『浄海坊』…「ジョウカイボン」
7月末までに田んぼの畦畔の草刈りを済ませる…「アカスジカスミカメ」などによるイネの吸汁被害を防ぐための手段であります。「田の草」は、かつて家畜の飼料となりましたが、今では有畜農家など居ない状況でありますから刈りっ放し、ましてや、大規模経営農家は除草剤で畦畔雑草を枯らしてしまいます。茶色く変色した畦道が正常な姿だろうかなどと考えたりもしますが、2週間程度で元の丈に戻ってしまう雑草をその度に刈り取りしていたのでは、他の仕事が出来なくなってしまう…小規模だから出来ることと思わざるを得ない自分がおります。
さて、30℃超えの予報でありますから、早朝から草刈りを始めました。きゅうりの収穫は『きゅうり部長ポン太郎君』に丸投げし、6時から開始…ガソリンは2時間程度で切れてしまう位しか入れない。暑い盛りに、延々と続けていたのでは身体が持たない。ガソリンが切れることによって「今日は、あと終わりサイン」とでもしないと止めない性格であるから(笑)
田んぼは2時間で切り上げ、調子に乗って、自宅裏のじゃがいも畑の草刈りに手を染めてしまいました。農園管理に気を取られ、自宅回りは草屋敷…お盆の頃までには何とかしないとなんて思ったのが運の尽き…とんでもない草丈のオヒシバとの戦いとなりました。大汗をかいて水風呂に…水風呂なのに背中が暑い。熱中症の一歩手前…どうやら、身体がオーバーヒートしてしまったようであります。(だから言わんこっちゃない。)
そんなオヤジを他所に、『きゅうり部長』は淡々ときゅうりの出荷完了…売上の伸びとともに、少しだけ自信を深め、顔付きも引き締まってきたような気がする。7月30日…山形では、小中学校の短い夏休みも3分の1ほど経過した時期であり、お隣りの米沢市では「花火大会」の日。好調な農園の売上に、『夢屋農場長』は、慰労会を提案する…「行っても良いけど…。」結局のところ、慰労会と言っても、帰りの運転手は『ポン太郎君』である。久し振りに短い夏の一夜を過ごしましたけれど…気が付けば、朝…財布やカメラを入れたバッグがない。困ったオヤジであります(笑)