…造語として使えないかなぁ…『夢屋王国』専属イラストレーターの『有季菜先生』にゆるキャラとして使っていただけないものだろうか…何処へ行っても好奇心と商売っ気が抜けないのであります。社会の波にただ身を任せ漂う『クラゲラスな生き方』を推奨するはずの人間が、世俗ウケを狙ってアンテナを張り巡らす。これもまた不思議な生き方であります。
ところで、このクラゲ…体表面に感覚器や網目状の神経系を持っているだけで、中枢神経系(脳や神経節)を持っていないのであります。したがって、餌に触れることによって口から餌を取り込み、消化して口から排出するだけ…「クラゲって何を考えて生きているのでしょう?」…だから、中枢神経系が無いので、何も考えてなんか居ないんです^^;
何故か、突然湧き出す「憲法改正論議」や「教育基本法改正論議」…日本国憲法や教育基本法など、所詮人が作ったものなのだから、時代にそぐわないものがあるのであれば、議論し改正することは出来る。しかし、戦前戦後の転機に何故、今の教育基本法と教育行政の体制が出来上がったのか…中枢神経系を持っている日本人は、もう一度考えてみる必要があるのであります。最近は、パフォーマンスが得意な政治屋や声高の首長の意見にいとも簡単に流されてしまう方が多過ぎる。さらには、声高の首長人気に肖って政治屋に何とか留まろうなどと画策する方々…『クラゲラスな生き方』とは、実は何も考えずただ波に漂う生き方をしているのではなく、太古からこの生活スタイルでも子孫を残すことが許された、生態系に許容された生き方なのでありまして、この生き方自体は簡素にして、かつ自立した生き方なのであります。
決して、餌を得るために体制に擦り寄る生き方で無い事だけは確かなのであります^^;
ところで、今日のテーマって何だっけ?『夢屋国王』もまた、何も考えていないのであります。

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