育苗ハウスで咲いた「タネツケバナ」
「奴が歩いた跡にはぺんぺん草(ナズナ)も生えない。」などと、荒廃した土地と人の行為を揶揄する表現がありますが、私の担当エリアでそんな話が持ち上がるならば、『夢屋国王』の仕事ぶりはそれなりに大したものであります^^;
がしかし、ぺんぺん草は間違いなく生える。セイタカアワダチソウのようにアレロパシーを有する植物にしても、植物(生物)間の隙間を上手に見つけては、力強く生きております。「ナズナ」は、初冬に汁物の具材にしたり、早春の味覚として天ぷらやお浸しも乙なものでありますが、ロゼット状(葉が放射状に地に張った状態)に広がった葉っぱを頼りに菜つみをしようとしても、グンバイナズナやイヌナズナ、そしてタネツケバナが混在し、素人目では中々見分けがつかないものであります。まぁ、風味は別にして、毒がある訳でも無いから食べてしまえば同じでしょうけど^^;
朝から天ぷらと「ふき味噌」にしてみました。
野(畑)はまだ雪に埋もれているのに、山の沢沿いの雪融けの早い場所で、ふきのとうが採れるというのも不思議ではありますが、朝から早速頂きました^^;
若い頃、オッカーの実家に帰り「何が食べたい?」と聞かれて即座に応えたのが「ふきのとうの天ぷら!」…オッカーの実家の辺りは置賜地方より雪が少なく、近くの田んぼに行ってバケツ一杯分のふきのとうを採って、大量の天ぷらをご馳走になりました。山菜はキドさ(えぐみともほろ苦さとも違う…どう表現すれば良いのでしょう?)が堪らないんです。
ジョージ秋山さん作の漫画「浮浪雲」を彼此30年以上読んでおりますが、作品の中で渋沢老人が語ったひと言が今でも心に残っております。「人は長い人生でお腹に一杯苦い物を溜め込んでしまいます。だから苦い物が入り込めないように苦いお茶でお腹を一杯にして置くんです。」(喫茶養生)『夢屋国王』のふきのとう好きもこれかねぇ~^^;
平成26年度も残すところあと一日、新たな戦いが始まります。